#106 ぷつんと時が止まったままに
お線香の匂いを嗅いで、思い出した。
あぁ、今日おばあちゃんの命日だった。
日頃から、寂しい気持ちは消えないけど、人って本当に忘れちゃうんだよなぁ。
もう、3年も経ったんだ。
最後に会ったのは、卒業式の前日で。
突然、髪整えて欲しいなと思って、駆け込んで。
この日は15分おきに電話がなって。
今までそんなことなかったから、少し違和感は覚えていたけど。
「いつも急なんだから。今日くらい、ゆっくりしていけばいいのに。」
けど、私はいつもおばあちゃんの美味しいご飯を平らげて、素敵にカットしてもらったら颯爽と次の予定に行ってしまっていた。
あれから、1ヶ月。
おばあちゃんから連絡がなかったので、両親が夜中なのに足を運んだ。
私も行こうとしたけど、遅かったし、またでいっかとやめた。
そのあと、全然帰ってこなくて心配で電話をかけたら、「心配かけてごめんね。大丈夫だよ。」
それが最後の言葉だった。
私も行けばよかった。
もう会えないなんて思わないじゃん。
入院もしてないし、元気だったし。
ここ数年で大切な人たちの死を見てきた。
命なんて本当にいつ終わるかわからない。
人間に約束されているのは、誰もがいつか必ず死ぬということ。
本当に身体も心も苦しい事、たっくさんある。
生きるのに疲れちゃう時だってある。
でも、生きてる。
生きてるってとっても幸せなこと。
私も、あなたもリミットがある。
あなたは残りの時間どう使いますか?
私はどう使っていこう。
そんな事を改めて見つめ直す、いいきっかけになりました。
私のペースで。
あなたのペースで。
一歩でいい。
進んでいけますように。
人にはやっぱり優しくある自分でいられますように。
その為に、自分に優しくしよう。
やっぱり私は支え合える優しい世界にアクションをしていきたいです。
カフェ経営の資金に使わせて頂けたら幸いです☺︎