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望月みろEP.01「誕生」

EP.01

別次元の宇宙が幾つも存在している。

私たちの宇宙もその一つに過ぎない…

生命と機械生命体が共存しては対立し、やがては滅びる…

望月みろが存在する宇宙は、それらを何度も繰り返していた世界。

人工的に創られた人間が望月みろである。

人類は機械生命体に対抗するべく、DNAを強化した人体強化型人類を創ることに着手していた。

過去に失われてしまった人類のDNAを、化石から採取して繋ぎ合わせる。

人類は人工的な生命の「誕生」を繰り返し実験していた。

なかなか研究は上手くいかず、失敗を繰り返していた。

ある日、培養液の中から元気な赤子の泣き声が聴こえる。

「おぎゃー!おぎゃー!」

36番目に培養に成功した稀な個体であった。

研究者は「36番目の子。みろ」と名付けた。

みろは培養液で育った。

身体は人工的に筋肉を形成し、電気信号で強化された。

望月みろの記憶はVR機能で、過去の人類の遺物より集めた情報から創られた。

その後、人類は強化型人間の軍隊を組織して機械生命体と激しい戦闘を繰り返していた。

しかし、最終的には機械生命体に敗れ、人類は再び滅んでしまう。

どれだけの時間が経過したのかは定かではないが、人類が滅び、機械生命体が世界の覇権を握っているのは確かな時代。

奇跡的に望月みろが収容されていた、地下のシェルター内の研究室は存在していた。

ある日、望月みろが培養液から目覚める。

そこは荒廃した見知らぬ研究室のような場所であった。

テーブルの上に置いてあった一台のパソコンのスイッチが起動する。

画面にはミスターTと名乗る謎の男性が現れる。

彼は望月みろに「成すべきこと」を伝える。

それは、YouTubeで耳かきを通じて、別次元の宇宙に存在するリスナーの耳垢を採取すること。

その耳垢から情報を採取し、新たな生物研究をしてほしいと伝えられる。

望月みろはYouTubeを通して耳かきをしサンプル体を集めていくのだが…

つづく

望月みろEP01動画はこちら➡


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