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埼玉西武ライオンズ2022年の振り返りと2023年への展望【野手編】

ヘッダー画像は埼玉西武ライオンズ公式オフィシャルサイトより拝借しました



前回は投手編を書きましたので、今回は野手編を


2022年の振り返り


近年、プロ野球は投高打低となっており、打率やOPSなどの指標、なにより得点数が右肩下がりとなっている

リーグ平均打率(2019年から)
パ・リーグ:.252→.246→.241→.240
セ・リーグ:.253→.254→.251→.248

リーグ平均OPS(2019年から)
パ・リーグ:.717→.703→.683→.668
セ・リーグ:.716→.714→.698→.678

リーグ総得点数(2019年から)
※()内は一試合あたり
パ・リーグ:3698(4.31)→2963(4.12)→3206(3.74)→3006(3.50)
セ・リーグ:3607(4.20)→2962(4.11)→3239(3.78)→3119(3.64)


ライオンズもこの流れに抗えず、猛威を振るっていた山賊打線が鳴りを潜めることに

チーム打率(2019年から):.265 ①→.238 ⑤→.239 ④→.229 ⑥
チームOPS(2019年から):.772 ①→.689 ④→.673 ⑤→.655 ④
チーム総得点(2019年から):
756(5.29) ①→479(3.99) ④→521(3.64) ⑤→464(3.24) ⑤
※丸の数字はリーグ内順位

一試合あたりの得点数は平均より下回っており、もはや打線が売りのチームではないことが分かります


2022年ライオンズ月別チーム成績


昨シーズンは9月に失速して優勝争いから脱落しましたが、9・10月はチーム打率.203、チームOPS.582まで落ち込み、21試合でわずか48得点。一試合あたり2.29点では勝てるわけありません



2022年ライオンズ主力野手成績


捕手



2022年先発投手別スタメンマスク


正捕手の森友哉は自身の不始末によって約一か月半離脱。パ・リーグで200打席以上立った捕手の中ではOPSや【wRC+ ※打者が創出した得点数を表す指標(wRC)に球場ごとの偏りを考慮し、補正を掛け、平均値(100)と比較したもの。仮に130であれば、リーグの平均的な打者より1.3倍貢献したことになる】などではトップだったが、他を大きく引き離すことを期待されているだけに物足りない結果と終わる

離脱した間は柘植世那、牧野翔矢、そしてルーキーの古賀悠斗を抜擢し、難局を乗り切り、同時に貴重な実戦経験を得る。結果的に移籍したことで文字通り、怪我の功名となった

一方で岡田雅利はコンディション不良で二軍出場は4月末から。6月にようやく一軍登録されるも、途中出場の1イニングのみで再び登録抹消。7月に左ひざを手術し、早々にシーズン終了となってしまった

二軍では齊藤誠人、中熊大智を中心にマスクを被るが、牧野がトミー・ジョン手術で戦線離脱、残った選手もコロナ感染などがあり頭数が揃わなくなったため、急遽、駒月仁人を育成枠契約で復帰させて急場を凌ぐ【※公式戦の出場は無し】


内野


一塁およびDHに就いた山川穂高は二年間の不振から完全復活。本塁打と打点の二冠に輝くなど、他の選手が打てなかったこともあり、正におんぶにだっこ状態。もし復活できていなかったらと思うとぞっとする

実のところ、DELTAで不振の二年間と比較すると、ボール球を振らなくなったとか、打球速度が上がったなど、目立って良くなったところはない。カットボールのPitchValueが良くなったが、それが復活と結びつけるのは無理があるので、逆に教えてもらいたいところ


二遊間は外崎修汰と源田壮亮が安定の守備力を披露。DELTAによる守備のベストナイン「DELTA FIELDING AWARDS」では外崎が二塁手部門で三年連続、源田は遊撃手部門で入団以来六年連続で1位を獲得。12球団全ての選手を対象にしており、その価値は高い




昨シーズン、チームを支えたのは投手力でも、打撃でもなく、二遊間を中心とした守備力の賜物といえます

また源田が怪我で離脱した際は育成枠で入団した高卒ルーキーの滝澤夏央が抜擢され、その穴を埋める活躍を見せるサプライズもあった


内野で唯一レギュラーが固定できなかった三塁。中村剛也の調子が上がらず、山川の穴埋めで一塁と兼任した呉念庭もコロナに罹って復帰してからは状態が戻らず。二軍でも結果を出せていなかった平沼翔太が一軍で予想以上の活躍を見せたがレギュラーには至らずと"帯に短し襷に長し"といったところだった


二軍では将来の中軸候補として期待されている、渡部健人、ブランドンの二人が打撃不振とコンディション不良により、停滞のシーズンとなったことが悔やまれる。一方で二遊間を多く守る川野涼多、山村崇嘉は大きくレベルアップ。一軍定着へ足がかりを掴めるか


外野(指名打者)


秋山翔吾が移籍して以来、レギュラーはいなくなり、打力の低下が課題となっているが、昨シーズンもこの問題は解決しなかった

チーム外野手打率(2019年から):.259 ⑨→.242 ⑫→.213 ⑫→.227 ⑫
チーム外野手OPS(2019年から):.705 ⑪→.684 ⑫→.582 ⑫→.625 ⑫
チーム外野手wRC+(2019年から):96 ⑪→86 ⑫→63 ⑫→83 ⑫

実のところ2019年の時点でwRC+は100を割り込んでおり、秋山によって体裁を保てていただけであり、その秋山が抜けた2020年以降は最下位。昨シーズンは若干、上昇傾向にも見えるが、12球団で唯一、100を割り込んでいて、事の深刻さがうかがえる


新外国人選手として期待されたB.オグレディは7月までは14本塁打を放ち、貴重な得点源として活躍したが、8月以降さっぱり打てなくなり、浮上の可能性が低いとみなされ、一年でお別れすることに

野球に対する取り組み方など、ニューリーダーとなりつつある愛斗も、3・4月、6月、9・10月に月間打率が1割台に落ち込むなど好不調の波が激しく、規定打席にはわずかに届かず

鈴木将平も開幕スタメンを勝ち取るなど、期待されたが結果を残せず。パワーアップを目指して体重を増やして臨んだが、却って動けなくなるなど、試行錯誤が続く

栗山巧は一度も守備に就かず、指名打者と代打での出場のみ。その代打ではチームトップとなる、21‐7(.333) 7打点 と結果を残すなど、さすがの集中力を見せた


二軍では高木渉と西川愛也がOPS.800の壁を破り、高卒ルーキー二年目となる長谷川信哉、仲三河優太は50打席以上立った二軍選手100人中、wRC+で5位と7位にランクインするなど、順調に伸びていて今後に期待が持てる


2023年の展望



「ライオンズポジション別分布図」



「ライオンズ世代別分布図」



ライオンズ一軍野手予想デプスチャート



ライオンズ二軍予想デプスチャート


捕手


投手陣における最大の関心事が平良の先発転向ならば、野手陣いやチーム全体における関心事が森友哉の抜けた穴を誰がどう埋めるか



この時と似ているのは、長年、正捕手を務めた選手がいなくなり、通算のスタメンマスク数が100試合にも満たない選手たち【※柘植世那 58試合/古賀悠斗 20試合】で争う事。一方で通算157試合、スタメンマスクを被った岡田雅利が後ろに控えていること。そして細川亨を正捕手にしようと準備していた当時と異なり、柘植と古賀に序列の差はほぼ無いところは似ていない



2011~2022スタメンマスク数


ライオンズは過去、正捕手になりえる逸材はドラフト1位もしくは逆指名制度を使って獲得【※伊東勤、高木大成、細川亨、炭谷銀仁朗。森友哉】し、二番手としてチームを支えてほしい選手は社会人で下位指名する不文律があった【※和田一浩、貝塚政秀、野田浩輔、上本達之、岡田雅利】

これに当てはめると、古賀の方が正捕手候補に近いが明確な差はない。もしかすると二年前の時点で「森が残りそうにない」と不穏な空気を察知して指名した感もあるが

捕手の守備面を客観的に評価するのは難しいし、リードの正解・不正解は監督の好みであり、結果ありきとなる。結局のところ、里崎智也が良く言う「捕手は打って勝たせるか、守って勝たせるか」しかない

不安はこの2人より、岡田のコンディションがどこまで回復しているか?自身のSNSでは冗談めかしているとはいえ、左ひざへの不安をほのめかしており、もし開幕に間に合わないようだと、齊藤誠人か中熊大智を一軍登録することとなる

入団以来、森のお目付け役、相談相手として試合に出ていなくてもチームに貢献してきた岡田がいるのといないとでは大きく変わってくるので、これに関してはただただ「間に合ってくれ」と願うばかり



二軍に関しては牧野翔矢が昨年の6月13日にトミー・ジョン手術を行っており、開幕には間に合わない。投手も野手も本格的に投げるには、12~14か月ほど要するので、6月~7月に捕手として復帰できたとして、シーズン後半を見据えて支配下登録するかどうか

それまでは齊藤、中熊を中心に古市尊と是澤涼輔が出番を分け合い、野田海人は前半、プロとしての身体づくりがメインとなりそうだが、岡田が開幕から試合に出られない状態が続くようだと、他球団から捕手をトレードで獲得する可能性も出てくるが果たして

また捕手に関しては、めぼしい結果が出ないようだと、今オフのドラフトで上武大の進藤勇也を1位で指名するといったことも考えられる




三年続けて上位で捕手を指名するというのも、手あたり次第な感が否めないが、ライオンズが常に上位争いできるチームとなる為にも、今後を見据えた捕手の育成を進めていきたい


内野(指名打者)


一塁および指名打者は山川穂高と新外国人選手となるⅮ.マキノンに割り振られるだろう





ゆきちなさんの評にもあるようにスイングが若干、窮屈になる為か長打を量産できるタイプではない。過去、M.マートンやR.ショートの様なアベレージ型の優秀な外国人選手がいたが、彼らはハナからコンパクトなスイングを心掛けていたのに対し、マキノンは結果として窮屈な打ち方になっている印象がある

古い例えにはなるが、ホエールズ(現ベイスターズ)やタイガースで活躍した、J.パチョレックや現在、ドラゴンズに在籍するD.ビシエドの様な成績を残すことが出来れば理想的だが

現役ドラフトで加入した陽川尚将はOPS.778とチーム内では山川に次ぐ成績を残しており、外野を含めた3ポジションでの活躍が期待される。また代打で20‐8(.400) 4打点 出塁率.500 と結果を残しており、右の代打としても戦力となってくれるとありがたい


二遊間はこのオフ、ともに複数年契約を結んだ外崎修汰と源田壮亮の独壇場となる

源田は放っておいても大丈夫だろう。それより問題は外崎のバッティングが復活するのか、それとももう戻らないのか

【WAR ※打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標】では、パ・リーグの野手で11位にランクされているが、トップ20の中では唯一、打撃の評価がマイナスとなっており、仮に.250/10本ぐらい打てれば、自ずと10位以内には入るはず

その一方で四年続けてダメだとすれば、もうバッティング面での復活はないだろう。その場合は7番以降で起用するか、打てる選手との入れ替えも考える必要がある

諸々の事情もあり山田遥楓を移籍させる必要もあって、児玉亮涼を獲得したが、川野涼多や山村崇嘉も候補に入ってくる。むしろ名前は挙げたが、山野辺翔は二塁で3inしか守っていない為、序列は下がるかもしれない

外崎にとって、四度目の正直なるか


三塁に関しては中村剛也の復活を待つか、諦めるかというデリケートな判断が迫られる。先ほど指名打者について触れたが、長らくチームを支えてきた栗山巧と中村に関して、レギュラー獲得以来初めて、ポジションの確約が無いシーズンを迎える

昨シーズンも山川を打線から外すわけにはいかないので、守れないときは指名打者で起用するため、自ずと栗山はスタメンから外れていたが、マキノンを指名打者で起用すれば、事実上空いているポジションが無くなる

中村の場合、三塁を争う呉念庭、平沼翔太が抜きん出た成績を残せていないので、コンディションに問題が無ければ中村を起用する可能性は高いが、どれだけ待ってもらえるか

また敢えて触れなかったが山川が今シーズン中にも国内FA権を取得する。気の早いマスコミはホークスへの移籍が決まったかのように書き、ライオンズファンの誰しもが不愉快な思いをしているだろうが、残ってくれたとしても事実上、長距離砲が1人しかおらず、若手の台頭は必須である

そうなると渡部健人やブランドンが二軍で結果を残していれば、一気に抜擢する必要も出てくるし、大金をはたいてFA市場に出た選手を引っ張れない以上、チーム内で育成するしかない

二人とも今シーズンで40歳の大台を迎えるが、同時に複数年契約が一旦終了となる。もし成績が残せず、80試合・200打席以下の出場数となれば、現在の年俸は支払えないだろう。さすがにフロントからの引退勧告は無いと思うが、

・スタメンから長く外れるようになる
・大事な場面で別の選手が代打起用される
・結果を残せず二軍落ちとなり、中々一軍に昇格されない

といった起用があれば「もう必要とされてないのか」と自ら引き際を悟るのは"引退あるある"ともいえる




いったい何度目になるのか分からないが、再びの復活劇が見られるのか、それとも…

両ベテランにとって、40歳を迎える区切りでもあり、公言はしないものの進退をかけた大事な一年となる


二軍では滝澤夏央を二軍で起用し続ける「夏央プロジェクト」が実施される模様。児玉を獲得したもう一つの理由として、滝澤を中途半端な形で一軍に残し、実戦経験を得られないことで選手としてのスケールアップの場を失わせない方針だろう

名前を出して申し訳ないが、中島宏之(裕之)の後釜として期待されるも、課題の打撃を含め、実戦経験を得られなかったことで大成できなかった永江恭平の二の舞を避ける狙いで、この方針には賛同したい



このnoteにもあるようにUZRは20代後半から下降傾向にあり、30歳を過ぎるとさらに拍車がかかる。よく言われるのは、怪我などコンディション不良が続く中でも試合には休めない(休まない)ため、今まで追いついていた打球に追いつけなくなる。疲労の蓄積もあって万全な状態には戻らなくなり、それがちょうど30歳を過ぎたあたりというもの

大学→社会人経由で入団した源田は10年目を迎える2026年に33歳(1993年早生まれ)となり、年齢やレギュラーを務めてきたことでの耐久性など考えると、このあたりが分岐点になるかもしれない

空白期間の怖さは記憶に新しい。机上の計算通りにはいかないが、今後の為にも実践経験を積ませたい


外野


松井稼頭央新監督は「山川、外崎、源田の3選手以外はレギュラー未定」と話しており、特に外野に関しては群雄割拠となっているが、新外国人選手として獲得したM.ペイトン、ドラフト1位で獲得した蛭間拓哉に関しては、怪我などのコンディション不良かオープン戦でよほど打てない限り、開幕スタメンで起用するだろう





C.スパンジェンバーグ、B.オグレディに続き、またもや左の中距離打者を獲得。小柄ではあるが振れるタイプなので、マキノンと真逆の印象

スパンジェンバーグは三振こそ多かったものの、来日一年目には
407-109(二26,三8,本15) 打率 .268/OPS .807/wRC+121
と十分すぎる成績を残しており、これに近い成績を残せたら大成功と言える

過去の二人は高めの速球に明確な弱点があり、そこを突かれてバッティングを崩した印象があるが、ペイトンはどこまで対処できるか




小学6年生時にはライオンズジュニアに入り、高校は浦和学院で渡邉勇太朗と共に甲子園でも活躍、渡辺久信GMにとっては実家の近所で生まれ育ち、在籍していたボーイズリーグの監督は後輩とある意味、導かれるようにライオンズ入りを果たす

勿論、縁故採用ではなく、決め手に欠く外野陣の救世主として期待されてのドラフト1位指名なのだが、辻前監督が源田を開幕から起用し続けたように、何より松井新監督が現役時代、一軍に抜擢され、東尾修監督に我慢強く起用して貰ったから今日があるわけなので、かなり我慢して起用し続けるだろう

蛭間の売りといえばもちろん打撃なのだが、それと同じぐらい守備と走塁の評価が高い。打つだけの選手であれば、4タコだと試合には全く貢献できていないので使いづらい。しかし守備や走塁で貢献してくれたら使いやすいし、使う意義もある。何より蛭間本人にとっても救いがある

ただ源田と蛭間の違いは、捕手に次いで守備を重視される遊撃手は打撃をそれほど期待されていないポジションに対し、外野手には打撃も求められること。そして源田の一年目、2017年当時は打高投低なチーム状況で少々打てなくても問題なかったが、現在は投高打低なチーム状況の為、カバーしてくれる選手が少ないことがある

あと何より源田は早い段階で打撃でも結果を残していた

1試合~15試合:60-14 .233 4試合
16試合~30試合:62-20 .323 6試合
31試合~45試合:62-22 .355 7試合
46試合~60試合:60-12 .200 3試合
61試合~75試合:60-11 .183 3試合
76試合~90試合:57-17 .298 5試合
91試合~105試合:59-18 .305 5試合
106試合~120試合:63-10 .159 3試合
121試合~143試合:92-31 .337 7試合
※試合数はマルチヒット(2安打以上)の数



開幕は9番でスタートしたものの、5試合目からは2番に上がり、調子が下降した9月には数試合9番に降格したものの、再び調子を取り戻してからはシーズン終了まで2番を打ち続け、打率も.260~.270前後を常にキープし続けた

松井監督も最初はプレッシャーのあまりかからない7番以降で起用すると思うが、それなりの結果を残せていたら1番抜擢もあり得るのではないか。仮に蛭間→源田→ペイトンで打順を組めば、左が3人並ぶのでそれを嫌がって6番か7番で打たせ続けるか、そもそもの組み合わせを変更する可能性もあるだろうけど

蛭間同様、守備と走塁の評価が高く、いきなり開幕スタメン出場を果たした秋山翔吾は110試合、313打席に立っている。まずはこの数字を超えたいところ


ひと先ず開幕は二人決まっているとなれば、残るは一枠。こればっかりは本当に分からない。競馬で例えるなら愛斗が"首の差"、金子侑司と鈴木将平が"鼻の差"でリードしている感もあるが、一馬身以上差をつけている選手は誰もいないので、春季キャンプからオープン戦でいかにアピールできるか

もし開幕一軍入りは果たせなくても、開幕直後から主力の怪我が相次いだ2021年、春季教育リーグ→二軍公式戦で大活躍していたことで声が掛かり、一気に出番が増えた愛斗と呉念庭の様なパターンもあるので、B班スタートの選手も猛烈にアピールしてほしい


二軍では未来の長距離砲として期待されるR.コドラドと仲三河優太、身体能力の高さを売りに支配下登録を目指すジョセフと日隈モンテルなどが鎬を削るが、どれだけ出番を得ることが出来るか

外野手に限った話ではないが、野手は生きた球を打ってこそなので実践経験の数が大事になってくる。今シーズンもBCリーグをはじめとする独立リーグや大学、社会人チームなどとの練習試合を多く組む予定だと思うが、場合によっては2年ぶりに武蔵ヒートベアーズに選手を派遣するなどして出場機会の確保をお願いしたい



最後に


満を持して松井稼頭央新監督の就任となったが、毎年のようにFAやポスティングシステムによって主力選手が抜けた辻発彦前監督同様、正捕手であり打線の軸でもあった森友哉がFA移籍で抜ける前途多難なスタートを切る

戦前、ガチガチに堅い野球をした森祇晶監督の下でプレーし、職人肌の選手として活躍した辻前監督が、リーグ最少のバント数で打って打って打ちまくる野球をすると予想した人が少なかったように、松井新監督がどのような野球を志実行するか、その全容は分からない

1月2日に文化放送で東尾修氏との対談番組が放送され、その中で司会進行を務めた斉藤一美アナウンサーが「グリーンライト【※盗塁の判断を選手に任せる作戦】は継続しますか?」との問いに「そのつもりです」と答えていたが、その一方で「三盗は120%じゃないとやって欲しくない」「(僕は一塁にいて)間を抜ければホームに還ってこれたので」とも答えており、チームで200盗塁を記録した1997年ほど盗塁数にはこだわっていない印象でした




ただ400mハードルの元選手で現在はスプリントコーチとして、様々な選手やチームを指導、ライオンズも新人合同自主トレなどでスポット的に指導を仰いでいる秋本真吾氏に年間を通してサポートをお願いしており、走塁の質の向上を目指す松井新監督の意向も少なからず反映されたのでは?と思います



野手の課題は「若手の台頭」これに尽きます

愛斗を中心とした中々結果は出ないが、亀のごとく一歩ずつゆっくりと歩を進めるY世代、滝澤夏央がや長谷川信哉がいち早く支配下登録を勝ち取るなど、兎のごとく駆け上がり、新たに旗頭となる蛭間拓哉を中心とするZ世代。この二つの世代が切磋琢磨しあいながらポジションを勝ち取り、チームの主軸としてチームを引っ張ってくれないと、ライオンズは再びBクラスを彷徨うことになるでしょう

山川穂高、外崎修汰、源田壮亮が「辻チルドレン」ならば、彼らは「松井チルドレン」となる。そして「渡辺チルドレン」ともいえる栗山巧、中村剛也。特にこの二人が元気なうちに日本一をもう一度経験させてあげたい

ホークスが大型補強を敢行し、バファローズやマリーンズも大物選手を獲得する中、ライオンズは目立った補強を出来なかった。あとはチームの潜在能力を開花させるしか強くなる方法はない

多分、開幕前の順位予想では大半の人がBクラスと予想するだろう。その予想を大きく裏切るよう、躍動してほしい!

では👋👋


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