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【途中経過】バンドマン短歌日記その3

2022年1月31日をもちまして、
バンドマン短歌の公募が無事に終了いたしました!
みなさん、たくさんのご協力ありがとうございました!

予想を上回り、70人超の応募がありました。
DLカードの総申し込み枚数は760枚
送付を希望した参加者に配布され、1枚100円で物販に並ぶ予定です。
もちろん、オンラインでも購入可能です。
2月中に配送・販売ができるよう準備をしておりますので、少々お待ちください。

僕が1月中旬にコロナウイルス陽性となってしまい、予定していた企画や進捗報告等が思うようにできませんでしたが、その中でも開催できた企画もありましたので、こちらでまとめたいと思います。

第一回バンドマン短歌いちごつみ会について

2022/1/23(日)に開催した、「第一回バンドマン短歌いちごつみ会」の記録です。
主催の声かけで集まったメンバーで、Twitterのスペース上で即興で短歌を作っていきました。参加者は、ジンくんa.k.a.冬沢こたつ(プールと銃口)、しじゅん(猫を堕ろす)、イエナガ(colormal)、トモヒロツジ(cllctv.)の4名です。(敬称略)

「いちごつみ」とは、前の人の短歌に入っている言葉を一つ使って順に短歌を詠んでいく遊びです。(苺摘み→一語摘み)
いちごつみはあまりリアルタイムで行う遊びではないような印象がありますが、ラッパーにとってのサイファーのようなイメージで、その場で即興で短歌を作成していきました。
それによって、自分の感性が直に出た短歌ができたような気がします。
作成した短歌について話し合う時間も含め、一人当たり10分〜15分程度で回していきました。独特の緊張感が生まれ楽しい会になりました。

スピーカーに自由に出入りしてもらう形式での開催は難しい印象ですが、誰かの作成中の時間をある程度トークで繋げられるようなメンツであれば、少し変則的なラジオ配信のイメージで成立させることもできそうです。(プレッシャーが凄いですが…)

第一回バンドマン短歌歌会について

2022/1/28(金)に開催された歌会の記録です。体調不良で1週間延期してしまいました…

ありがたいことに11首もの短歌が集まりました!
当日スピーカーとして参加いただけたのは主催を除き3名と少人数でしたが、色々な意見が飛び交いとても有意義なスペースになったと思います。

Googleフォーム上で事前にお名前と短歌を頂いておいて、それを無記名の詠草一覧としてまとめてツイート後、投票用のGoogleフォームを作成しリアルタイムで投票・集計、スピーカーとして参加していただいたユーザー同士で提出された短歌について意見を交わし合う、といった流れです。

「提出していただいた方に必ずスピーカーとして参加していただく」という形を取ると参加者が集まり切らないだろうという考えでこのような形での実施になりました。これに関しては仕方ないのかなあといった印象です。
詠草一覧を公開してからの投票期間を長く設けて、投票だけでもより多くの人に参加してもらえるようにしても良かったかも。

アマチュアのバンドマンにとって、歌詞などの表現を客観的に批評される機会はなかなかないもので、バンドメンバーでさえ作詞に口出しすることはないように思います。
歌会の文化が根付けば、他人の表現をしっかり鑑賞することも、自分の表現に客観的な視点を取り入れることもできるようになりますし、バンドマンにとってとても有意義なものになると考えています。

実際、今回の歌会でも主席はバンドマンの方ではありませんでしたし、日頃から作詞を行っている方の参加率があまり高くないようにも思います。作詞作曲を担うバンドマンとして、個人的にもより向上していけたらなあと思い直す機会にもなりました。

短歌がどれだけ集まるかの保証がないこと、スピーカーとして参加してくれるユーザーも同様に参加してくれる保証がないため、企画として成立させづらいのがネックです… スペース機能を使ってリアルタイムでの開催でなく、文字ベースでフォームで集めた意見をベースに少数で話し合う、といった形にできればまだ良いのか…

公募作品紹介

参加者の方それぞれに、自分の作成した5首から1首選んでいただき、ツイートで紹介させていただきました。(中には自分で選んでいただけない方も居ましたが…)

本当に様々な作品が集まりとても嬉しく思います。
「バンドマン短歌」という名前のイメージが先行してしまい、本来であれば「バンドマンに自由なテーマで短歌を書いてみて欲しい」という狙いの中、「バンドについての短歌」「バンドあるある」のような作品が多くなってしまうのではないか、という懸念がありましたが、瑞々しい感覚で書かれた短歌が多くとても嬉しかったです。

また、現代短歌に触れたことのない方、和歌のイメージしか持っていない方も多かったのか、文語口語の書き分け、分かち書きなど一般的な短歌のルールを無視して作られた短歌も多かったですが、
実際主催の僕もいろんな短歌に触れていく中で自然と身につけていったものが多いので、やはり最初からそういった意味で端正な作品になることはないのかな、とも思います。

(余談ですが、「芸人短歌」というバンドマン短歌の着想の元になった企画・同人誌では、主催の歌人・井口可奈さんが各参加者の作品に対してアドバイスなどを行い、ブラッシュアップを重ねて作成されたそうです。主催の短歌に対する造詣の深さあっての、また、参加者を絞って(11人)の開催という形でこそのやり方ですが、確かにクオリティの高い一冊となっており、次回以降少数で歌集の制作をする場合はそういった形でもよいのかも…と思っています。自分に実力が伴わない中での企画運営はなかなか難しいですが…)

少なくとも僕の身の回りで短歌を嗜んでいるバンドマンの方は本当に少なく、実際に今回当企画で初めて短歌を作った、という方も多かったので、そういった方に新しい選択肢が提示できたのであればとても意義のある企画だったと思います。
「初めて短歌を作ったが、面白かった」「これからも短歌を続けたい」といった声もいただけて、とても嬉しいです。

これからについて

これから、サイトの準備や紙面の編集、DLカードの作成印刷配送などを行いますので、2月中には購入していただけるようになる予定です。
続報はTwitterで更新予定ですので、ぜひこれからもチェックよろしくおねがいいたします。

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