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⑮5/17 名古屋に初勝利をもたらした4番の一振り~51→1~

5月17日(木) 対中日ドラゴンズ
先発投手 ジョンソン-D吉見
Carp WIN!! 2-3 勝利投手 ジャクソン

前日までナゴヤドームで5連敗。未だ2018年未勝利。
ここまで来ると、「まあ今日も負けるだろう」という気分に
なるのである程度落ち着いて観られる。

ただ緒方監督はそんな中でも流れを変えるべく、
サードに庄司をスタメンさせるなど、
勝ちに対する拘りを見せてくる。

試合はジョンソン-吉見の両先発がランナーは出しながらも
さすがの投球を見せ、4回までスコアレスで進む。

迎えた5回。
カープが三者凡退で攻撃を終えたのに対し、
ドラゴンズは一死から京田、アルモンテが出塁すると
四番ビシエドが2点タイムリーツーベースを放つ。
流れの悪さが影響している感じである。

しかし今日のカープはここで食らいつく。
6回先頭の田中がツーベースで出塁すると、
2番菊池がピッチャー強襲のヒットで出塁。
無死1,3塁のチャンスを作ると、3番の松(丸っぽい)が
見事センターへ同点のタイムリーツーベース。
続く鈴木、バティスタ、野間は打ち取られたが、
取られた次の回に追いつく見事な攻撃であった。

カープはその後今村、ジャクソンと繋ぎ8回まで無失点。
一方、中日は吉見が8回まで投げ、2点に抑える好投。
敵ながらあっぱれの投球であった。

迎えた9回、中日はマウンドへルーキーながら田島に代わり
ストッパーを務める鈴木博志がマウンドに上がる。
対するは広島の4番・鈴木誠也。
ここまで広島相手に見事な投球を続けている投手だけに
対ルーキーではなく、対ストッパーとして挑む必要がある。

そんなことを考えながらマウンドとバッターボックスの
18.44mへ全神経を注いでいると結果は思いのほか早く現れた。

「誠也」「博志」の149km/h内角直球を捉えると、
打球は瞬く間にレフトスタンドへ着弾。
4番の意地ともいえるような打球が
カープファンの元へ突き刺さった。
あれほど欲しかった1点があっさりと手に入った。
勝負とは紙一重、僅かな差なのだろう。

裏の攻撃は、中崎がランナー1人を出すも無失点に抑え
ナゴヤドーム6戦目にてついに初勝利を勝ち取った。

鈴木誠也の一打はまさに4番の仕事にふさわしかった。
チームが逆境の時にチームを救う、
チームを勝利へ導く一打を放つ。

2017年のの怪我はチームにとってもファンにとっても
そして何より本人にとってショッキングな出来事であった。
しかし、怪我後の彼の言動を見ていると、
その怪我で「落ち込む」のではなく、
むしろ怪我をロイター版代わりにして
より上のレベルへジャンプアップしているようであった。
本心は違ったかもしれない。
どちらにせよ怪我が彼をより成長させた。

彼はよく「黒田さんや新井さんの姿勢を後輩に伝えていきたい」
と語るが、その姿勢を忘れない限り、維持できる限り
カープはこれからも大丈夫だろう。

2019シーズンからはいよいよ背番号1を身に纏う。
だからといって、背伸びする必要はない。
等身大のままでいれば、十分背番号1にふさわしい選手になれる。

<ぷちぶち鈴木メモ>
高校まで投手で入団時はショートとして育成される予定だった。
魔送球なども絡み、途中からは外野も兼任となったが、
2年目の2014シーズンは一軍でもサードで出場した試合があった。
2014年オフにU21の代表に選ばれたため
翌シーズンも外野となったが、
本当はもう一度サードに挑戦する予定であった。

もしあの時日本代表に居選ばれていなかったら、今頃サードに?
どちらにせよ運命を分けた「代表入り」であった。

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