教員をしながら不妊治療をした記録①


みなさまごきげよう、もちこです!
最近調子がよく、毎日体を起こし、生活出来ております。
妊娠するまでその生活が当たり前だったけれど、当たり前を当たり前に出来ることに幸せを感じています。

しかし、妊娠の過程において、私は壮絶な経験をしました。まだこれから出産なので、何があるかわかりませんが…
もし興味ある方は、

こちらの記事をお読みくださると幸いです。

さて、タイトルの通り、今回は不妊治療についてお話ししたいと思います。
これから不妊治療を考えている方の参考や、今後どなたかのお役に立てればと思います。
また、教員として勤務しながらの不妊治療だったため、特に働いている女性の参考になれば嬉しいです。


不妊治療までの経歴

2017年 お付き合い開始(当時22歳)
2019年 私の子宮の病気が発覚
2020年 入籍(当時25歳)主人社会人3年目、私大学院卒業後社会人1年目
2023年 不妊治療を決意
2024年 不妊治療を開始

主人:バックエンドエンジニア(リモートワーク)副業あり
私:私立学校社会科非常勤講師・塾講師

ざっくり&大まかですがこのような感じです。
それ以外の細かいことは、今回不妊治療記には不必要なので省きました。

私たち夫婦は、同い年で、共通の友人の紹介でたまたま知り合い、結婚まで至りました。
居住地も育った環境も全く違うので、これも縁だなと思います。

自然妊娠を諦めた日

結婚して3年が経過した翌月、主人と話し合いをしました。
子どものことについて、これからどうしようかと。
これは、前回の記事にも載せたので重複するところがありますが、お許しください。

まず、私も主人も子どもが欲しいという点においては、合致していました。
その上で、不妊の定義である1年が遥かに経過していること、また2025年に30歳を迎えることを鑑みて、現状のままでは進展がなさそうだという認識の擦り合わせ
をしました。

原因は絶対に私です。子宮の病気をしたときに、将来妊娠しにくいかもと言われていたので、それが現実となった形でした。

ただ、幸いなことに主人は、私のせいだと言わず、
「俺は調べたことがないから、俺が原因かもしれないから、検査に行きたい」
と、私の思いやりと、自らそう言ってくれました。

その後も話し合いをし、不妊治療をした友人から話を聞いた上で、私たち夫婦は、自然妊娠を諦め、不妊治療に切り替えよう、と。

体外受精を決めるまで

不妊治療を決めたはいいものの、不妊治療にも様々な種類があります。
タイミング法、排卵誘発法、人工授精、体外受精…選択する必要があります。

しかし、私たちが一番重視したのは効率的かどうか、でした。
主人は仕事柄も相まって、非効率的なことは苦手です。私も今回に限っては、お金をいくら払っても、授かれるかどうかなんて分からないということもあったし、
何より時間は待ってくれません。

だからこそ、金銭面はさておき、効率的である方法だと考える体外受精を選択しました。
これは、私たちの中で最善で最も可能性が高いと、調べて出した結果です。
それなので、全員に当てはまるとは言いませんので、悪しからず。

私も主人も体力的なことを考え、30歳になるまで(つまり2025年の夏頃まで)に子どもを授かりたいなあという希望もありました。

周りからは、まだ時間があるよとよく言われましたが、何度も言いますが、時間は待ってくれません。
私たちは3年待ったという感覚だったので、そういう意見は受け流していました。

体外受精をしたクリニックの決め手

体外受精をした友人から聞いた話を元に、その友人が通院していたクリニックを調べると、なんと3ヶ月先まで予約がいっぱいでした。
その友人は同い年ですが、私より結婚が早く、結婚して6年が経過した時に、たまたま岸田内閣が不妊治療を保険適用にしてくれ、すぐに治療を始めて、子どもを授かった経緯があります。
適用後すぐは病院の予約も取れたようですが、もう初診がそんな状態でした。

他の病院もリサーチしつつ、約3週間程度予約を粘っていた時でした。
私は当時塾勤務もしていて、保護者の方とも接する機会が多かったのですが、そこでひょんなことから不妊治療の話になりました。
保護者から、「○○クリニックは、都内で遠いけど、私の知り合い3人が1回で子ども授かったって聞いたよ」とお話をしてくれました。

もうかれこれ3週間、予約に張り付き、暇さえあればキャンセル待ちをしていた私には吉報でした。
しかし、予約が取れても3ヶ月先かもしれない…
同じようにいくか分からないけど、今のままよりは、と思い、いろいろ話を聞いた上で、予約を取ることにしました。

1月下旬、主人と2人で初診を受け、すぐに通院を決意しました。
決め手はいくつかあります。

・朝早くから夜遅くまでやっていること
・休診日がないこと
・もちこの学校から遠くなく、時間休で通院できること
・体外受精専門のクリニックであること
・待ち時間が少ないこと
・予約がすんなり取れること
・体外受精1回目の成功率が高いと感じたこと

これらの理由から、私たちはすぐにこのクリニックに決めました。
理由を見てわかると思いますが、すごい効率的です。
担当医制ではないので、嫌な人は嫌だと思います。
でも、私たちは親身になってくれ、待たされるより、実績があり回転率が良いという点を選びました。

通院するにあたり職場に相談

勤務校は当時3年目で、非常勤講師として勤務していました。
困ったことがあれば、いつでも親身になってくれ、とにかく有難い職場でした。

学校の方は、社会科の主任と副主任に自分の考えとそれによる時間休の申請をお願いする可能性があること、また妊娠の可能性を相談しました。

すると、快諾してくださり、温かいお言葉まで頂きました。
「授かりものだからこそ、大変なこともあるけど、学校でカバーできることはなんでも言ってね」
と言ってくださり、本当に感謝しかありませんでした。

また、有給を使う際に普通は理由を言う必要も書く必要もありませんが、治療の都合上1週間に何度も使うことも考え、管理職の先生方にも話すことに決めました。
同じように報告したところ、またもや温かく受け入れてくださいました。

性別云々ではありませんが、私が報告した人全員男性の先生です。
世間では、産休は迷惑、辞めてほしいという意見も目にするくらいなのに、
とにかく受け入れてくれました。
「もちこ先生の代わりに授業はできるけど、妊娠できるのは、母になるのはもちこ先生だけだよ」
そう言ってくれた言葉は今でもこれからも忘れません。

今も感謝していますが、改めていい職場に恵まれ、職場に足を向けて眠ることはできません。

通院の流れと回数

大まかな通院のスケジュールは以下の通りです。
体外受精でも、人によって受診内容が違うことをご理解くださいませ。

①初診・検査・カウンセリング
②生理3日目に薬をもらう→もらった薬を5日間飲み続ける
 この薬は質の良い卵子を確保するためのもの
③生理から10日後に採血 
 →ホルモン値が高ければ卵子があるため、採卵予約
 →ホルモン値が低く卵子がない状態の場合は1クール目終了
④③の1、2日後に採卵・採精
 →男性は採精後2時間以内に病院に持って来れるようであれば来院不要
 →採卵できなかった場合(卵子の数が0個の場合)は1クール目終了
⑤2、3日後に④でとった受精胚を子宮に戻す 
 →複数個受精に成功した場合は、1番室の良いもの(グレードという)を子宮に
  戻し、残りは凍結もしくは廃棄を選択する
 →この時受精胚ができていない場合は1クール目終了
⑥2週間後妊娠判定日
 →血液検査のみで、HGCという値の高低差で陽性か陰性か決まる
 →陰性の場合は1クール目終了
⑦1週間後胎嚢確認 
 →内診で確認が行われる
 →確認できない場合は1クール目終了
⑧2週間後心拍確認 
 →内診で確認が行われる
 →確認できない場合は1クール目終了 
⑨2週間後妊婦健診
 →妊娠が継続できているか確認取れたら通院終了、妊婦健診を受ける病院又は
  出産する病院へ転院

このような形で、かなりの回数且つ1ヶ月あまりで9回通院しなければならないスケジュールでした。(治療法によっては+5、6回の人もいます)
男性は院内で採精しない場合で、異常がないと診断されれば、初診1回の通院で終わります。
すごい差ですよね。

余談ですが、体外受精を選択するくらいなので、誰しも非協力的なパートナーではないと思いたいですが…これだけ通院回数が違うと同じベクトルで向き合うのは大変なことだと思います。

それで上記の流れですが、私は、⑨の部分が端折られ、⑧で通院が終わりました。
というのも、全国から通院するような人も集まるクリニックでしたので、そのクリニックから2時間以上かかる人には、早めの転院を提案してくれるとのことでした。
私は、ぎりぎり2時間はかからない距離でしたが、やはり通院は大変だったので、早めの転院をお願いし、そのような形になりました。


あまりに長くなるので、②に続きます!



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