見出し画像

『パンセ』パスカルの言葉2

「人々は美徳の点では、そんなに差異はなく

悪徳の点でのみ、差異がある。」


人間の美徳は、どの人にも良心があり

その良心は、人によっての違いはそれほどにはない。

しかし、悪徳というもの

利己的に考えること

損得勘定で生きることには

人によって大きく違いがあるということ。


多くの争いごとや戦争などは

この悪徳、損得勘定が働くことで

起こってきたのではないかと思う。


良心の美徳に勝る悪徳が

存在する時に

人間は

過ちを犯す。


狩猟生活から

農耕の定住生活に

変化したことで

貧富の差が生まれ

そして、困窮した時には

別の集落を襲うことで

命を繋いてきた歴史がある。


人間の歴史は戦争の歴史だ。


そこで

必要となってくるのは

理性ある良心という美徳。


悪徳を行使することで

長期的にはダメージを受けることを

理性的に判断して

今の生き方を決めてゆく。


制御できる理性を

持ち合わせることで

悪徳とならないようにしてゆく。


また真に誠実で正直であることが

美徳であること。


その美徳は

ゆるぎない力を

持っているということ。

そのゆるぎない力を

信じることができるということ。


本当の美徳の力を持つものが

確実に認められるようになってきたように思う。


人間はやっと


本物の美徳を見分けることができる時代

その美徳が本物であると言える時代に

生きることができるようになった。

よろしければサポートをお願いします。