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曽野綾子 失う準備

中年を過ぎたら、

私たちは

いつもいつも

失うことに対して

準備をし続けていかなければならないのだ。

中年を過ぎたら

つまり

人生の折り返し時点を過ぎたら

失うことに対する

準備が必要となるという。


中年どころか

いつでも

失うということに対する

準備が必要となる。


得ることができた時点から

失う可能性ができるからだ。

失う準備というのは、

準備して失わないようにする、

ということではない。

中年以後の失う準備というのは

人生の後半においての

主に

体の機能の低下に対するものだろう。

失うことを受け入れる、

という準備態勢を作っておくのである。

失うことに対する準備があるということは

失うことを受け入れるということ。


受け入れる態勢があることで

体の機能の低下に対して

心が乱れないように守る。


その準備が必要。


受け入れるということは

なんでも

意外に

難しい。

『中年以後』

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