オカン、介護の認定を受ける

薬剤師さんからのアドバイスを聞いて、これはただ事ではない、早く手を打たねば、と社会福祉の窓口に行ったが、何をどう説明していいかがわからない。

とりあえず、認知症の疑いがある、今骨折していて動けない、何かサポートが欲しいと伝えた。

すると、出てきたのは社会福祉士さんで、まずは、『支援』なのか『介護』なのか、を確認する必要がある、と言われる。
『支援』と『介護」は大きく違いがあって、どちらも、生活をサポートするサービスだし、制度的には一体化されているのだけど、管轄が違うのだ。

『支援』の場合は、施設や設備の利用契約と大雑把なやることをもらって、週に一回くらい半日通所でデイサービスに通ってお話したりできるかんじ。

『介護』の場合は、施設やサービス提供者との契約の後、関係者全員が集まって関係者会議を開き、ケアプランを立て、それに従って介護をしていくという感じ。
なので、こちらの場合、医療連携(訪問看護含む)や福祉連携、デイサービス施設、福祉機器レンタルなどとの連携がなされていて、一人の要介護者に対して、複合的にサービスプランを立てる(=点数によってその費用の7割~9割を区が負担する)という大掛かりなものになる。

当然に、担当のケアマネージャーも異なり(部署・所属も違うそうだ)、前者はより軽い仕事、後者は毎月一回訪問が必要になるレベルで大変な仕事になる。ここはどっちの担当になるかは一定期間ごとにジョブローテするみたいだけどね。実際、要支援でついてくれた最初の担当者(美人のメガネっ子)は、要介護になった段階でおばちゃんケアマネに変わった。なぜおばちゃんか、というと、老人はみな耳が遠いと思って大きい声で話すからw
補聴器付けてる人には不要なんだよねえ。。。(むしろうるさいらしい・・・)

この日出てきた男性の社会福祉士さんだが、その確認のためご自宅に伺います、何なら今からでも・・・
今から??ええっと、朝会社に出たときのまんまだし、何よりも仕事と看病と家事で、ただいま家の中ズタボロ・・・か、片付けねば・・・
(こういうことがあるので普段から家はきれいにしておくべきだな・・・)
とりあえず、その場は納めて、1週間後に来てもらうことにして、必要な書類だけを書いて帰った。
その書類で、区へ申請を出せるそうだ。
話だけでも、要支援はつくと思う、それならば福祉機器(手すりとか杖とか)をすぐ手配できるので、歩けるようになってからの安全のためにも、今、申請書だしておきましょう、と言われたから。

これ、ほんと助かったと、今でも思う。
杖も、手すりも、手配するとなると本当に大変なの。
福祉機器だから市販のでは危ないし、頑丈なのを買うとなると、すごく高い(数万円以上・・・)のだ。
要支援前提だから、購入しても自己負担は1割で済む。
ましてや、身体能力の変化で使わなくなる可能性もあるので、レンタルという手がある。これだと月々数百円の負担で済む。
実際、この時に借りた杖は、その後使わなくなって返却。
万が一にと借りた歩行器(手押し車みたいな、おばあちゃんが押してて、途中座ったりできるやつ)は、今やメイン機、それがないと外出できないし、途中1度ブレーキが故障した時にレンタル元(フランスベッドさん)に相談したら、すぐ新しいのに変えてくれた。
レンタルのいいところは、この、メンテナンスや故障時に即、無料で交換してくれるところだったりする。
こういう故障したらすぐ困るものとかは、レンタルがおすすめ。

話が逸れたが、一週間かけて家を掃除(片付け)し、1週間後の訪問で要支援と必要な器具を確認し、その翌日にはフランスベッドさんが来てくれて、サンプルですが使ってみてくれ、と、
*トイレの手すり(盾に天井と床で突っ張るタイプ、賃貸向き)
*3点杖
*歩行器
*お風呂の手すり(浴槽に両側から挟み込んでこれにつかまって湯船に入るためのもの)
*浴槽内の椅子(浴槽内に直に座ると立ち上がれなくなるので)
*浴室の椅子(市販品だと低いので、背もたれのついた高さ調節できるもの)
と置いて行ってくれた。
お風呂で使うものはレンタルできないのだけど、購入前のおためしはできるのでね。

入浴介助が大変だったのもあり、このお風呂グッズのレンタルは本当に助かった。これさえあれば、お風呂に一緒に入らなくても済むようになったし、何かあった時のために待機していればいいだけだから。
そしてもちろん使ってよかったから買ったのだけど、3点買っても1万円に行かないくらいの金額で買えるので、福祉機器については必ず申請してからの方がいいと思う。
もちろん、申請が受理されたから、だけど。

申請から1ヶ月もしないうちに、オカン、要支援1の認定を受けた。
2019年10月末のこと。

つづく


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