日本映画界の現実

 記事を読んで、何て言うか、とても日本的な話だと感じてしまった…。

 「アジアで取り残される」日本映画が直面する現実 韓国映画界トップが日本の映画の未来を危惧 | 映画・音楽 | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)

 以下引用。

『パク委員長によると、日本が不参加の理由は、7カ国のような国公立の映像機関がなく、窓口となるカウンターパートナーがいないことにより、連携が取れなかったことだ。事前に日本に参加を求めるため、文化庁やユニジャパン(日本映像コンテンツの海外展開支援を担う公益財団法人。東京国際映画祭を開催)にアプローチしたが、担当部署がわからないままやりとりが途絶えていたとする。』
諏訪監督→「国外に対して、窓口が明確になっていることは重要です。外から見ると、どことどうコンタクトを取ればいいかわからない。日本がそういう状況にあることを痛感しました」

「アジアで取り残される」日本映画が直面する現実 韓国映画界トップが日本の映画の未来を危惧 | 映画・音楽 | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)

 
 日本は何故文化産業に対して金を出さないんだろうと常々思っていたけれど、こんなにもないがしろにしていたとは。衝撃的すぎて声も出ません。担当部署が分からないってありえないと思うんですが。
 一方でこんな状況に呆れつつも、(金銭的には苦労しているのかも知れないけれど)、こんな状況だからこそ日本は自由に物作りが出来ているのかなと思ったりもします。

    国が経済的に援助するとしても、支援を受けるための条件を指定してくる気がしないでもない。もしも条件に沿わなければお金を出さない、という事になれば国の顔を伺いながらの作品作りをする人も出てくるのではないだろうか。

 こんな妄想は私の考えすぎから来る杞憂である事を願いますが、そもそも国が文化産業にお金を出したら出したで頓珍漢なことになった例もある(クールジャパン)。政策を作る人の中には「儲かるかどうか」の一点で文化産業を考えているひとが沢山いるのではないかと思ってしまう。

 文化・芸術は儲かる儲からないが価値じゃないのに。
 
 日本の文化産業の強みは裾野の広さ。個人的にはまだまだ良い素材が沢山眠っていると思っているので、文化産業の支援についてはもっと国で幅広い分野から有識者を招くなどして考えて欲しい。


 望月 香夜
 
 
 
 



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