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■求人広告の応募数を増やすには?-PART・4-■「成長しよう!」という言葉を敬遠する20代。

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最近観たこの内容の傾向は、求人広告でも垣間見えるのだ。

「市場価値が上がる!」
「成長できる!」
「スキルを磨こう!」
…求人広告でこの言葉を軸に訴求しても、
応募が来ないケースが多い。

今時の言葉風でこれらの雰囲気を伝えると、
「イキってる」と言うのか。
目立ったり、活躍したり、っていう姿勢を
苦手とする20代は少なくないのだろう。

自分を追い詰めるほどスキルを磨かなくても、生きていけてしまう。
頑張るのはダサい、という風潮で、
頑張らなくてもソコソコお金を貰えれば満足。
その考え方が今日は定着しつつあるのだ。

一方で企業側が求めるのは
熱量があり成長志向、組織貢献をふまえて働ける人。
すごく分かる。
すごく分かるし、そんな若手がいたら絶対採用したい。

でも、応募を集めるなら
その求める人物像をもう少しかみ砕き、
内面性を考えて訴求しないと難しい。
「成長できる」だけ伝えても、ふーんで終わってしまう世の中なのだ。

応募は少なくてもいいから、成長志向がある人が欲しい。
そんなオーダーなら、私は前面にその点を打ち出す。
しかし、知名度が低く、
まずは見てもらう工夫をしないと応募が集められず、
採用成功につながらない企業の場合は工夫が必要だ。

そこで考えたのは
「スキルアップを無理強いしません」というコピーだ。

その企業はe-learningや資格取得支援など
自習をするための待遇が整っていて、
先輩たちもそばで優しく教えてくれる環境があった。
先方も今の20代の志向を理解しており
「成長を押し付けられるのって嫌なんだろうね」と仰っていた。

「その社風と寄り添う感じ、いいな」と思い、
先方の言葉をそのまま伝えることにしたのだ。

結果、中小企業で条件面もそこまでよくない企業だったが、
応募を集められた。

他にも私のチームメンバーの中には
「甘やかし教育」「草食系歓迎」など、
求職者の内面を把握し、安心感を伝えられるようなコピーで訴求しており、
応募ランキングにランクインするくらいの人気ぶりを発揮している。

「頑張りたい気持ちはあるけど、イキりたくはない…」
現実との乖離がありすぎるのはNGだが、
複雑な消極志向の求職者に寄り添い、応援するようなメッセージが、
若手の採用では重要なのである。




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