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杉浦文具店

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嗜好品としての文具と、ワーキングマザーが道具として使う文具
運営しているクリエイター

#万年筆

杉浦文具店のコンセプト

【初稿:2022年4月3日】 【最終更新:2024年2月27日 「杉浦文具店のまとめ記事」更新】 ありがたいことに、マガジンの読者さんが増えたので、「杉浦文具店」のコンセプトを掲げておきます。目次を付けたので、興味があるところをご覧ください。 「杉浦文具店」は2020年2月10日にオープンした架空の文具店。実態は文具レビューが中心です。店長は私、杉浦百香が務めております。 店長について初めまして!杉浦百香(すぎうらももか)と申します。保育園児を育児中のミドサーです。

左利きに道具が合わせてくれる「TUZU アジャスト 万年筆」

2024年4月27日に新発売した、セーラー万年筆の「TUZU アジャスト 万年筆」(税込4,950円)。じぶんに合った書きやすさが見つかるとうたった機能が気になり、購入してみた。 私は左利きである。実は左利きの人は、書く方向や自身のクセによって、右利きの人より万年筆が使いにくい場合があるのだ。なので、左利きの書きグセをフォローするペン先と、サポートするグリップがついた「左利き用万年筆」が売られている。 しかし、「TUZU アジャスト 万年筆」は、利き手を問わず、さまざまな

「万年筆」記事まとめ

私が文具にハマるきっかけの1つに「万年筆」がある。 手帳と文具のオフ会で、大量の万年筆を試筆させていただき、その書き心地に感動。私は、ボールペンがかすれる左利き。だが、自分に合った万年筆を選べば、インクがかすれることなく書き続けられたのである。 そんな訳で、定期的に書いている万年筆記事についてまとめてみた。一度ハマると長く付き合える人生の相棒、万年筆の世界を覗いていってみてほしい。 愛用の万年筆あれこれ愛用中の万年筆について、レビューとエピソードを綴った。まだ記事になっ

プチッとかわいい!PuChiCo(プチコ)万年筆

WANCHER(ワンチャー)が販売している、手のひらに収まる万年筆、PuChiCo(プチコ)。文具女子博大阪で先行販売したときから気になっており、6月1日に一般発売されたので購入してみた。 PuChiCo(プチコ)万年筆、開封の儀プラケースを開けると、PuChiCo(プチコ)万年筆とスポイト、取り扱い説明書が入っている。 PuChiCo(プチコ)万年筆を取り出してみたところ。全長65mmでとても小さい。 PuChiCo(プチコ)万年筆を観察してみるキャップを開けると、本

アデリアレトロの万年筆&インクがレトロかわいい

アデリアレトロをご存じだろうか? その懐かしくも新しいデザインを、万年筆やインクに仕立てた写真がTwitterに流れてきた。私はレトロなかわいさに惹かれ、思わず購入してしまったのだ。 アデリアレトロ 花まわし プレピー万年筆まず最初に紹介するのは、「アデリアレトロ プレピー万年筆」。デザインは8種類あり、どれも魅力的である。とても迷ったが、私は「花まわし」をえらんだ。 ベースはプラチナ万年筆のプレピー #4 クリスタルを使用している。オリジナルのプレピーは、手に取りやす

「左利き向けおすすめ文房具」記事まとめ

私は、2020年2月10日から「杉浦文具店」という文具マガジンを運営している。自身が左利きなこともあり(箸からペンまで全て左)、左利きが使いやすい文具を取り上げてきた。記事が増えたこともあり、一度まとめてみたいと思う。 左利きと手帳・ノート実は、「杉浦文具店」で最初に書いた記事は、「左ききの手帳」についてである。「左ききの手帳」とは、左利きが使いやすい道具を集めたオンラインストア、左ききの道具店のオリジナルアイテム。 日付が右側に印刷されている 週間スケジュールを右側、

「朝活書写」を1ヶ月続けて得たもの

2022年5月31日に「朝活書写」を始めた。朝の時間に、文章を書き写す単純な習慣だ。継続して1ヶ月以上たつが、予想以上によかった。そこで、朝活書写の個人的に感じたメリットをお伝えしたい。 始めたきっかけ2つ私が朝活書写を始めたきっかけは、主に2つある。 ①普段触れない文章に触れたい ライターの勉強として読んだ、古賀史健さんの著書「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」で、心に引っかかった文章がある。 原稿の作り方についての章だ。ライターは作家などの独創性は求められていない

【載りました】 このたび、「文具のとびら」さんで、ペンケースとその中身を紹介していただきました!白系で揃えています🤍よかったら見てみてください🙌 【あの人のペンケース】Vol.16 フリーライター・杉浦百香さんのペンケース https://www.buntobi.com/articles/entry/series/015732/

万年筆「ミニ檸檬」で文豪たちに思いをはせる

雑誌の付録万年筆は、集め出したらキリがないので、手を出さないようにしていた。ただ、サライ 2022年6月号の「ミニ檸檬」はつい買ってしまったのだ。 ミニ檸檬は、丸善の創業130周年記念として作られた限定商品「檸檬万年筆」(140周年、150周年にも作られている。)をミニサイズに再現したもの。 その鮮やかなレモンイエローとミニサイズの愛らしさに、思わず手に取ってしまったのだ。 さっそく開封の儀レモンの焼き菓子を思わせるパッケージがかわいい。 万年筆本体、カートリッジ(黒

最初の金ペン万年筆で最高の1本に出会ってしまった

左利きに合う金ペンに出会いたい2016年ごろ、手帳にハマっていた私は、「手帖サロン」というオフ会に参加していた。手帖サロンという名前ではあったが、文房具全般が好きな方の集まりだったので、参加者が持参した文房具をいろいろ触らせてもらえたのだ。 大量の万年筆を試筆できる機会があり、その佇まいに惹かれてしまい、自分の万年筆を買うことに決めた。 とりあえず手に取りやすい価格の万年筆からチャレンジしてみた。固めのステンレス製のペン先はカリカリとした書き心地。悪くはないが、独特のしな

中田裕二×セーラー万年筆を買ってみた、あるいはプロフィットJrのレビュー

私が好きなアーティストとして、定期的に取り上げているのが「中田裕二」さん。今回、自身のプライベートブランドで万年筆を作ったので、購入してみました。 正直、ちゃんとしたレビューはセーラーショップさんのTwitterで充分なので、まずはそちらに目を通してください。 私ならではのレビューで参考になる人は、 ・メーカーの中の人じゃないレビューが見たい、万年筆初心者 ・左利き(私は左利き) ・万年筆と名のつくものは全て好物の人 の方だと思います。 ※ベースはセーラー万年筆の「プロ

キャップレスがなかったら万年筆から離れたかもしれない

子供が産まれる前はがっつり趣味の時間が取れたが、幼児持ちになってからずいぶんその時間も減ってしまった。文房具を集めたり、使ったりすることもその一つだ。万年筆も好んで使っていたのだが、何しろ書き出すまでに時間がかかる。 紙を選ぶ、インクを選ぶ、インクを入れる……キャップをひねる、手持ちの万年筆はインクが固まらないように定期的に使う、使っていない万年筆は洗浄する……優美な動作で構成される「万年筆で書く」という行為が、時間のない子育て中には合わなかった。 購入した独身の自分を褒