米子に亀山郁夫先生がやってきた!ロシアとロシア文化を考える🇷🇺

2020年1月25日、ロシア文学者・亀山郁夫先生の講演会が米子市立図書館で開催されました☺️

亀山先生は、新訳したドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』が100万部を超えるベストセラーになった、ロシア文学研究のビッグネームです。

私も、学生時代に亀山先生訳の『カラマーゾフの兄弟』を読んで、熱狂した1人です。特に、エピローグ部分が大好きで、今までに何回も何回も読み、その度に感動して泣いて、数ページ分が涙でヨレヨレになっているほど。

さて、楽しみにしていた講演会!会場は超満員。ロシア好きな人が米子にこんなにいるなんてー!

熱狂とユーフォリア ロシアとロシア文化を考える


このタイトルで始まった講演の内容は、主にロシア音楽、特に20世紀の音楽家・ショスタコーヴィチについてでした。亀山先生、ご自分で話が脱線しがちだと最初におっしゃっていて、なんとドストエフスキーにたどり着いたのは、閉会時間10分前😂音楽が大変お好きなようでした。私的には文学の話をもっと聞きたかったよ😂

ショスタコーヴィチ(1906〜1975)はソ連時代、スターリンの時代の音楽家で、基本的にはスターリンを賛美する音楽(この時代の芸術家は全員国家公務員)なんだけど、それだけじゃない、アイロニー(皮肉)が含まれてて、21世紀になった今、評価されてる、って話でした。

解説のあとに曲を流してくれて、ショスタコーヴィチやプロコフィエフなど、20世紀ロシア音楽の空気を感じることができました。

しかし、亀山先生は物腰が柔らかいから嫌な感じはないんだけど、言葉の節々にちょっと極端な言い回しがあって、そうかなー?と思うこともいくつかありました。たとえば、ドストエフスキーは極右だった(若い頃反逆罪で死刑判決を受けて、処刑直前に皇帝から恩赦されたことがあるから)、とかね。そんな言葉じゃドストエフスキーという人間のすごさは言い表せないんじゃないかな?あと、亀山先生自身は、今のロシアに興味がない、政治に詳しくない。って言ってたけど、研究者としてそのスタンスはどうなんだろうなーとも思いました。

あれ?最後はなんか批判的になってしまいましたね!きっと私のロシア文学愛が強いからでしょう。またいつかドストエフスキーやトルストイについて書きたいと思います!ではでは☺️



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