2024年8月5日(月):もちもちの日常
今日は蒸し暑い一日。私たちもちもち妖怪にとっては、少し厄介な天気です。
出勤時のハプニング
朝7時、いつもより早起きして出勤。蒸し暑さで体がいつもより柔らかくなっています。電車に乗ろうとしたら、うっかり改札に引っかかってしまいました。体をぷにっと変形させて何とか通り抜けましたが、後ろの人に「何か白いふわふわしたものが見えた」と言われてヒヤッとしました。
混雑した車内で、うっかり人にくっついてしまい、服にもちもちの跡が付いてしまいました。申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも、その人が「なんか幸せな気分」と呟いているのを聞いて、少しだけ嬉しくなりました。
オフィスでの奮闘
9時、オフィスに到着。データ入力の仕事は意外ともちもち妖怪に向いています。柔らかい指でキーボードを優しくタップするのが得意なんです。ただ、暑さで体がどんどん柔らかくなり、椅子にくっついてしまうのが悩みの種。
昼休み、みんなでランチに行く時が一番緊張します。私は「ダイエット中」と言い訳をして、みんなの傍で見ているだけ。実は、人間の食べ物を食べると体が透明になってしまうんです。でも、みんなが食べる餅菓子を見ると、つい よだれが出てしまいます。
現代妖怪の憂鬱
仕事帰り、公園のベンチで休憩していると、近くの子供が「あそこに白いプニプニしたのがいる!」と指さしてきました。慌てて姿を消そうとしましたが、疲れて上手くいきません。結局、子供に触られてしまい、「わあ、マシュマロみたい!」と喜ばれてしまいました。嬉しいような、困ったような。
家に帰って、妖怪専用SNS「百鬼夜行ブック」をチェック。最近は、河童がプールのライフガードになったとか、天狗がドローン配達を始めたとか、みんな現代に適応しているようです。私も頑張らなきゃ。
でも、餅つきの音が聞こえてくると、つい昔を思い出してしまいます。現代の電動餅つき機の音は、やっぱり昔の臼と杵の音には及びません。少し郷愁を感じつつ、明日への英気を養います。
明日もまた、人間社会に溶け込みつつ、そっと幸せを届ける日々が続きます。現代に生きるもちもち妖怪の生活も、案外大変なんですよ。
それでは、おやすみなさい。明日は、もう少し涼しくなりますように。
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