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【うつ病との交際記録②】馴れ初め編

こんにちは、ふくもちです。

私が抱える「うつ病」について記録をまとめています。
前回の続きですので、お読みでない方は下記よりどうぞ。

<前回までのあらすじ>
完全新作ゲームのディレクターに任命されるも、自身のディレクター適性の無さにダメージを受け、過重労働も相まって体調を崩してしまう。
意を決して病院へと駆け込むのであった……。

いざ心療内科へ

初の心療内科。
受付を済ませると、現在の病状などのアンケート、採血、心理テストを受けました。
その後の診察の結果は「抑うつ状態の可能性が高い」でした。
ですよね。
採血や心理テストの結果は次回の診察時に伝えるとのことで、予約を取って、薬を処方されて帰宅しました。
受付から帰宅するまで、1時間半から2時間近くかかったように記憶しています。

当時は心療内科や精神科に、じっくり対話をするイメージがあったため「意外とあっさりしているんだな」と感じました。

しかし、じっくり対話をするのは「カウンセリング」で行い、「診察」は症状を聞いて薬を処方するという、完全に別物なのです。
私はこの2つの違いを長いことわかっておらず、診察内容にかなり不満を持っていました。
心療内科初心者の方へ、話を聞いてもらいたい場合は「カウンセリング」を受診してくださいね!
保険適用外なので受診費用がちょっと痛い(当時は30分で3,000円くらいだった記憶)ですが、何度か受けた際は気持ちが少し軽くなったので、おすすめです。

病気のことを会社に申告

受診の翌日、心療内科に行ったこと、抑うつ状態の可能性が高いと診断されたことを、上司に報告しました。
上司はこうした事例を何度か見てきたらしく、特に驚くこともなく、今後の話へと進みました。
ひとまず仕事は続けるものの、新作のディレクターからは外れ、業務量を調整し、残業は極力しない・させない形に決まります。

2回目の診察

最初の受診から10日ほど経ったタイミングで、2回目の診察がやってきます。
血液検査に異常はなく、心理テストの内容を鑑みて、やはりうつ病(抑うつタイプ)であると診断されました。
薬を服用しながら、月2くらいの頻度で通院することになります。

ちなみに一回の受診費用が1,000~2,000円くらい、薬代も同じくらいだったので、トータルで2,000~3,000円ほどかかってました。
安月給で推し活もあるのに、地味に痛い出費です。

徐々に落ちていく日々

そんなこんなでうつ病くんとの付き合いが本格的に始まるのですが、彼の深みにどんどんハマっていきます。

マルチタスクが苦手になる、集中力が続かないといった仕事面以外に
料理は嫌いじゃなかったのにやりたくない、お風呂入るの面倒、そもそも起き上がれない……
日常生活すらまともに送れないこともしばしばありました。

一番堪えたのが、周りに迷惑をかけまくっていることでした。
ディレクター不在によりプロジェクトは再び凍結され、会社に対して損失を出したこと。
業務量の調整で他社員の業務を増やしたこと。

何度も「そんなことない」「大して気にしてない」と声をかけてもらいましたが、全部お世辞に聞こえてしまい、そういう風に気を遣われるのもつらかったです。

人間関係を全部リセットして、だれも自分のことを知らない世界に行きたい。消えてしまいたい。という気持ちも強くなりました。

どうしてこうなるかと言いますと、
私の性格が「頑固」「プライド高め」「完璧を求めがち」なことに加え、「仕事をしている自分に価値を見出している」ため、
思うように仕事ができないことに対してネガティブになり、自分を責めて、負のループを繰り返してしまうのです。

今はもう少し軽く捉えられるまでになりましたが、酷い時期は「そもそも病気になったのは自分の弱さが原因だし、仕事ができないのは甘えだし」と思っていました。
この思考回路はずっと私の中に存在し続け、度々苦しめられることになります。

その間のお仕事

新作ディレクターとして奔走していた頃から、別の新作の開発アシスタントを担当しており、病気が分かってからは、そちらの作品のシナリオ確認や、背景・スチルの発注指示書作成をメインにしていました。

今考えると、ディレクターをやりつつ別作品も担当してたって頭おかしいなと思いますね(笑)
でも、移植プロジェクトの新規ボイス収録やデバッグをやっていた時期に、舞台の原作監修をしていた実績があったので、会社も自分も「できるやろ」という安心感(?)があったのかもしれません。
私も「いける」と思っていましたし。

さて話を戻しまして、2019年の年末から年始にかけては、ボイス収録に向けたシナリオFIX作業があり、残業を極力しないという取り決めはどこへやら、休日作業や徹夜作業をしていました。
(シナリオが遅れに遅れていたので、会社も取り決めを守っていられないと感じたのでしょう)
私はタスクを溜め込んで一気に消化することに快感を覚えるタイプの人間なので、アドレナリンが出まくって、作業続きの日々は苦ではありませんでした。
そもそも、仕事をすることで自分の価値を見出す人間なので、仕事でしっかり貢献できていると感じられるのはとても嬉しかったです。
その頃は体調もそこそこ安定していたと記憶しています。

2020年1月下旬

シナリオFIX作業を終えた後、体に大きな不調が出てしまいます。
何がきっかけでどんなものだったかを全く覚えていないのですが、状況を聞いた医者からは「2週間の休職」を勧められます。

でも私、「仕事をしている自分に価値を見出している」ので、会社は休みたくないんですけど……

といったところで今回はここまで。
お読みいただきありがとうございました。

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