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インクの移ろいは空のよう。『マイルドライナーのもと』を楽しむ

「文具女子博2023」に先行販売し話題となった、ゼブラ『マイルドライナーのもと』。定番人気となった、おだやかな色のラインマーカー「マイルドライナー」ので使われているインクを瓶づめしたアイテムだ。

『マイルドライナーのもと』と、マイルドライナーシリーズを組み合わせると、簡単にグラデーションが書けるらしい。インクもペンも大好きな私は、先行販売の時点から気になっていたのだ。

そんな『マイルドライナーのもと』が、2024年5月27日に一般発売となったので、早速試してみた。

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『マイルドライナーのもと』の使い方

使い方はシンプル。『マイルドライナーのもと』に、「マイルドライナー」もしくは「マイルドライナーブラッシュ」のペン先をつけるだけ。つけたペンで文字や絵をかくと、グラデーションができる。

公式の使い方では、「ペン先3分の1程度までつける」となっている。これ以上つけると、グラデーションになりくいのだ。

短い文章や小さなモチーフなど、より早くグラデーションさせたい場合には、ペン先4分の1程度までつけ、つける時間も短くすると上手くいった。

使い終わったら、『マイルドライナーのもと』が付いたペン先をティッシュで拭く。そうすれば、元のペンのインク色に戻る。『マイルドライナーのもと』を付けたまま長時間放置すると、ペンのインク色が変わってしまうので注意だ。

一から揃えるなら「マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク インクボトルセット」

マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク インクボトルセット ¥1,430(税込)

今回、数量限定販売の「マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク インクボトルセット」を買ってみた。

『マイルドライナーのもと』と「マイルドライナーブラッシュ」が、セットになっているアイテムだ。

こちらのセットは、メーカーおすすめの色の組み合わせになっている。色数の多いマイルドライナーシリーズから、組み合わせを選ぶのは悩ましいという方にぴったりだ。

今回選んだセットの他に、「マイルドライナーのもと マイルドブルー インクボトルセット」もある。

「マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク」が1個入っている。


筆ペンと極細ペンの組み合わせ「マイルドライナーブラッシュ」が3本入っている。色は上から、

  • マイルドバイオレット

  • マイルドダークブルー

  • マイルドシトラスグリーン

となっている。

色見本を作ってみた

フールス紙の、左側に「マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク」、右側に「マイルドライナーブラッシュ」各色を塗った。中央には「マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク」に「マイルドライナーブラッシュ」各色をつけたものを塗っている。

「マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク」
「マイルドライナーブラッシュ マイルドバイオレット」
あまーいコットンキャンディのようなゆめかわカラー。

「マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク」
「マイルドライナーブラッシュ マイルドダークブルー」
色の変化がマジックアワー・薄明を思わせる。

マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク
マイルドライナーブラッシュ マイルドシトラスグリーン

「マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク」
「マイルドライナーブラッシュ マイルドシトラスグリーン」
若葉のような緑とやわらかなピンクが、春の訪れを感じさせるカラー。

「同色のインク」や「マイルドライナー」で『マイルドライナーのもと』を使ってみる

今回購入したセット以外にも、手持ちのマイルドライナーを使ってみた。

「マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク」
「マイルドライナーブラッシュ マイルドベビーピンク」

当たり前だが、同色のインクを使うと、グラデーションにならない。『マイルドライナーのもと』の方が色を濃く感じるが、塗り方や使った画材に左右されたようだ。

「マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク」
「マイルドライナー マイルドグレー」
キュートさとクールさを持ち合わせたカラー。

ラインマーカータイプの「マイルドライナー」の場合、筆タイプよりもペン先が短いため、インクの調整が難しかった。また、面で塗るときは、ペン先の形状上、カクカクとしたグラデーションになる。

『マイルドライナーのもと』を組み合わせるなら、公式のおすすめ通り「マイルドライナーブラッシュ」の方が使いやすいだろう。

『マイルドライナーのもと』の使用例3つ

実際に「マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク インクボトルセット」使って、作品を3つ作ってみた。

①筆ペンでブラシレタリング

「マイルドライナーブラッシュ」の筆ペンを使ったブラシレタリング。

筆とインクを使ったブラシレタリングとは違い、少ない道具で始められるのがいいところ。付箋や小さなメモなど、気軽におしゃれなメッセージを添えられる。

②極細ペン先で書写

マイルドライナーのもと マイルドベビーピンク
マイルドライナーブラッシュ マイルドダークブルー

「マイルドライナーブラッシュ」の極細ペン先を使って書写をしてみた。

極細ペン先は『マイルドライナーのもと』が多めにつきやすいため、グラデーションに時間がかかる。長い文章の書写ならば、色の変化をじっくり楽しめるのだ。

③筆ペンでお絵描き

「マイルドライナーブラッシュ」の筆ペンを使い、紫陽花を描いてみた。

『マイルドライナーのもと』のつけ具合やインクの重なり、そのときにしか描けない絵ができるのが楽しい。

矢印の先が使った「マイルドライナーブラッシュ」

紫陽花のガクと花は『マイルドライナーのもと』をつけた「マイルドライナーブラッシュ」で描いた。葉っぱは「マイルドライナーブラッシュ マイルドシトラスグリーン」そのものの色を使っている。

『マイルドライナーのもと』で、空のようにうつろう偶然の色を楽しんで

『マイルドライナーのもと』で作ったクラデージョンカラーは、ペン先につける量やつける時間によって変わってくる。経験である程度コントロールはできるが、まったく同じグラデージョンにはならないだろう。

アナログならではの偶然の出会いは、ふと見上げた空のよう。日差しの高さや雲の流れ……ずっと同じ空がないように、うつろう偶然の色を楽しむ時間を、紙の上で楽しんでみてほしい。

▼今回紹介したものはこちら。

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文具マガジンやっています。小学生のときカラーペンを大量に集めていた私。大人になっても相変わらずペンを集め、レビューを書いているのです。

▼2023年に使っておもしろかったカラーペンは、「MATTEHOP(マットホップ)」。

▼2022年に使っておもしろかったカラーペンは、「ILMILY(イルミリー)Color two color」。


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