1年分のケーキ
いつだったか、砂糖抜き生活をしてからめっきり甘いものが苦手になってしまった我が家。誕生日にケーキが並ばなくなったのはいつからだったか。
そんな我が家でも時々
”ケーキやお菓子が食べたい!”
と思う瞬間がありまして。
今回声があがったのはショートケーキ。
母が友人へのお菓子を買うためにケーキ屋さんに行くと言うので、ちょいと久しぶりに食べてみるか!となったわけです。
が。
母がケーキ屋さんを訪れた日は、ちょうどお休みだったようで。
こうなっちゃ仕方ない!!
いっちょ作ってみるか!!
と、なんでもない日のデコレーションケーキ作り決行。
担当は私、1番量食べられないけど作るのは好きなえりぴ。
スポンジケーキは工程がシンプルで案外スムーズに焼き上がり、苦手だったデコレーションもなんとか乗り越え(クリームを塗るのは以前より上手くなった気がするけど、盛り付けのセンスは相変わらず壊滅的)、いざ実食!!
母の淹れてくれたコーヒーと、久しぶりのいちごのケーキ。
いちごは大好きなさぬきひめ。
レシピの分量からお砂糖を4割ほど減らした甘さ控えめ仕様で、うんうん美味しい!とまずは一口。
そして二口、三口・・・
食べ進めていくうちに軽快に進んでいたフォークの足取りはだんだん重く。
自分の中の”甘さメーター”が限界に近づくのが分かって、いったんクールダウン。
美味しくないわけじゃない。
嫌いなわけじゃない。
だけど、食べられる限界が決まっている・・・
食べたいと思う頻度が低いから普段は意識しないけれど、この時ばかりは思い切り甘いものを堪能していた昔の自分が心底羨ましくなる。
なんとか食べ切った私はお皿を持って立ち上がり、こう言うのだった。
「しばらくケーキは大丈夫。」
そんなこんなで、我が家のお誕生日ケーキは年に1回。
全員分のお祝いを込めて食べようかと、話がまとまったのだった。
えりぴ