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名刺代わりの小説10選

1 朱野 帰子「わたし、定時で帰ります。」
2 池井戸 潤「下町ロケット」
3 山田 正人「経産省の山田課長補佐、ただいま育休中」
4 辻村 深月「スロウハイツの神様」
5 伊坂 幸太郎「AX アックス」
6 近藤 史恵「サクリファイス」
7 有川 浩「三匹のおっさん」
8 碧野 圭「書店ガール」
9 額賀 澪「ウズタマ」
10 ミヒャエル・エンデ「モモ」


Twitterで #名刺代わりの小説10選 をつぶやいたのを機に、読書メーターの過去レビューをまとめました!

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読書メーター

 vol.1 「わたし、定時で帰ります。」朱野 帰子

強い。カッコイイ主人公だ。
私も定時で帰りますが、それはやっぱり子育て中だからであって、子供が大きくなっても、こんなにキッパリ主義として定時に帰れるか?と聞かれたら、帰れない気がする。
ワーカホリックは嫌いといいながら、私もこの本に出てくるような孤独に恐れるサラリーマンと一緒なのかも。
働き方改革って本当に難しい、ということを新たに考え、そして真剣に向き合うための素晴らしい小説だ。

 vol.2 「下町ロケット」池井戸 潤

★★★★★:いつも通り、あらすじを知らずに読み始めたら、知財訴訟・特許譲渡交渉・ライセンス交渉・・・と、あまりに自分の業務に関連する内容で、続きが気になってきになって仕方ない!というものでした。技術力の高い企業を中心としたストーリー構成で、この会社で知財担当として働きたい!と思ったり。こんなに知財がクローズアップされた内容なのに、「弁理士」が全く登場しない・・・やっぱり一般向きの仕事じゃないって(汗)唯一、弁護士弁理士の先生がかっこ良くて良かった。

vol.3 「経産省の山田課長補佐、ただいま育休中」山田 正人

★★★★★★★★:(勢い余って星つけすぎる^^;)
とにかく面白い!育児って男性目線でみたら、こんなんかって^o^ ぜひパパに読ませてあげて欲しい本。
長男2歳の時、我が旦那は時間短縮勤務をとり、保育園の送り迎えをしてくれて本当に大助かりだったが、たかが半年強の短縮勤務をとるだけでも“旦那”が、となると、上層から圧力がかかったりしたようである。
それを知っているから、10年近くも前に、しかもエリート公務員さんが1年間の育児休暇となれば、周囲の圧力は本で書かれている以上に大変だったと思う。(2013年読書当時レビュー)

vol.4 「スロウハイツの神様(下) 」辻村 深月

★★★★★:うわぁ〜〜!これは完全に惹き込まれた!最後のこうちゃんの章からラストまでは、ずっと終わらないで欲しい、と思ってしまうくらい没頭しちゃいました。
当初から貼られていた伏線が、あそこもここも繋がっていく、見事な展開も凄い!
辻村さんの作品は、初めてでしたが、作品同士色々とつながりがあるらしい、と聞くと、またさらに他の作品も読みたくなる!同年代とは、とても思えません。凄い作家さんだ(≧∇≦)
おかげで、図書館の返却期限を無視して先回しに読んでしまったじゃないか!
(小説と言ったら辻村さんは外せない!怒涛の伏線回収に何度しびれたことか・・・。)

vol.5 「AX アックス」伊坂 幸太郎

※恐妻家は日本を、そして世界を救う・・・かもしれない!!

殺し屋なのに恐妻家。スリリングなのにコミカル。冷淡なのに家族愛沢山。色んなミスマッチが、何故だか心地よい面白さ。出会えてよかった一冊!後半は、半分予想しながらも、ドキドキが止まらなかった。恐妻家ノート、読んでみたい(笑)家庭内で上下関係が明確な方が平和だって言い切るあたりも(爆)
(これも絶対外せない一冊!伊坂幸太郎さんでは、チルドレンのシリーズも好きです。)

vol.6 「サクリファイス」 近藤 史恵

震えた!!何てこったい!ロードレースについて何も知らなくて読み始めたが、無理なくこの世界を楽しめた。ロードレースの世界感だけでなく、最後の最後が・・・そうだったのかっ!で、余韻がいつまでも残る!!出会えて良かった一冊♪
(これはシリーズで絶賛オススメ! 近藤史恵さんは、タルトタタンシリーズも◎)

vol.7 「三匹のおっさん」有川 浩

★★★★★:「おっさん」ブラボー!読書メーターで絶賛の声高い有川作品といえば、読む前から面白いだろうとは予想。でも、この表紙とタイトルには引き気味になってしまい、ようやく手にとったところです。その結果…「面白すぎー!」というわけで、夜な夜なニヤついて読んでおりました。文庫版解説に、ほろっとストーリーありです。
(テレビ版もあるので、面白さは言うまでもない。有川さんなのに、ベタ甘も控えめなので、有川さん初心者にもおすすめできる一冊。)

vol.8 「書店ガール 3 託された一冊」碧野 圭

★★★☆☆:今までの2巻と比べると、大きなトラブルもなく落ち着いた雰囲気の物語。震災と働く母が大きなテーマ。下の子の妊娠中に起きた震災のテーマも印象的だが、やはり「働く母」目線での共感度が非常に高い。働く母の最終的な決断も、『やっぱり、そうなるかー』と共感すると同時に残念感がある。「やりたい仕事」と「逃れられない育児」との狭間での決断、本当に苦しいと思う。夫は夜も自由に過ごしている中、母がたまに飲み会に行こうとすれば、肩身が狭く、子供が気になって楽しみ切れないというジレンマも、痛い程よくわかる。

書店ガール 6 遅れて来た客
そもそも大好きなシリーズですが、その中でも今回のストーリーは良かった!駅中書店で奮闘する若き女性店長と、期待のライトノベルシリーズのメディアミックスに奔走する編集長を中心に展開される物語。どんな職業や状況においても、懸命に奮闘している人の側には、それを見てくれている人がいるもんだなーー、と癒されました。それだけ好きになれる仕事があるって、素敵だ。

(大好きなシリーズですが、過去レビューとしては今回、シリーズ3と6をとりあげました。2もオススメ。)

vol.9 「ウズタマ」額賀 澪

何でだろうか、読んでいる間、主人公の周作と一緒になって寂しくなったり、不安な気分になったり、ホッとしたりした。ウズラの卵、確かに1個だけ特別に乗っているところがいいんだよね。大事なものを守る力って凄いものなんだなぁ。
(額賀さんにハマる、きっかけになった一冊。)

vol.10 「モモ」ミヒャエル・エンデ

私は、自分の時間を「たっぷり」使えているだろうか。いつの間にか「節約」をして、灰色の男たちに盗まれていないだろうか。何気ない毎日を振り返るとともに、自分がどうありたいかを見つめ直す、良いきっかけをもらえた一冊。子供のころに読んだのと、今読み返すのとでは、感じるところが全然違う。やっぱり、児童書は侮れない。

10冊に絞るのは至難の業でしたーーー!!


次点はこちら・・・
ジーン・ウェブスター「続あしながおじさん」


森沢 明夫「虹の岬の喫茶店」

J.K.Rowling「ハリー・ポッターと賢者の石」
池井戸 潤「七つの会議」
東野 圭吾「マスカレード・ホテル」
有川 浩「図書館戦争」
東野 圭吾「祈りの幕が下りる時」

いつかこれらもお伝えしたいー☆彡

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