見出し画像

ふぐ牧野

浅草。
料理道具屋街で有名な合羽橋道具街のすぐ脇に、「松が谷」と言う街がある。そもそも上野や浅草、松が谷辺りは、色気があって大好きな街のひとつ。

この松が谷に10年来通っている店がある。それが「ふぐ牧野」。
元々は大衆居酒屋だった店に、先代がフグを取り入れたのがふぐ牧野の始まり。
店内はいつも常連客で溢れていて、トップシーズンの12月〜1月の予約は、1年前には埋まっているほどの人気店。上手く早い時間に当たると、営業中には滅多に会えない大将に会える事も。大将がおまけしてくれる、エンガワやお新香が懐かしい。

ここではカウンターが一番オススメ。
入って左側のカウンターは特に人気で、常連客の間でも取り合いになる席。人数分+@の刺身を予約しておいて(刺身はおかわり出来ないから、いつも事前に頼んでおく)、その後は煮凝り、焼き、と続くのだが、いつも締めまで辿り着けない。
女将さんやお姉さんのかおりさんも、この事をよく知っている。基本的にメニューは、自分で決めている様で決めていない。

僕はここのポン酢が大好物!刺身や、焼きが終わっても、薬味を追加してもらってツマミにする。
白子は女将さんがその日一番良いものを選んで焼いてくれる。その塩加減が絶妙で、最後のひと口は皿に敷いてある大葉で白子を包む。口の中いっぱいに良い香りが広がって、たまらない。

そしてなんと言っても、毛蟹大根鍋!
今や、色んな店でオマージュされているけど、ここの毛蟹大根鍋は特別。
大根を食べているのに、何故かとてもリラックスして、温泉に浸かっている様な気分になる幸せな味。食べ進んで行くと、締めに先ずはおじや。このおじや、実はメインディッシュと言われていて、おじやの上にタップリと自家製のイクラをかけてくれる逸品。(12月までの限定だけど)

その後はラーメンを入れる。一口だけでも食べたくなるほど、美味しいラーメン。

味も、雰囲気もとても素敵な牧野さん。
だけど、通う度にもっともっと好きになる理由は、女将さんや、3代目のカンペイさん、カンペイさんの奥さんで長女のかおりさんや、長年働いている仲井さんたち。
ポン酢やヒレ酒のヒレは皆さんの手作業の賜物。冬になると「あぁ、今年も牧野さんに行ける!」となんだか温かく懐かしい気持ちにさせてくれる、そんなお店。

カウンターに座った時には、是非女将さん用のビールを注文して下さいね。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
1
株式会社9GATES. 代表取締役 ‘劇的な生き方を’ www.9gates.co.jp