2022/10/18 北海道3日目:硫黄のにおいがする…!
※北海道旅行の旅レポ3日目です。2日目はこちら
※主にゴールデンカムイの聖地巡礼をしているけど、旅行が楽しみすぎて直前まで調査を忘れていたため、何割かは(ここだったらいいなぁ)と思いながら観光しています。
・函館の朝
気合を入れて6:30ごろ朝食会場に着いたけど、既に10名以上が並んでいる。5:30から開始なのに……!?
スケジュール的にも気持ち的にもそんなに待てなくて、朝食券を使える朝市の食堂に行くことにした。
刺身定食、嬉しい。ぜんぶおいしい。今のところ有頭エビとの遭遇率が高い。
朝食を済ませたあとは駅の周辺を散歩してみた。
金カムで暴走列車の戦いが終わった後、月島が鶴見中尉の額当てを探すシーンがある。(31巻314話)
あまり正確な位置情報は分からないけど、状況から考えてざっくりこのあたりなのかな……と、だいぶ願望を込めながら函館港の周りを散歩した。
(調べてみると、開業当時の函館駅が改称されたり廃駅になったりと色々あったようで、まったく見当違いの場所を眺めていた可能性もある。)
函館→登別へ移動。
函館から特急に2時間半乗って登別駅へ。
さらに登別駅前からバスに乗って、登別温泉中央(バスターミナル)に向かう。
登別駅からバスに乗り換えて登別温泉に向かう途中に、紅葉谷ってところを通ったんだけど、紅葉がとっても綺麗だったーー!
狭い道路の左右が紅葉になっていて、紅葉のトンネルをくぐったみたいな感覚になる。ちょうど見頃の時期だったらしい。
(ちゃんと写ってる写真がなかった🥲)
・登別温泉〜地獄谷
着いた瞬間から変なにおいがすると思ったら、どうやら硫黄のにおいらしい。
実は前日の金カム(アニメ)で登別温泉が出てきたばっかりだから、幸いなことにかなりホヤホヤの聖地巡礼になった。
昼間は利用客が出かけているのか、メインストリートにはあまり人がいなかった。
地獄谷にちなんでいると思うのだけど、至るところに鬼がいる。
閻魔様は毎日同じ時間にみんなの前で審判を下すらしい。表情を変えて1日7回もやってくれるから、けっこうファンサが手厚い。
バスターミナルから15分ほど歩くと地獄谷の看板が見えてきた。いかにも獄卒といった雰囲気の、迫力のある鬼が出迎えてくれる。
でっかい像を見ると、この像が急に動き出して踏み潰されたら嫌すぎと思ってしまう。怖くなる前に立ち去った。
地獄谷に到着!山肌むき出しでダイナミックな景色が広がっていて、奥の方から絶えず湯気が上っている。空はそこそこの曇りだ。
いくつか遊歩道があったから散策してみた。まずは少し階段を登ってみる。
一気に山の中って感じの雰囲気になった。
もうしばらく歩くと天然足湯があったようで、そちらも気になったのだけど、雨が降りはじめたから戻ることにした。
こっちは地獄谷の中を歩ける遊歩道。
遊歩道の一番奥には鉄泉池がある。間欠泉で80℃くらいのお湯が湧いているらしい。木で囲われていて、直接触ることはできなくなってる。
残念ながら噴き出しているところは見られなかった。
・クマ牧場
一通り地獄谷を見たから次はクマ牧場に行くよ!
無理やり山を切り拓いたみたいな場所にあって、ロープウェイの入口まで階段を140mくらい登る必要があった。(高さの話?道のりの話?)
階段の途中で何回かクマの写真やおもしろイラストに遭遇して、たびたび励まされていたけど、階段を登るのが嫌すぎたのかこれ以降は写真が残っていない。
到着したら目の前にエスカレーターがあって、とりあえず上ってみたら展望台だった。
クッタラ湖がいい感じに見えるーー!
登別温泉から徒歩1時間ほどでクッタラ湖の近くの展望台に行けるらしく、実はスケジュールに入れるか迷っていた。あまりにも山道で轢かれそうだから泣く泣く断念したのだ。見ることができて嬉しい。北海道は湖が多くていいなぁ。
みぞれが降り出したからちょっと避難して、天気が回復した頃にユーカラの里に行った。
のぼりべつクマ牧場は、大きく分けてクマ牧場とユーカラの里に分かれている。ユーカラの里は明治初期のアイヌコタンが再現されているエリアとのこと。
チセは金カムやアイヌ文化の映画で見慣れていたはずだけど、チセにも種類があることは知らなかった!
ポンチセは思っていたより小さくて、少人数の家族が身を寄せあって暮らせるくらいの大きさだった。当然、個人の部屋は備えられていなさそうだ。一人になりたいときはどうするんだろ…。
ちなみにポロチセには熊の剥製がいた。
やたら様になるポーズをしているけど怖い。
丸木舟に乗っていいらしいいので乗ってみた。
少しひんやりしている。一人座るのがやっとな横幅だ。
海や川を渡っている時に突然立ち上がったりしたら大変なことになりそうだし、わたしならやりかねない。終わりスイッチだね。
ユーカラの里をじっくり見学したあとはクマを見に行ったんだけど、ちょうど修学旅行生がなだれこんできて賑やかすぎたから、早々に退散した……。
この距離感だと穏やかでかわいらしく見える。餌やりもしてみたかった。
旅行中に生でヒグマを見たのはここだけだ。野生に出会わなくて本当に良かった。
クマ牧場やアヒルやリスを見学している間にもあられや雨が降っていて、山の天気の変わりやすさを初めて実感した。
リスは展示スペースのどこにいるかまったく分からなかった。
帰りのロープウェイでチセみたいなゴンドラとすれ違った。見間違いかと思ってたけど、本当にチセのゴンドラだったらしい。
クマ牧場から宿に向かう時、ちょうど閻魔様が審判を下していた。
映画の悪役登場シーンみたいな、おどろおどろしい重低音のBGMとともに自己紹介をした後、
「おそろしい地獄に落ちたくなければ、行いを改めて極楽浄土を目指すのじゃ(要約)」と言っていた。どちらかというと極楽浄土の宣伝だな。元は心やさしい人間だったけど闇堕ちしたパターンなのかな。
・温泉がすごかった
泊まったのは第一滝本館。登別温泉の始まりの宿らしい。
ガイドブックで見つけたとき、明治創業だから金カムに出てきたはず!と思って勢いで予約を取ったけど、全然そんなことはなかった。わたしは勘で聖地巡礼をしている。
こういう宿で接客をしてくれる人は同年代のことが多くてなぜか緊張する。
そしてやっぱり、温泉がすごかった!
写真を撮れないのが惜しいくらい、大浴場が広すぎる。一度にすべての内湯を見渡せないくらい広い。それなりに入浴している人はいたのに、まったく混んでいる感じはなかった。
内湯だけで7種類以上、露天風呂は4種類、サウナも2種類ある。
日中に部分的に清掃が入るけど、24時間いつでも大浴場を利用できるらしい。わたしは2回入って、合計2時間くらいかけてすべての湯に浸かった。
サウナはロウリュタイプと蒸気がすごいタイプのふたつがあり、蒸気がすごいタイプのサウナは2メートルくらい先の入浴客の姿すらほとんど見えない。視覚を奪われた状態で戦闘しているみたいでかなり楽しかった。足元に冷たい水が流れていたところがより戦闘シーンっぽかった。
ここは露天風呂で飲酒ができるらしくて、この日は特にそれを楽しみにしていた。
夜8時ごろ、ちょうど人がいないタイミングだったから露天風呂のひとつをひとりじめしつつ、夜空を眺めながら酒を飲んだ。最高。
これを体験してしまったら、もう何も頑張れないな……と思いながら日本酒をすすっていた。
ちなみに露天風呂の隅っこに注文用のカウンターがあって、そこにおいてある内線電話で注文した。
料金は部屋付けだから、飲み物が届いた時に伝票にサインをした。温泉に入りながら濡れた手でサインをする機会なんて滅多にない。その変な状況がなんだか面白かった。
未知(の虫)との遭遇もあった。
フロントの方に連絡したらすぐに取りに来てくれて、大変ありがたかった。カマドウマというらしいです。
そういえば、この宿を作中のモデルだと間違えた理由はもうひとつある。
作中で第七師団が利用していた打たせ湯(20巻191〜193話・21巻207話)が、この宿にある打たせ湯と同じものだと思っていたから。
後から調べてみると、宿にあるのは内湯の「滝の湯」で、金カムで第七師団が利用していたのは露天風呂の「湯の滝」だった。名前が似ている…!(宿の打たせ湯もかなり迫力があって楽しい。)
登別温泉の歴史を調べると「湯の瀧」の写真が出てくるから、作中の打たせ湯は確かにあったようだけど、温泉街の通りを歩いた限り、特にそんな施設は見当たらなかった。
今は無くなってるとの情報もあったけど、今でいうとどの辺りにあったのかな?
↑湯の瀧の参考情報
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