『人間の土地』サン=テグジュペリ
「人間であるということは、
とりもなおさず責任を持つということだ。
人間であるということは、
自分には関係がないと思われるような不幸な出来事に対して
忸怩たることだ。(恥ずかしいという思いを持つことだ)
人間であるということは、
自分の僚友が勝ち得た勝利を
誇りとすることだ。
人間であるということは、
自分の石をそこに据えながら、
世界の建設に加担していると感じることだ。」
・・・
人間であるということは
自分の言動に対しての責任を持つということ。
だから
自分の言動において
責任を取ることができるのかについて
考えることも必要ということ。
逃げるのではない
真摯であること
誠実であること
そして
その言動に
誤りがあった時には
謝罪し
今後の言動を
修正すること。
その目的は自分を守ることではない。
自分には関係がないと思う不幸に対しても
関心を持ち
自分の問題として考え
行動を起こしていくこと。
不幸を引き起こす多くの問題に
無関心であることは
人間として
恥ずべきことだということ。
人間であるということは
友達の功績において
嫉妬するだけではなく
ともに喜ぶことができるということ。
理性的に
現実的に
友の功績を素直に喜ぶ
その素直さが一層に素晴らしい。
人間であるということは
自分の働きが
世界の構築にかかわっているという
自覚を持っているということ。
そのことから
今後の目指す視点が見えてくる。
道を誤らないように
自分の事だけではない
他者への、世界への貢献という視点が
重要となる。
素晴らしい思想と信念を持ったサン=テグジュペリ
第2次世界大戦の時
偵察機の搭乗員として出撃し
1944年コルシカ島の基地から発進したまま
帰還することがなかったという。
堀口大學の翻訳も素晴らしい。
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