食べ物の説明を食べ物で説明することの不思議について
この間、夕飯を食べながら(いや、コーヒーを飲みながらだったかな)、「どうして食べ物の味の説明をほかの食べ物でするのか」ということが議題にあがった。
”食べ物の味をほかの食べ物で説明する”
とは、たとえば
コーヒー「ナッツのような風味と柑橘のような酸が・・・」
とか
ワイン「カシスを思わせる香りと・・・」
とか
グルメリポーターが
「ちょっと〇〇っぽい感じ!」
と言ったりだとか
とかとか。
これを、なんでなんやろ・・・と考え込んで。
そうして自分的に出てきた考えはこちらドドン。
「その方が想像しやすく、かつ簡潔に伝えられるから」
たとえば甘さひとつとっても
甘酸っぱいのか、穏やかな甘さなのか、ガツンとした甘さなのか、ねっとりとした甘さなのか・・・多分今例にあげたよりもっとたくさん”微妙”な差があって、それを伝えるときに、一々「口に入れた瞬間からかなり強いとろけるような甘みを感じる」などと状況説明や形容詞なんかを並べたてるより、ひとこと「マンゴーのような甘み」と表現する方が簡潔かつ、”マンゴーを食べたことのある人には確実に近い感覚が伝わる”表現ができる。
できるだけ簡潔に、かつ比較的確実に伝えられるから、ネットショッピングの商品ページや、スペースが限られているお店のポップなんかにちょうど具合のいい表現方法なのだろうと思う。
ただやりすぎると、「Aの風味とBの香りが合わさったって・・・一体どんなや??」と混乱を招きかねない。一度何だったか、「洋梨のような香りと・・・」
・・・あとなんだっけな。あーー思い出せない!思い出せないけど!ええと、「洋梨のような香りとほにゃららのような風味」と例えられているのを見て、はて??と首を傾げたことがある。
(はて??と今首を傾げているのは画面の前の皆さんだよ)
ゲフンゲフン
(と咳払いをふたつほど)
食べ物で例えれば簡潔になるとしても、やはり重ねすぎは混乱を招くのだろう。
そういうわけで。
「どうして食べ物の味の説明をほかの食べ物でするのか」
に対する我が家の結論としては、
「その方が想像しやすく、かつ簡潔に伝えられるから」
に決定!
画面の前にいるそこのあなた。
あなたの結論はどうですか?
えりぴ
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