教員をしながら不妊治療をした記録②

みなさまごきげんよう、もちこです!
先日の①に続き、②になりますので、そちらをお読みいただいてから、こちらの記事を閲覧いただけますと話の流れがスムーズです。
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実は、3日前からまさかの後期つわりが…
私初期のつわりが始まってから吐いてない月が0回じゃん!ってことに気が付きました。
もう戻すことにも慣れました。また、これはこれで記事にしたいなと思います。

では、早速②のお話へ…


朝何時起きだい?!通院の始まり

この記事だけ読んでいる方には、分かりにくいと思うのですが、私は社会科の非常勤講師をしながら、夕方からは学習塾の正社員として勤務していました。
そのため、通院は運が良ければ、塾の指定する休みもしくは学校が休みの日になりますが…そうは問屋が卸さないってもんですよね。

①にもあげた通り、朝早くから受診できるクリニックだったのもありそこを選んだので、とにかく1番の診療を予約していました。
でも、通院するのに約2時間近くかかります。4時台に起床し、5時台の電車で向かわなければなりませんでした。

わかっていたことですが、前の日に塾の仕事があれば、就寝は1時2時はザラ。
寝不足の状態で通院することが、心身ともにこんなに大変なものだとは…と身を持って体感しました。

しかし、全国から宿泊を伴ってくるような人もいるくらいのクリニック。
私はマシな方だと思ったし、母にももし弱音を吐いたらそう言ってくれと頼んで、自分を奮い立たせようと決めました。

しかし、早朝からすごい人の数。
ここの事情はわからないけど、明らかに治療後出勤しますって人も多くて、私個人はすごく勇気をもらいました。

通院と勤務って相性悪すぎ!

学校からも遠くないクリニックを選んだので、私も例に漏れず、受診後出勤をしました。
権利ではありますが、有難いことに時間休を頂け、カバーの先生にも懇切丁寧に対応していただき、出勤したわけです。

でも、体外受精ってほぼ毎回のごとく割と多めの採血をするんですよ…
元々貧血気味の私にとっては、採血・治療後すぐに電車に乗り、勤務するのがこれまた大変…
学校についてギリギリだから休む間も無く授業をし、授業が終われば速攻学校を出て塾に向かう。
もう、そりゃあ塾では充電切れ。エネルギー切れです。
色々割愛しますが、塾の方は平日の勤務は休憩時間がない契約だったので、ご飯も食べられない状態で、夜まで勤務。

1回そんな通院を経験したら、治療云々ではなくて、働くことと通院の回数の相性があまりにも良くない。
じゃあ仕事辞める?そしたらお金は?という問題。ジレンマ。
ということが頭の中をぐるぐると回りました。

不妊治療を自由診療の頃にやっていた方、それを経験した方は今以上に深刻だったと思いますし、保険適用でも何回・何十回とトライされている方のお気持ちを考えると…心が痛いし、苦しいです。

幸いにも学校は有給が残っていたこと、学校指定の休みなどもあり、結局は通院日と出勤日が被ったら休んでねと言ってくださり甘えました。

妊娠するための確率を上げるための通院日指定

当たり前なのですが、不妊治療は子どもが欲しくて欲しくて…でもなかなか巡り会えない!って苦しんだり悩んだりしている人が選択する訳です。

街中で赤ちゃんを見たり、子供を見るだけで、
「どうして私には来てくれないんだろう…?」
と思う人もいます。これは、何年も悩み、望んでいる人なら当然だと思います。

で、そのように悩む人たちが通院する訳なので、少しでも赤ちゃんを授かる確率を上げるために、通院していたクリニックでは、休診日がありませんでした。

それとこれと何が関係あるの?って思う人もいると思いますが、
妊娠するためには、妊娠の手段に関わらず、生理や排卵日などと関係します。

その日数をその人の体調や数値の変化を見て、医師が次はこの日、この時間と指定する訳です。
受診内容によっては、前日の午後に、「明日○時に来院」と連絡が来ることもあります。(予め翌日通院日かどうかも分からないこともあり)

たまたま指定された日時が、仕事が休み・時間休もらえるというのであればまだしも…そうではない場合もあるでしょう。

私は本当に幸いなことに、指定された日全てにおいて融通を効かせてもらうか、休みの日にあたり救われました。
塾は割と時間的にもぶつからなかったので、そちらには勤務していました。

治療内容によっては、前後1日ずれても許容されるものもありますが、あくまで許容。
この日にと言われたらそうする方が、確率は上がります。

ある程度の治療日の目安はありますが、確定するのは結局は受診してみないと分からないため、フルタイムだろうがパートタイムだろうが、本当にしんどいと思います。

本来あってはならないことですが、どうしても抜けられない仕事もあるだろうし、そもそもその日は他の人が休みをとっていて人手が…ということも考えられるし。
会社側に立てば、「そんな急に言われても」「この1ヶ月で何回そんな状況に」と思う人がいるのも分かります。

でも、不妊治療のほとんどは女性が受けるしかありません。
妊娠するのは女性ですから。
今もそうやって通院日と勤務に悩まされる人が少なくないと思います。

通院日はその後何をやってもダメ

病院に行くと結構疲れる訳ですよ。
内科に行くのも耳鼻科に行くのも、病院に行って帰ってくるだけで、なんか疲れたなと思いませんか?

それと同じで、帰ってくると仕事があろうとなかろうと何をやってもダメ。
これは人によると思うですが、個人差があるからこそ聞いてほしいと思います。

ケースバイケースではありますが、体感9割以上は受診内容や結果にソワソワしながら通院します。
もちろん良い結果であれば、それに越したことはないし嬉しいですが、次のことを考えてまたソワソワ(贅沢な悩みと言わないでほしい)
良くない結果であれば、もうその月はお終い。早くてまた次の生理が来るまでは…という状態な訳です。

そうすると、病院を出てからもどっと疲れが出るので、本当に何をやっても上手く行く気がしないんです。
考えることも疲れるし、帰宅するだけなのに体が重い。

その後仕事に行くとなれば、勤務に集中しなければいけない訳ですが、
ミスしたり、やらかした…となることもありました。

また、受診内容によっては、受診後必ず安静にしてくださいなど指示もありました。
そういう時に安静に休めれば良いのですが…きっとそうではない人もいるのではないか?と思っています。

通勤しながら治療した総括と感想

この2記事を読んでいただきわかると思うのですが、
「もちこの勤務する学校の環境良すぎない?」
って話です。

今回私が妊娠できたのも、学校の配慮やカバーがあってこそだと思います。
重ねて、1クールでこのような結果に至れたこともそうです。

でも、これが当たり前の社会ではないことが現実です。
私は不妊治療をしましたが、1回で知ったような口を聞くなと言われても何も言えないし、環境が良い人ばかりではありません。

通院している病院では、体外受精をする人のみの来院だったので、2人目の子の体外受精であっても、上のお子さまは連れて行ってはいけない決まりでした。
これは、体外受精を選択し来院している人への配慮です。
保育園に預けることができない、見てくれるひともいない、という人も居たことでしょう。

待合室で、検査結果の紙をくしゃくしゃに丸め、悔しそうに俯く人。
部屋から出てきて号泣している人。
何度も何度も結果の紙を見返す人。
廊下で職場に頭を下げながら電話する人。
待っている時間でワーキングスペースを利用し、仕事する人。

たった8回の通院でしたが、こちらがもらい泣きするくらい、多くの女性の葛藤や苦しみや辛さを見ました。

誰しも簡単に授かれる訳ではないし、簡単に通院出来ている環境にありません。
だからこそ、心から本当に子どもを望む家庭に良い結果が出ますように、と思うばかりです。

改めて、通院出来たのは学校ともちろん一緒に治療を決めてくれた主人のお陰だと、強く思います。

不妊治療をしたことで、これから職場にそういう人もいるかもしれない、ということを考えたし、視野は広がったように思います。
これも妊娠できたからこそだと言われればそうなのですが、私にとっては目から鱗なことも多く、人間として教員として知って良かったと思います。

この記事を読んだ方の周りにもそういう人がいるかもしれません。
子どもが欲しいのも、不妊治療を選択したのも、その人の意思だと言うのは簡単です。

でも、誰かの選択の手助けや温かい目で見守ってくれる人には、その人はどれだけ感謝してもしきれないと思うし、絶対に幸せになってくれ!!と思います。

私の仕事のカバーをしてくれた先生方には、本当にいくらお礼や感謝を述べても伝えきれません。
本当にありがとうございます。

来年復帰したら、その先生の助けになれるよう、今まで以上にもっともっと働こうと思います。

同じように思っている人もたくさんいると思います。
何度も突然休んだり、早退したり…その影響を受けている人全員に理解してもらえるとは思いません。
でも、この記事を読んで切る人には自分の気持ちを知って欲しかったのです。

長くなりましたが、以上です。
これからも自分の経験談をもとに記事や動画をアップしますので、ご覧いただけますと嬉しいです!

本当に長い記事をお読みいただきありがとうございました。

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