校閲の講座を受けてみて。
昨日、毎日新聞の校閲記者の方が講師となり行われた、校閲の講座を受けてきました。
編集の仕事をしていて、小規模な会社だということもあり、校正作業も日々の仕事の中に組み込まれていることが多いし、
個人的に校正作業が好きだし、
新聞の校閲記者の方の話を聞ける機会はそう多くはないと思い、参加。
やはり日ごろ私が扱っている文章とは文体も、出てくるワードも、そもそも記事の対象の分野も、したがって全体的な雰囲気も、別物。
と同時に、参加している人たちのレベルの高さ(なんとなく感じる雰囲気で判断しただけですが)。。。
正直圧倒されました。
講座の後半には実際の新聞原稿を使っての校閲体験にもチャレンジしたけれど、私は6割程度しか誤字脱字を見つけられなかったし、そもそも制限時間内ですべてに目を通すことができなかった。
それでも、というか、それゆえに、すごく学びが多かった。
単純に知らなかった言葉もあったし、使い方の認識が間違っていたものもあったし、
校正するときにポイントになる点も学べたし、
校正の時に意識すべきことを改めて確認できた。
今後の作業の際、文章と真っ向から向き合うとき、活かしたいと思う。
それに加えて、講座を受けてみて、校正(校閲)という作業と改めて向き合ってみて、自分に対して発見もあった。
校閲や校正は、文章の「間違い」を正す、いわば〝正しさを追求する〟ことに重きを置いている。
それは、情報を発信、読者に届ける際に大前提として必要な、重要なことだ。
そしてそれを、脚光を浴びることはほぼないながらも真摯に黙々とこなす校閲の方々とその行為はすごく尊い。
そんなことに思いを馳せていたら、でも自分はそういう意味から行くと校閲よりも校正、もっと言うと「添削」作業のほうが好きだし、得意かもしれないなと思い至った。
正しい文、表現であるだけでなく、
その文章の意図するところがより伝わるように、
その文章が対象としているモノ・コトの魅力、
その裏にある人の思いがより伝わるように、
文章を良くすること、工夫することを手伝いたいと思うし、
それができたとき、それで人が喜んでくれたときにやりがいを感じる。
これは、取材やそれを記事にすることが好きだしやりたいと思うことと根底は同じ。
人の思いが、それを必要としている人のもとへきちんと届くように、その手伝いがしたい。
それによって発信側にも受け取る側にも笑顔や幸せが生まれるように。
この校閲講座は3月までの全3回。
残り2回、何が学べるのか楽しみだ♪