⑨4/22 高い期待の壁に跳ね返され続けた一年~23~

4月22日(日) 対中日ドラゴンズ
先発投手 大瀬良-Dガルシア
Carp LOSE… 2-4 敗戦投手 大瀬良

初戦は大敗、2戦目は惜敗。
どちらも嫌な負け方をして迎えた第3戦。
金曜-會澤、土曜-石原と続き3戦目を託された磯村に
なんとしてもこの流れを払拭してほしかったが、
2回に2点を先制されてしまう。
3回にもバティスタのまずい守備が絡み1点を許し、
序盤から厳しい展開が続く。

4回の表、4番に座ったバティスタが
自らのミスを打ち消すかの如く2試合連続となる
ソロホームランを放ち、
安部のヒットの後エルドレッドにタイムリーツーベースが
飛び出し1点差と迫った。
一気に同点までいきたいところだが、流れが悪いせいか後続が続けない。
その後はお互い譲らず無得点のまま2-3で7回を迎える。

カープは先発の大瀬良から二番手薮田へスイッチ。

2017シーズンの大活躍から、
2018シーズンは中心としての働きが期待されていたが
個人的には二桁勝ってくれれば御の字と思っていたが)、
制球難から中継ぎへ回っていた。

何とか1イニングを抑えることから
復活への道を辿ってほしいところであったが、
この日も彼の弱点が露呈されるピッチングとなってしまった。

元々の持ち味は鋭い腕の振りから繰り出される
キレのある150㌔台の真っ直ぐであるが、
ストライクを取ろうとするあまり、球を置きに行き、
腕が振れなくなる。
本来のフォームではないため、スピードが出ず、
結果的にコントロールもつかなくなる。

この日もマックスは144㌔程であった。
彼本来の姿ではない。
この日も結局打者3人に対し13球を投じ、ストライクは僅か1球。
無死満塁のピンチを招き、
マウンドを高卒2年目のアドゥワへ譲った。

代わってマウンドへ上がったアドゥワが京田を三振、
アルモンテをゲッツーに打ち取り無失点には凌いだが、
薮田が作った球場の雰囲気は最悪なものであった。
私も思わず「今シーズンは2度と見たくない」と思ってしまった。
試合はその後動くことなく2-3で惜敗。
3連敗なので当然であるが、サヨナラ3タテに次ぐといっても
過言ではないほどの最低な3連敗でナゴヤD3連戦は幕を開けた

薮田は次週の阪神戦で先発したが5回途中7四球で交代。
そこで二軍落ちしてしまった。
その後も交流戦の西武戦と8月のヤクルト戦で登板したが、
どちらも緒方監督にバッサリ斬られるような投球内容で
周囲の期待を裏切ってしまった。
その後は自身のinstagramであまりよくないストーリーを
投稿してしまったり…
だが、2018シーズンは最高勝率のタイトルを獲得した
2017シーズンにも負けずとも劣らず、
彼にとって貴重なシーズンとなったのではないか。
2019年シーズンは再び「期待値ゼロ」から始まる。
先発になるか中継ぎになるかわからないが、
彼の生きざまが伝わってくるようなアウトローの真っ直ぐが
再び見たい。

<ぷちぶち薮田メモ>
大学時代リーグ戦2試合にしか登板していなかったため、
カープが2位指名した際にはネット上などで
どよめきの声が上がったが後にプロ野球ニュースなどで
谷繁氏が「薮田は中日のリストにも入っていた」などと
発言するなど、その実力はカープ以外のスカウトにも
認められていた。

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