当センターでは、一時期宿題を出さずにいたのですが、宿題を再び出すことにしました。
理由は二つあります。
一.宿題がないと、夜なかなか勉強しないから。
二.以前より日本語力が下がったと感じたから。
ということで、まず、翌日に勉強する課の単語を予習することから始めました。
教材は『いろどり』です。
『いろどり』の付属教材「ことばリスト」の該当課を予習するように指示を出しています。
*これは各国語版があるのですが、クメール語には「ことばリスト」が見当たりませんでした。
翌日の授業で教師が厳しくチェックするわけではありませんが、前日にどの課を予習するか確認はしています。
この宿題に慣れてきたので、また別の宿題を出すことにしました。
それはテーマを決めて、日本語を話す宿題です。
話している様子を録音するか、録画するかして、職員とつながっているMessengerに毎日送るというものです。
みんなは30秒から1分ぐらいのものを毎日送ってきます。
それに職員が簡単に返事をしています。
まだ始めて2週間程です。
ねらいは、話す力(発話力)の向上です。
この宿題は以下のような手順を踏んでやっています。
1.前の週に宿題を増やすことを告知。
2.次の週にその宿題について説明。
【宿題の内容】
①話すテーマを決める。
②テーマについて作文を書く。
作文は5~7文ぐらいにする。
③録音か録画する。
④Messengerで職員に送る。
【困ったこと】
作文が書けなくてどこかにある文章を書き写してくる人、翻訳を使って作文を書く人が出てきたことでした。
全く頭を使っていないわけではありませんが、頭の使い方を間違えています。
これではいけないと思い、上のような書き方はやめるように話しました。
この①~④のやり方に慣れてきたので、次に少しハードルを上げてみました。
①話すテーマを決める。
②頭の中で文章を考える。メモはOK。
③録音か録画をする。
④Messengerで職員に送る。
このやり方に素直に取り組んでいる人はだんだん話すことが上手になっていると感じます。
問題点として、テーマがなかなか決められない人がいるので、今後は毎日お題をこちらから出そうかとも思っています。
1カ月続けてみて、どのような結果になるか、機会があったら、ご報告します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?