国立大で2年半働いてるワンオペ研究者ワーママのつらつら近況報告(労働環境編)

久しぶりにnote書きます。もちです。
気が付けば、東京⇔静岡の子連れ単身赴任生活も2年以上立ちました。
また、コロナ禍も落ち着き、大学の日常も戻りつつあります。
このタイミングで備忘録的に地方国立大で働く、若手ワーママ教員の子育てと労働環境について振り返りたいと思います。

ワーママから見た地方国立大の労働環境

地方国立大の労働環境は一般的に金がない!、人がいない!とブラックまでいかないけれども、黒に近いグレーなのでは?と研究者界隈ではよく聞きますが、個人的には(少なくともウチの大学・学部の若手教員)はホワイトかな?と思います。以下、いくつかその理由です。

9時5時、土日休みが基本

国立大は基本的にはもともと公務員と労働形態が同じなので、
9時5時(正しくは1コマ8:40開始、5コマ17:35終了なので厳密には違いますが)、土日休みが基本的な労働条件です。大学事務職の皆さんも基本的にはその働き方なので、土日は大学が閉まります!(ここ大事)
*もちろん土日に入試だったり、集中講義が入ることもあります。ただ、その場合は(形式的にしても)「平日代替休取ってね」という事務連絡がはいりますので、土日働きホーダイにはなりません。

これ、保育園に預けてはたらくワーママ(パパ)には超重要事項なんですよね。まず土日に大学校務関連のメールは基本的に来ません!そして授業も基本的にはありません!なので、土日は子供たちの世話や遊び、家事など家族の生活中心で回していけます。それとうちの大学は会議も17時半以降は入れない!が基本なので、会議なども保育園の時間内のみです。

たま~に私立大の求人情報を見ると、夜21時まで(夜間講義あり)だったり、土曜日も勤務日だったりするので、この辺りの実情はわかりませんが、やはり基本的な制度で9時17時、土日休みというのは安心感があります。
教員間もその辺を意識してか、(緊急の場合を除き)土日にメールしてくる人はあまりいません。

学生定員が少ない

今は私立大も少人数を売りにしているところもあるので一概に言えませんが、私がかつて私立大で非常勤をしていたころの1コマの最大受講者数は確か400人弱(!)でした。すると、コメントシートやらレポートやら、1コマあたりの負担感はなかなかです。それに対し、うちの大学の一般教養のマックスは100人くらい(それを越すと抽選になる)ので、教育面の負担感が減ったなあという感じです。ゼミも1学年5人まで!という決まりがあるので、卒論指導の負担感も少ないと思っています。やはり講義関係の準備や採点などは9時17時で終わらないところがあるのですが、あまり夜中にヒーヒー言いながらやる…というのは非常勤時代より減ったなあと思っています。これも17時以降がフリーではない(=子供の世話が多々ある)身としてはありがたい限りです。

気になる給与面

お給料について、おそらく都市部の私立大からすれば少ないと思いますが、
地方で家族で生活するには困らないという感じです。私の場合二拠点生活かつ、静岡でも実家の近くにあえて住んでいるため新幹線通勤(新幹線代は自腹です・・・とほほ)のため、交通費支出がバカになりませんが、そうでなければ、例えば大学の近辺に家族で住んでいれば余裕のある暮らしができるのでは?!と思っています。

人(特に正規事務の方)は確かに少ない!

学務関連の会議に出ていると、「え、この人がこの業務もあの業務も全部担当なの・・・?!」みたいなくらい(正規の)事務職の方は少ないです。契約、派遣職員さんに多く切り替えられているようで、そうするとある程度の権限が必要な仕事をする人がめっちゃくちゃ少ないです。これは事務の職員さんの労働環境がむしろ心配です…。そしてその負担の一部は教員(とくにうちの大学の場合は若手よりも、中堅・ベテラン層)に降りかかっています。文科省なんとかしてくれ~~!!

使える研究費も確かに少ない・・・?けど悲観するほどではない。(うちの学部の場合は)

はい、大学のお財布事情に関してはやはり地方国立大は弱いです😿
ただ、なぜかうちのキャンパスはここ数年で建物の更新が頻繁にあるので、
(ん?お金がないわけではない?!)と錯覚しています。
よく地方国立大で聞く、「雨漏りを直してくれない」「コピー機が壊れたまま使用不可」みたいなことは今のところないです。情報学部という文理融合系の学部なので、理系の先生方が莫大な予算を取ってきて間接経費にまわっているのかもしれません。(ありがとうございます!)
あと、科研費出そうぜ!という雰囲気が学内にあるので、いい意味では自分が研究を獲得してくるモチベは高く維持できます^^

ここからは私の職場の状況について

子育て中の教員が多い

労働環境という意味では、当然ながら人も大事です。地方国立理系よりの学部では珍しいかもしれませんが、なんとうちの学部は子育て中・介護中の教員が多いです。ですので、「こどもの体調不良が~」みたいなことにイチイチ文句を言う人は皆無です。(みんな似たり寄ったりなので)
そして、たくさん子育て中の人がいるということで、いろいろなバックグラウンドをみんなが持っていることの理解もある気がします。
例えば、(私のような)単身赴任だったり、お子さんに障がいがあったり、外国籍だったり、体がそこまで強くなかったり、遠距離介護だったり、いろいろな方がいます。母数が少ないと「あの人は休んでないのに」となりそうですが、家庭にいろいろな事情があることを皆さんが理解してくれているので、相談・交渉しやすいかな、と思います。
そういう意味では制度も大事ですが、やっぱり人って大事だな~~~と思っています。(同じ職場の先生方いつもありがとうございますm(_)m)

学生が子供と遊んでくれる

そんな感じの職場なので、しばしば子供が大学にいることもあります。学生もそうした状況に慣れて(ならされて?!)きて、子供好きな学生は一緒に遊んでくれたりします^^ 
塾のバイトをしている学生も多いので、なんかむしろ私より子供たちの扱いうまくない・・・?と思ったり。この辺りは環境に感謝です。


とりあえずパート1はこの辺で。ざっくり労働環境についてまとめてみました。新幹線を降りるタイミングになったので、この辺で。
次は日常生活についてもうちょっと書きたいと思います~。

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