カフェのレジに荷物を忘れたおじいちゃんと私
こんばんは、田中もちもちです*
今日は、カフェでの出来事とその振り返りを。
◆
月曜日。夕方。
空いている雰囲気の某チェーン店のカフェ。
レジには列ができていました。
店内は空いているのに…?
不思議に思いながらしばらく様子を見ていると気になった、手前のレジにいるおじいちゃん。
右手には杖。レジ前に荷物を置いて、お財布から一枚ずつ小銭を取り出して、一枚ずつトレーに乗せていく。
あ、このおじいちゃんだな…!と思いました。
レジに列ができているのは、このおじいちゃんのお会計待ちなのです。
ここでもう、時間のないサラリーマンならキレていそうな雰囲気。
待ちきれず見かねて手伝っちゃうおばちゃんも何処かにいそう。
けれど店員さんは温かく見守っていて、とてもいい感じなのでした。
様子に気づいたもう1人のスタッフさんが「お待たせしました」と、2台目のレジを開けて列に並んだ人たちを順番に対応してくださり。ああ、いいなぁと思うのでした。
人は誰しも老いるもので。おじいちゃんもレジできちんとお礼を言えるくらいには雰囲気の良い方で。優しく待てる心の余裕を、これからももっていたいと思ったのでした。
◆
問題は、この後です。
おじいちゃんのお会計が終わり、レジに案内された私。
レジ前に置かれたカバン。
カバン!?!?!?!?!?!?
店員さんに声をかけるも、カウンター越し。
歩いていくおじいちゃんの後ろ姿。
咄嗟に追いかけてカバンを渡したのでした。
杖を持ちながら差し出された手。
「持てますか?」と聞くと答えはYes。
おじいちゃんの行先には心配な階段があって。
昔の私なら、階段の先まで荷物を持って上がってあげていたかもしれないと思いました。
昔の私なら。
今の私はというと、おじいちゃんに「どうぞ」とカバンを渡し、レジに戻るのでした。
◆
少し、びっくりしたんです。自分の行動が変わっている感じに。
なんでだろうと思って、考えて、
今、こうして言葉にして書いています。
昔より、人を信じるようになったんだと思います。
信じるというのには、言葉をそのまま素直に聞くということも入っているような気がしていて。
心配な階段は、私から見て心配なのであって
おじいちゃんから見てどうなのかはおじいちゃんにしか分からない。
言葉の裏を推し量る優しさも、時には必要かもしれないけれど
その人の行動や言動をそのまま信じるのも、必要なことかもしれないと思うようになったのでした。
きっとそう、そういうこと。
一つずつ、言葉にしていく日々です。
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