急にクラシックを聴きたくなった。
大人になって、美味しいと感じるようになったもの。紅生姜、胡麻豆腐、栗きんとん。
音楽にも、そういうのってあるんだろうか。
今朝は、ちょっと気持ちが滅入っていた。それが理由かは分からないけど、いつもみたいに家を出てから聞き流しているポップスとかロックとか、ジャンルはよく知らないけど、そういう「自分を上げてくれる曲たち」が、何だか今日はお説教くさかった。
なんか、きょう、クラシックが聴きたい。
その感情は突如として湧き出た。
小さい頃からピアノやバレエを習ってきた友人たちが、たまに聴きたくなるんだよね〜と言うのを聞いて、羨ましくてきいてみるけど、つまんなくて続かなかった、それを。わたしが。
って言っても何を聴けばいいか分からない。モーツァルトくらいしか出てこない。Apple Musicで「モーツァルト」と検索する。アイナ…?あ、聞いたことある。で、多分曲も聴いたことあるけど、どれだか分からん。どれどれ、聴いてみよう、、。
…これだー!!!今日まさにこれだー!!!
いや、違う、アイネクライネナハトムジークがハマった、わけじゃなくて。
次々に知っている名前を検索する。ドヴォルザーク、、あ、あの夕方のチャイムで流れるやつ!モルダウはスメタナ、ほうほう、合唱で歌ったな、、
家から最寄り駅に向かう道、皆が急いで仕事に向かう中、私だけ、ちょっと優雅な気分。電車に乗って、都心を歩く。変な感じだ。超現代の中を、クラシック聴いて歩いている、私。ちょいと、現実逃避感は否めなかったけど、でも、自分を怠け者だと卑下したくなるほど、無駄な時間ではない気がする。
聴いたことがあるものだから、懐かしく感じるのか、聴いたことがない曲でも、落ち着くのはなんでだろ。
手前の音と奥の音、いろんな強弱があって、楽器もたくさんあって、、
これを作曲するって…?天才かよ…(遅)
自分の問題がどうでも良く、はならなかったけど、包み込まれた。音楽は好きだったけど、音楽の祖、これだったかあ。全部ここから始まったのかあ。
すごく、心に寄り添った芸術だ、と思った。今みたいにコンテンツが溢れてるわけじゃない時代に、人々の心を打ったであろう。手間をかけて紡ぎ出された、丁寧なしごと。音を組み立てて、感情や情景や、そういう、体温を感じるものをつくっていく。
現代の音楽は、歌詞があるものが多いと思うけど、、なんか、いいな。音楽の専門家でもないし、歌詞ありきで曲を感じ取ってしまうけど、これ、すごいな。何も情報がなければ、受け取る側に全て任されるし、学んでから聴いたらそこにまた感情移入できるし。
毎日、子供の心から抜け出さなきゃと思って、欲張りな自分を制御しながら、必死に生きてるんだけど、なんかベクトルが違ったかな。
大人になるって、選択して、他は捨てて、研ぎ澄まされていくようなイメージだったんだけど…。
今日は、あたらしい世界にふれて、また一歩大人になった。楽しいなこれ。つまんなかったものが楽しくなる瞬間、いいな。
なにより、クラシック、ありきたりな感想だけど、精神安定に絶対良い(笑)別に何かを解決してくれるわけじゃないけど、解決するために、心を整えてくれる。副交感神経を優位にしてくれる?的な?(笑)
あー。なんか。新しい自分に出会った日って、なんか夜までワクワクしてしまうよね。分かるかな。「わたし!きょう!クラシックの魅力に気づいちゃったんですー!!!!!!!」って、道で言いたい。笑 で、クラシック好きと話を共有したい。笑
ちょっと、ちょっと、なんかうぜえなこいつ、とかならないでね。ね。また読みに来てね。
みなさま、好きなクラシックの曲があったら、おしえてくださいー!
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