「ペンを売ってみろ」
アマゾンプライムで1つ映画を見たので、
感じたことを書きたいと思います。
映画好きな方でしたら、
タイトルで感づかれた方も多いと思います。
「ウルフ・オブ ウォールストリート」の
ラストシーンで主人公が聴講者に聞いてまわる質問です。
「私ならなんて答えるか?」とちょっと考えてみました。
まず、思いつくのは「メリットの提示」
この商品を使うことでどれだけ相手にいいことが起こるのか。相手の弱点の補完というのもメリットの1つとして使えるのではないだろうか。うまく納得してもらえれば、また、この商品に好感を持ってもらえると、ビジネスの持続性も期待できる。
しかし、劇中ではセミナーの参加者が「このペンは書きやすく…」と話始めると、主人公は次の人に質問を移してしまう。
つぎに、「泣き落とし」 情に訴える手段だ。マッチ売りの少女である。 心優しい人には聞くだろうが仏の顔も3度まで。継続的なビジネスには難しい。
つぎに「脅迫」 買わないと起こるデメリットを伝える。損をしてしまうぞ。痛い目を見るぞと脅す。こちらは程度を間違えると、コンプライアンスが絡んでくる。かんぽ生命保険だ。ただ、一回きりの相手では、持続性を考える必要もなく、有効な手段と考えられないこともない。
この作品内での答えは、映画の前半で、主人公の問いに仲間が答える形で提示されております。
仲間は「この紙に名前を書いてほしい。」と答え、主人公は「需要を作った。」と納得した。ものを売るには需要と供給が必要不可欠であると。
「売り方」ではなく、「相手が必要と思う事」が答えと、
私は受け止めました。
この答えは確かになと思った。ペンを必要としていない人に、いくらペンの魅力を伝えたとことで、「いや、いらんから話もういいです」となるでしょう。
実際、映画の回答ように、需要を作るというのはなかなか大変なことだと思いますが、見きわめるなら可能では無いのでしょうか?書くという事が必要な場所を探し出す。需要があるところを探す。
とかく、「どうやって売るか」の方法論を答えたくなってしまいますが、まずは俯瞰的に、誰に何を売るのかを見きわめる事が重要であると感じました。
よく、「How」よりも「Who,What…」が重要と言われます。
どうやるかより、誰に何をするのか?が大切。
本当の目的をしっかり見極めることが重要ではないかと思いました。
もし、私が採用面接とかで、同じ質問されたら、今回は売るペン(≒「What」)に情報が乏しいのでそこは仮定を置いて答えればいい。
「売るペンにふさわしい需要を見つける」が先決で「試験会場の前でなら筆記用具を忘れて困っている人に売る。」「アンケートを記入してほしい、セミナーの主催者に売る。」とか前提を置いて、売り方(≒How)は相手によって次に説明すればいいのではと、考えてみました。
まずは、本当の目的が何かを見きわめる、当たり前だが、忘れがちなことを再認識させられた一言と思いました。
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