借りるか買うか 本の話

ここ何年も、本は図書館で借りるのが基本だった。
読みたい本の予約が数十人待ちなんてこともあるが、そこは落ち着いて待つ。
ひたすら待ち続け、忘れた頃に「予約の本がご用意できました」というメールが届くことも。

私には同じ作家の本をしばらく読み続ける傾向があって、本を予約する際もその時読んでいる作家が中心になる。
だから、図書館をウロウロして中身をちょっと読んで借りるか決める、みたいなことがなかったのだ。

ところがこのところ、本を買っている(中古だが)。
きっかけは、YouTubeを見ていて好きなVlogerさんが文庫本をよく読んでいるのに影響されて。
私は良くも悪くも影響を受けやすい性質を持っている。
文庫本を持ち歩いている動画の様子がお洒落で知的に見えて、早速影響を受けてしまったのだ。

図書館の本だとほとんどが単行本であるため、持ち歩きには不向きだ。
だから、電車移動する時などは本は持っていかなかった。
それが、文庫本になると気軽にひょいと鞄に入れて持ち歩けるし電車でも読みやすい。

文庫本を買うことによってさらにこんな恩恵もあった。
できればお安い値札のコーナーでよさげな本を見つけたいという思いから、今まで知らなかった初見作家の本も目にとまるようになった。
図書館では決めた作家の本の棚しか見ないか、そもそもネットで予約して窓口で貸出手続きをするだけだった。
本棚の隅から隅まで見てまわり、今の自分に合いそうな本を見つけるのは宝探し感があってなんだかワクワクした。

この文庫本購入ブームがいつまで続くかは正直わからない。
やっぱり図書館がいい、となるかもしれない。
いずれにしろ、ガンガン本を読んでいきたいなあと思う所存である。

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