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『パンセ』パスカル「恥」

「恥は一つしかない。

すなわち

何の恥も感じないということだ。」

生活の中

多くの事で

上手くいかないことや

失敗することにおいて

「恥ずかしい」

と感じてしまうのは

人間だから。

そして

どうにか上手くできるようにしたい

という願望があるから。


それは恥ではないという。


むしろ

より良くなりたいという

前向きな考え方があることは

誇るべきことだし、

素晴らしいこと。


決して恥ではない

恥ずかしいことではない。


その気持ちを

誇りと思いたい。


パスカルは、フランスの

哲学者、自然哲学者、思想家、数学者、キリスト教神学者、発明家、実業家

であった。

(Wikipediaより)


「人間は考える葦である」で有名。

葦は植物であり、一本ではあまり役には立たないけれども

つまり人間は一人ではどうにもならないが

考えることができるということで

素晴らしいということ。


思考が深くなると

その分、苦悩がセットでついてきてしまう。


思慮深くなると

苦しみも増していくということ。

多くの視点で考えると

苦しみも多く見えてくることになるから。


その上での恥は

思考の過程に過ぎないので

本当の恥ではないという。


パスカルは

何の恥も感じないこと。

つまり

何も深くは考えることがないことを

恥だという。


このことから

思慮深さゆえの恥は

恥ではなく

思考の過程に過ぎないと

考えると

気持ちが落ち着く。

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