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『5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人』

ふと、「ヨーロッパに駐在して人生感が変わった方をお見かけしてきた」という話を思い出して、以前に読んだ本の話を思い出してつぶやいたツイートがある

読んだ本は、こちら。

当時の私のレビューはこちら。

ドイツ人は1日10時間以上働かず、年間30日の有給休暇を100%消化し、2週間以上の連続休暇を取得するのが当たり前。根本的に日本とは、働き方の考え、法律、労働組合の強さ、行政機関の取り締まり・・・、何から何まで違う!「どちらが正しいか」ではなくて、「日本の制度設計は果たして本当に我々の求める考えに沿った内容か?」を確認する必要性が求められているのではないか。ちなみに、労働時間だけでいえば私はドイツ人に近い。そうすると日本ではマミートラックといった問題が生じる。日本の制度を前提から見直すきっかけになる一冊。

読書メーター投稿レビュー


色々な選択肢が当たり前になる時代へ

ドイツの働き方と日本の働き方について、どちらが良いとか、どちらが正しい、とかって問題では無いと思っている。そうではなくて、病気・介護・子育てと様々な事情を抱えた人が入り混じって働く時代になってきているのだから、「様々な働き方を認め合う」ってことを再確認したいな、と。

なんでこんなことを言うかと言えば、やっぱり今の日本社会はバリバリ働く方々が中心になった組織構造や考え方が多勢になっていることが多いから。実際のところ、事情を抱えて働くと、バリバリ働けている方たちの中で、小さくなって恐縮してしまうことも多いから。

でも、別に対して難しいことじゃないと思うのよね・・・
「これまで当たり前と思っていたことが、本当に今も皆にとっても当たり前なのか」とかって、
ちょっと自分の当たり前を見直してみる、というような小さなことでいいと思うのよね。

例えば、毎日17時で帰っていくあの人が、とても自由そうでうらやましく見えるかもしれないけれど・・・、実は家に帰ったら必死の形相になっていて、仕事中よりもフル回転で大忙しで、てんてこ舞いしているかもしれないんですよ。

ちょっとしたお心遣いが嬉しかった話

私は、事情を抱えて働く方の身として、とても緊張するのが転職等で職場環境の変わる時である。ふつーのバリバリ働く方々のように制限なしでは働けないので、上手く自分の事情を伝えながら、その職に合う働き方にフィットさせていく必要があるからだ。

なので、ある時の転職初日に上長殿からご配慮いただけた際は有難い気持ちでいっぱいだった。↓

(なるべく他の方からは声の届かないところに呼ばれる)
「お子さんは保育園でお迎えに行くんだよね。お迎えは、何時頃に職場を出れば間に合うの?」

正直、保育園の子どもを抱えて転職することすら申し訳ないと思いながらの転職だったので、初日にこういったご配慮をいただけたのは、それだけで本当に嬉しくてホッとしたのを覚えている。
その上長殿は、それまでの間に働く母を多くサポートされてきた訳でもない方だったが、だからこそ「Moccoさん、私は分からないから、色々教えて。」と言って、本当に色々聞いてくださった。

というわけで、別にそんなに難しいことが必要な訳じゃなくて、色んな人が上手く嚙み合って働くためには、ちょっとしたコミュニケーションを面倒くさがらずにやることじゃないかなー、と思っている。


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