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日記とライフプランと私

日記を書くことは私のライフワークである。

高校3年生のとき、大学進学を控えたタイミングで「5年日記を書こう」と思い立った。
5年日記とは、一つのページに5日分の日記を書くスペースがあり、5年間の同じ日に何をしたかが一目で分かるように作られている日記である。元々は絵に描いたような三日坊主だったのに、この「去年の自分が今日何をしていたか」が日記を開くたびに確認できるシステムがハマったのか、謎の継続力を発揮し、今や5年日記歴も10年目に突入しようとしている。

この「5年間」という区切りが自分にはちょうど合っているようで、5年日記を書き切るたびに私は人生の転機を迎えている。

1冊目は、大学編。3年生の時に1年間大学を休学してノルウェーへ留学したため、ちょうど卒業までに5年かかっている。この5年間で私は、家から1時間半かかる通学と8:30に始まる一限に苦しめられながらも、楽しく鍋パできる友人たちに恵まれ、現在の夫と出会い、憧れだった某舞浜のテーマパークでのアトラクションキャストのアルバイトを経験するなど、まあまあ順調に健やかな大学生活を送った。

2冊目は、社会人編。某ミュージカルの興行会社に就職した私は、世の中がコロナ禍に呑まれるのと同時に社会人生活を開始し、やれ給料が低いだの部長がクソだのと文句を垂れ流しながらも、約4年間を労働に捧げた。過去形なのは、つい最近になってその仕事を辞めたからである。

今現在は2冊目の5年日記の4行目を終わろうとしている段階だが、ここからがライフプランの超展開だ。

大学時代の彼氏と社会人1年目で結婚した私は、結婚前後のタイミングで彼とある計画を立てた。それは2人で新卒で入った今の会社を退職し、願わくば海外での就職を目指して、まずは海外の大学に進学すること。
仕事の合間を縫って受験準備をし、幸いにも2人ともドイツの同じ大学(の違う学部)の合格をもらうことができた。入学は1年後の9月。5年日記の3冊目は、ドイツ留学編となる予定である。

勘の良いガキの皆さんはお気づきかと思うが、社会人編とドイツ留学編との間には約半年の空白期間がある。なぜドイツ留学開始は24年9月なのに23年12月に仕事を辞めたのかというと、それは、ドイツの大学の学費を稼ぐ必要があるからである。

さて、前置きが長くなってしまったが、今私はオーストラリアにいる。正確には、ケアンズからタスマニア島へ移動する飛行機の中でこの日記を書いている。

様々な可能性を検討した結果、短期間で効率的に学費を稼ぐためには、給与水準の高いオーストラリアでワーホリのビザを使って季節労働をするのが良さそうだという結論に達したためである。なお、プランBは出国前に買った年末ジャンボ宝くじで高額当選をすることである。

タスマニア島ではまずチェリー収穫の仕事をする予定だが、本来は1月2日からだった業務開始日が早速11日からになり、自然を相手取った仕事の難しさを始める前から痛感している。
そもそもタスマニア島がどんな場所かもよくわかっていない。島を出るまでに一度はタスマニアデビルに会っておきたいが叶うだろうか。

「タスマニアでチェリーピッキングをする」という説明のパンチが強すぎるあまり、友人から「どんな生活か知りたいからブログをやってほしい」とリクエストをもらうことが何度かあった。
だから、と書いてしまうと責任転嫁だと思われてしまうだろうが、私自身この面白体験は5年日記の小さなスペースには書き留めきれないだろうと思ったので、ブログを始めてみることにした。

これから始まるタスマニアでの生活、そしてその後の展開について、手元の5年日記とあわせてこちらでも更新していきたいと思う。

余談だが、ユーザー名「もちもち日記」は、激動の人生の中でもゆるい気持ちを忘れないでいたいという思いからつけた。すごく耳馴染みの良い言葉だなと思ったら、ほぼ「もちもちの木」と同じ響きだからであるということに気づいた。日本人としてDNAに刻まれたこの感性も、これからの日々で失わないようにしたい。

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