未来UFO
息がしにくい日
君の笑顔が焼き付いたんだ
帰りにチョコレート・ドーナツと
苦いアルコールを飲みながら歩いた
なんとなく好きだった
夕焼けの空が
今じゃすぐ暗くなってしまって
僕は居場所がないまま
いつものロックンロールにすがって
ヘッドホンで世界を分断した
息がしにくい日
月食が起きたんだ
半透明のでかいUFOが
風に流されてくみたいに消えたのは
まるで僕そのものだ
頼りはチョコレート・ドーナツと苦いアルコールと
ロックンロールだけで
焼き付いた君の笑顔思い出して
ようやく心が震えてきたんだ
もうすぐ好きだった夕焼けが夜になる
でかいUFOが風に流されて
僕もいつかユーレイみたいになったら
そん時はたぶん息ができてんだろう
歌を唄ってんだろう
そん時はたぶん
君の笑顔を忘れられてんだろう
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