4年待ち続けた映画を見てきました。
もう二度と見れないかもしれない。
もう二度と、あの空間には浸れないのかもしれない。
正直、そんなふうに諦めてる自分もいた。
でも、この日をずっとずっと待ってた。
映画『特別編 響け!ユーフォニアム 〜アンサンブルコンテスト〜』を見てきました。
『響け!ユーフォニアム』シリーズの舞台は京都府のとある高校。吹奏楽部のめちゃくちゃリアルな青春を描いたアニメです。
そして、制作は京都アニメーション。
あの、4年前に放火事件のあった京アニです。
『響け!ユーフォニアム』シリーズは、今まで生きてきた中で、いちばんハマったアニメでした。
わたしは中学、高校と吹奏楽部。特に高校はいわゆる“強豪校”に行っていたから、『響け』のキャラクターたちに自分を重ねていたのかもしれません。
そして、何より作画のすごさに釘付けになってました。
吹奏楽のアニメはいくつか見たことがあるけど、『響け』は演奏シーンのリアルさが圧倒的なんです。
楽器の形が見たままなのはもちろん、どれだけ速い曲の場面でも、運指(楽器のボタンの押し方)まで実際の演奏と合わせてる。
だから、「高校生のドキュメンタリーを見てるんかな」って思っちゃうくらいリアルで、だからこそ感情移入しまくりでどハマりしてました。
この作画は京アニにしかできない。
他のアニメに疎いわたしのの耳にも、こんな言葉が入ってくるくらい、本当に圧倒的だったんです。
でも、でも。
4年前、『響け』の制作に関わった多くの方が、あの事件の被害に遭われたということを聞きました。
事件の内容そのもののむごさに、すごく苦しくなった。
同時に、大好きなアニメを必死に作ってくれた方々がもういないという事実に、愕然としました。
主人公の1年生編、2年生編はすでに公開されてた。
あと残すは3年生編。
あと1年分。
当たり前のように、「いつか見れるだろう」と思っていた“次回作、完結編”が、もうやって来ないかもしれないということに、とても悲しくなりました。
でも、それから4年を経て。
また、京アニの方々が、『響け』を届けてくれました。
映画館でみた『響け』は、4年前に何度も心を揺らしたものと同じでした。
映画の1番はじめ、ユーフォニアムの音と、それを演奏する主人公、久美子が映った瞬間に、胸がぎゅうっとなりました。
帰ってきてくれた。届けてくれた。
1時間ほどの上映中、その嬉しさと、高校時代の青春に照らし合わされるのとで、頭の中がいっぱいで、ずっと泣きそうでした。
アニメ制作については全くのド素人なので、この4年間、どんな過程を経て『響け』が制作されたのかはわかりません。
でも、今の京アニの方々がすごく悲しい、苦しい思いを経て、強い思いで『響け』を届けてくれたことだけはわかります。
4年を経て、『響け』を届けてくれた京アニの方に、心から感謝したい。
この感謝が少しでも制作に関わった方々に届いてほしいと思いつつ、映画の感想を書き終えたいと思います。
映画のHPを載せておくので、予告編だけでもぜひ見てみてください。
来年4月には、久美子3年生編。『響け!ユーフォニアム』の完結編が放送されるそう。
今からめちゃくちゃ楽しみです。
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