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ワー強めのワーホリ

気がつけば3月である。2024年2月は、本当にあっという間に過ぎ去っていった。

生活を立てるために駆け回っていた1月はあんなに長かったのに、やはり安定した仕事という圧倒的な生活リズム構成要素が加わったことが大きかったのだろう、2月は本当に、高校生みたいな言い方になってしまうが、秒だった。

ホバートの寿司屋で働くようになって、日本から来たワーホリ勢と接点を持つことが増えた。驚いたことに、ホバートには想像以上に沢山の日本人がいる。

オーストラリアにワーホリ、というところまではまだなんとなく分かるが、なぜタスマニア島?というところまで含めて彼らの背景を聞くと、なかなかに色んな回答が聞けて面白い。

新卒入社した総合商社の同期でもある彼女と「タスマニアいいじゃん!」のノリでやって来た人、自然豊かな海外に住むという夢を叶えるために1人でタスマニアにたどり着いた人、オーストラリア永住権獲得を目指してTAFEという職業訓練専門学校の入学前に夫婦で来た人など、改めて人の数だけ人生があるなと実感する。なお、出会う日本人は大抵26歳から27歳ぐらいで、やはりこれぐらいの年齢になると人は大きな方向転換をしてみたくなるのだろうかとも思わされる。

「ワーキングホリデー」という単語には当然ながら「ワーク」と「ホリデー」2つの要素が含まれているが、言うまでもなく我々夫婦は「ワーク」要素に大きく比重を置いてここでの日々を過ごしている。

幸いなことに、夫婦2人とも平日週5日、ほぼフルタイムのシフトに安定して入れてもらえるようになった。土日に急遽穴が空いたシフトがあり入れないか打診されてももちろん二つ返事で受諾する(土日はただでさえ高い時給がさらに上がるので、実際入れると嬉しい)。

このように、日本にいた頃は考えられなかったほど労働に前のめりな姿勢を貫いた結果、先月の収入は日本で働いていたころの約2倍になった。それでもドイツでの学費および生活費のことを考えると全く余裕ではないのだが、「日本で仕事続けていた方が良かったじゃん!」ということにはならなさそうで、とりあえず一安心である。

午前中はテイクアウト店で黙々と巻き寿司を作り、午後は回転寿司でゴリゴリに接客をするという落差が自分にとってはちょうど良い塩梅で、飽きがこなくて一日があっという間に感じる。

なお、回転寿司のランチ時間帯のフロントスタッフは2人体制で回しており、普通に混み合うため、ピーク時には、澱みなく動いているにも関わらず「私の仕事を待っている人」が同時に3人ぐらい発生するという事態になっている。これに関してはもはや増えるしか解決策がないように思われる。

そして夫も夫で、来週からはもう一つのテイクアウト店のオープンからクローズまで通しで入ることになるようで、今後は店の主として君臨するにあたって体力面の調整が求められる。

タスマニア島を離れるまでに色々観光をしておきたい気持ちはあるが、目下のところは「ワー強めのワーホリ」の達成に向けて、健康には留意しつつ引き続き過ごしていきたい。

とりあえず今週末は土日とも9時間ぐらい寝て、趣味(笑)のお菓子作り(土曜はブラウニー、日曜はアップルクランブルを焼いた)をして、映画を観て、とかなりのんびり過ごしている。

明日からの4時(夫は3時半)起き生活のことはなるべく考えないようにしつつ、残りの日曜日も楽しむ所存である。

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