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⑫5/6 「鉄人」の意思を継ぐ男~50~

5月6日(日) 対ヤクルトスワローズ
先発投手 九里-S石川
Carp LOSE… 3-4 敗戦投手 一岡

ゴールデンウィーク最終日。
六大学開催中のため試合開始は18時。
翌日9時には名古屋の営業所に出勤しなければならない。
何とか九里に頑張って貰って、
ロースコアで巻きで終わってほしい。

鈴木誠也が休養を兼ねて、スタメンを外れたこの試合。
外野には左からバティスタ、下水流、高橋大樹が並んだ。
失礼だが、ベストメンバーであれば松山、丸、鈴木が
並ぶことを考えると、由宇のスタメンかと
思ってしまうような布陣であった。

この中で一番期待したいのはライトでスタメンした高橋大樹。
鈴木誠也と同期で元々は大樹が1位で誠也が2位。
5年目までの成績では大分誠也に遅れを取ったが、
20年の野球人生で考えればまだ1/4が過ぎたところ。
まだまだ遅くない。

試合が動いたのは4回。
3番に座ったバティスタが特大の2ランホームランを放ち
2点を先制する。
バティスタのこれまでの6本塁打のうち4本が観に行った試合。
なんかこういう選手って応援したくなりますよね?

その裏すかさずバレンティンのソロで1点返されるも
九里は粘りの投球で100球ちょうどで7回1失点に抑える。

2-1で迎えた9回、ツーアウトから期待の高橋大樹が
レフトへのヒットで出塁する。
それまで3打数無安打だっただけに
このヒットはアピールという点で非常に大きい。
この一本が彼の明日へと繋がる。

が、しかし、試合の流れという点では、
このヒットが最終盤へのリズムを崩してしまった。

9回裏、絶対的クローザ―中崎がマウンドに上がると、
ツーアウトから代打・大引きにまさかまさかの同点本塁打を
打たれてしまう。
翌日6:00に東京駅から新幹線に乗る身としては、
最高のシナリオでゲームが進んでいたにも関わらず
最後の最後で崩れてしまった。

再び軽騎兵序曲が流れる10回、
二死から菊池がツーベースで出塁すると、
ミラクルドミニカン・バティスタが勝ち越しタイムリーを放つ。
一度は同点に追いつかれる最悪なシナリオだったが、
延長での勝利試合を観れるのは敵地へ足を運び、
最後まで残ったファンとしては最高である。

が、しかし…
10回のマウンドに今村が上がると、先頭坂口へ4球連続ボール。
球場全体がざわめく。
続くバレンティンはサヨナラHRの可能性があるため、
今村はより警戒する。
すると、これまた4球連続ボール。
闘将・緒方はたまらず一岡へスイッチする。
続く一岡は打者二人を打ち取るも、
ツーアウトから川端に同点タイムリーを浴びる。
厳しい場面で出てきただけにこの同点は仕方ない。

結局続く11回に坂口にサヨナラタイムリーを打たれ、
GW最終戦、カープは敗れた。

敗れはしたが、GW最終日に最後の最後までカープを堪能出来て
嬉しかった、
なんていうのは嘘で、パパッと勝って終わりたかった。

<ぷちぶち高橋大メモ>
ドラフト1位外野手の「ほんこん」高橋。
高校時代は途中まで捕手であった。
(故障のため外野へコンバート)
もしそのまま捕手でプロ入りしていたら、
「鉄人」衣笠さんと同様、
平安高校からカープに捕手としてプロ入りした選手であった。

天国の衣笠さんに届くようなマツダスタジアムの歓声が上がる
一打を、高橋にはこれから多く放ってほしい。

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