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現実を生きること

巷には夢を追いかける素晴らしさがあふれているけれど、現実的ではないな~なんて、正直思います。もちろん、自分の軸をもって、自分で夢を描いて、夢を追いかけることは大切です。でも、個人的にはあまりに勝者側からの語りではないか?と思うのです。

歴史とかでもそうですけれど、「これをしたから勝った」、「これをしたから一躍有名になった」と語るのは簡単で、誰しもがそれを行うことで同じ結果が訪れるとは限らないし、誰しもが行えることではないから、その人が目につく(いい意味で目立つ)存在になるのではないでしょうか。
そんなのは本当に一部であって、むしろ本当の主役は歴史においても大きくは語られない人たち、つまり陰で支えていた人たちの存在であると個人的に考えます。

それを夢と置き換えると、好きでもない会社にちゃんと行って、大変な仕事をこなすことだけでも、十分に立派なことだと思うのです。(あ、もちろん会社が好き!という方や、会社の人たちが好き!という方がいればそれに越したことはないです!もちろん)本当に好きなことを仕事にしていてもたくさんの苦労があるし、なおさら、好きでもないことを家族のためや自分のため、もしくはほかの何かのために行っている。それだけで、称賛されるくらいに素晴らしいことだと思います。どうして、ただの日常をほめるものが少ないんだろう?とすら思います。

大人になって。社会人になって、ひとつ思ったことがあります。
大人になることは、「理想と現実に折り合いをつけること」なのではないでしょうか。(身も蓋もないかもしれませんが…(;'∀'))

子供の時は考えなくてよかったことも、大人になると考えなきゃいけなくなる。暮らしていくことにたくさんのお金が必要になることや、多くの人の技術や努力で社会が成り立っていることや、自分一人で完結しない社会に生きていることを嫌でも自覚せざるを得ない。理想ばかり語っていられなくなって、現実をみることになる。

でも!やっぱり、現実だけだと疲れちゃうし、本当につまらないから…!
夢も見たくなるし、自分のやりたいことを優先させたくもなりますよね。

そこで初めの話に戻るのですが、巷には夢を追いかける素晴らしさがあふれているけれど現実的ではない~なんて言っておきながら、自分でも埋まらないギャップに苦しみます。きっと、これは一生かけて考えていくべきことだと察するくらいに難しい問題で、人によって答えが違うから、せめて人によって導き出された答えを、精一杯受け入れてあげるべきなんだと感じます。

家庭の為や自身のために、嫌な満員電車に揺られて会社員で働くことを選択した人たち。自分の意思を持って専門性を高めているけれど、理想と現実のギャップに苦しんで、それでもなお頑張って働く人たち。不本意ながらも嫌な仕事を続けている人たち。現実に疲れて、少しお休みしている人たち。

全てに理由があって、全て立派です。
今、生きて、現実と戦っているだけで立派だと思います。

結局私が言いたいのは、「全てを捨てても夢を追いかけるべき!」と無責任に言えないことと、勝者側だけの目線では決して語ってはいけないくらいに、皆は日常を戦いながら生きている、ということです。

皆さん、今日も本当にお疲れ様です。
少し温かいものでも飲んで、一息ついてゆっくり眠りましょう。
もう夜も遅いですし、早く寝て一緒に明日に備えましょう(*'ω'*)!

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