gonja

'97 遺書

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'97 遺書

最近の記事

面と向かって、お相手の名前を呼ぶのってハードル高い。

    • 友達であり姉妹であり、母という人

       母はいつも宅配物をわたしによこすとき、手紙を添える。そしてわたしは、その手紙を何日間かくり返し読む。 ”無理せんよーに、気楽な感じですごして下さいネ♡”  たいてい添えられるハートマークと、昔から相変わらず丸っこい字がわたしに安心をくれる。そんな母について今日は記録したいと思う。  絶対音感をもち、数学が得意で、よくピアノや数学を教えてもらった。夜勤明けでも旅行に連れて行ってくれたし、部活や受験に励むわたしをいつも頑張ってて偉いね、と褒めてくれた。  社会人になり、

      • 別れたけど今でも一緒に生きてると思ってるよ

         最近よく同じような夢を見る。おおよそ6年付き合った元恋人が結婚する夢だ。怖い夢を見たときも、死んだあの人が夢に出てきたときも必ず何か意味があると思ってしまう。いつものようにGoogle先生に尋ねる。 「 元恋人 結婚する 夢 意味 」検索  先生の答えは、新たなスタートのタイミングとのことだった。元恋人を祝福できるほどに心に余裕がある状態なのだとか。  彼と出会ったのは大学1年生の終わり頃で、絶賛大失恋から吹っ切れたところだった。音楽の趣味も、飼っているペットも同じだ

        • 26歳わたしの夢

           小さい頃の夢はパン屋さんになること。どうしてパン屋さんだったのかはどうしても思い出せない。特別パンがすきだったわけではない。なんなら米派。  最近、とある本を読んだことがきっかけで、いまの自分の夢を考えてみようと思った。お気に入りとなったこの本のことは後日記録するつもりだ。  将来の夢のことなんて、アラサー目前のわたしは考えてみることすら思いつかなかった。夢なんて、小さなことでもいいのに。また一歩、なりたいわたしに近づいた。 ―結婚披露宴をひらくこと―  かしこまった

        面と向かって、お相手の名前を呼ぶのってハードル高い。

          日曜日の夕方

          占いは大概当たっているし大外れだし Hey Siri, この美味しそうなにおいはどこから? 空虚な 日々の生活、原因を知ることができたなら わたしはもうここには居ないのに 楽しくない会合ほど ぴったり割り勘にしたくなる 入会金0円キャンペーン キャンペーンに踊らされ閉ざされもする 自転車の後ろに乗せられた子どもがもつ一輪の花の愛おしさ 夜、都会で黒猫に出会えるとなんかうれしい ここに住んで4年経った。昨日、10年後が期限の図書館カードをつくった 映画や小説はラ

          日曜日の夕方

          弱くても、酒の場がすきなひと

           「好きなタイプは?」 大人になればなるほど考えすぎて、結局答えがでない。 ”このひとのこういうところ好きだな”って、良いところを見つけるためにも一度頭の中を整理したかった。  そして理想なんて自分の勝手なのだから、高くったって問題ない。人様に迷惑もかけない。理想のために自分磨きも頑張れる。それで良い。毎年変わったってそれはそれで去年の自分と比較できて楽しい。 ―目はぱっちりか、二重が良い―  そんな目で見つめられたら一生逸らせない、気がする。キュートな八重歯があればもっ

          弱くても、酒の場がすきなひと

          ぐるぐるウインナー

          白バラコーヒー、思い出すのは教授に呼び出され、ともに再々試験を受けたあのマブダチ お母さんだけは 先に死なないでほしい ペロペロキャンディではなく、ぐるぐるウインナー あんまり好きではなかった麦茶が常態化している一人暮らし冷蔵庫の中 天国に行った祖母のことも愛犬のことも、たまに忘れて過ごしてしまうけれど、絶望の中に変わりはない 本の裏側、バーコードがなぜふたつあるのか、真相を突き止めぬまま生涯を終える ”ソファ席は譲って、バスは窓際を譲って、” ってわたしが教えた

          ぐるぐるウインナー

          本を読むこと

           今日友人から聞いて、梅雨に入っていたことを知った。だから雨が続いているのか。テレビが家に無いのでそういう情報がまるっきり入ってこない。なぜか天気予報はネットでもあまり調べないので、家を出た後に降る雨に対応できない。外に出たとき、降っていないのに傘を持つ人が多いと、ああ雨が降るのだと気づく。(家を出る前に調べれば良いのだが忘れる。習慣化するのって案外難しい。)  前にも記録したことがあるのだが、雨は嫌いではない。なんなら年々好きに近づいているまでもある。     そして前置

          本を読むこと

           ”そんなに気遣わなくていいんだよ” ”3人兄弟?あー真ん中だと思った、上にも下にも気遣ってそうだから” わたしはかなりの自己中心的なはずなのに、こんなことを言われるから 自分がときどきわからなくなるヨン

           ”そんなに気遣わなくていいんだよ” ”3人兄弟?あー真ん中だと思った、上にも下にも気遣ってそうだから” わたしはかなりの自己中心的なはずなのに、こんなことを言われるから 自分がときどきわからなくなるヨン

          仕事終わりにホットヨガやジムで汗を流すことで今日も生きていられる。もう真夏が近いよ。キミと会えたらわたしは猛暑だってなんだって余裕で生き抜けるのに。

          仕事終わりにホットヨガやジムで汗を流すことで今日も生きていられる。もう真夏が近いよ。キミと会えたらわたしは猛暑だってなんだって余裕で生き抜けるのに。

          燕の住む

          さっきも開いたSNS、君の既読はまだない 量産型になりたくない量産型 立ち止まり、巣立つ準備をする燕をみる ゆっくり生きてもいいと思えた やりたいことを全部終えたら もう羽ばたいてもいい それまでは生きるしかない 空白の時間がわたしを苦しめる 水色の指定ゴミ袋 反対車線に積まれた山が紫陽花にみえた トイレの洗面台 わたしの注目の的のアホ毛 セクハラ、パワハラ、意外とノーと言えない 弱くても飲みべ高いと最高に楽しい居酒屋となる 夜の映画館、余韻と歩幅を合わせる

          燕の住む

          銭湯からの帰り道

           銭湯帰り、痰を吐き出すジジイを見つけて引き返したくなる 後ろめたさからきみはそう名付けられるのか、黒歴史 ”悩み”なんて名付けられているうちはかわいいものだよきっと わたしは誰かの特別ではないし、わたしにとっての特別も誰でもない 読書は一種の現実逃避、ディズニーランドより夢の国 わたしマイナス趣味イコール今際 雨上がりの都会に現れるデッカいミミズはどこからやってくるのか ラッキーストライクはすきだけれど、肺にはいれてあげない 優柔不断なわたしはいつだってつま

          銭湯からの帰り道

           友人の地元に新幹線で向かった。初めて行く土地だったけれど、どこか懐かしい気持ちになったし夏の匂いを感じた。さっきまたこの場所に戻ってきた。匂いは確かにあるはずなのに何も感じられなくて、少し儚い。

           友人の地元に新幹線で向かった。初めて行く土地だったけれど、どこか懐かしい気持ちになったし夏の匂いを感じた。さっきまたこの場所に戻ってきた。匂いは確かにあるはずなのに何も感じられなくて、少し儚い。

          拝啓エヌちゃん

           雨の日だからこそ網戸にして音を堪能したくなる。雨が勝手に家の中まで入り込んでくるけれど、まあたまには許してみる。    雨の音がすきだと誰かに話したとき、そういってる自分がすきなのではと言われたことがあった。そのときはそうかもと笑って返すことしかできなかった。いま改めて考えるとソレがすきな自分もおおいにすきだし、それでハッピーになれるならそれで良い。  なーんて雑談は置いておいて、     さっきまでそこにはエヌちゃんがいた。大学時代の友人で、地元から車で遊びにきた。昨日

          拝啓エヌちゃん

          あのこのゆくえ

           彼について記録するのは3回目であり、これが最後だ(と祈る)。  先日メッセージで”たぶんあなたのことちゃんとしっかり好きになってしまった”と伝えた。彼はめちゃくちゃ嬉しいと言うだけで、世界中の乙女が求める答えは与えてくれなかった。    この曖昧な関係に名前が欲しかった。疑うくせに期待はやめられないからいつも勝手に裏切られた気持ちになる。馬鹿かよ。  ちゃんとあって話そう、と最後はきれいに終わらせようとするの何なんだろう。恋人と別れるたびに思う。会うと余計につらくなるの

          あのこのゆくえ

           つぶやきが多くなるが、今年もきっとこっちでの夏祭りとは疎遠だと思う。夏の夕暮れの匂いが一番孤独を感じる。

           つぶやきが多くなるが、今年もきっとこっちでの夏祭りとは疎遠だと思う。夏の夕暮れの匂いが一番孤独を感じる。