月曜モカ子の私的モチーフvol.235「妹ミイ子の職務履歴書」
このTOPアイコンはわたしが「船パリ」と呼んでいる長編時代小説の作品撮りをした際に妹ミイ子に小説の主人公、月子を演じてもらった時のもの。
これは2013年の年賀状にしようと撮影したものだからもう9年ほど前の写真になるのだな。2009年に依頼を頂いた作品「船パリ」は頓挫に頓挫を繰り返し(主にこちらがわの問題で)、もはやサクラダファミリア状態、これを書き上げるのが生涯の目標である。
この作品は主人公の月子が出港前の船の甲板で「わたしには何もない」と独白するモノローグで始まります。わたしの脳内で月子は白いワンピースを着ていた。その月子がいつしか愛に変わっていく生涯の恋とジャズを知って、混沌の中へ身を投じていく昭和初期の物語、それが船パリ。
わたしの筆は昭和三年で止まったまま、そこからさらに九年が経ってしまったが、主人公のモデルとなったミイ子はその人生を彼女なりの波乱万丈で駆け抜け、その日々を小説より鮮やかに染めた。
そんなわけで今日の月モカはミイ子のこの記事「世にも長い職務履歴書」
個人的にはこの中に出てくる「Zipperに送った履歴書」が思い出深い。
妹の文章の中でそれは細かく書かれていなかったが2011年当時「こんなの書いてみた」と言って見せてくれた「Zipperとわたし」的なエッセイがとってもよくって、最初先方からの反応は芳しくないとのことだったけど、
わたしは「あんなにいいエッセイ書いたんだし、ミイ子はZipperと縁があるのではないかなあ」って心の中で思っていたことが強く思い出される。
その後「やっぱり来てくださいって」と報告を受けたとき、なんかちょっと(やっぱりね!)って思ったんだな。笑。
わたしとミイ子はまた全然違うタイプの書き手ですので、今日はミイ子の文章をお楽しみください。(わたしは宵巴里の最後の直しを踏ん張ります)
長い月モカの読者さんは、一時期連載していた「妹目線」でお馴染みかな?そのミイ子です。
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↑昨日オンエアのレディオはこちら。黎明スタイル今回で終わり、
来週からは通常運転に戻ります!
<モチーフvol.235「妹ミイ子の職務履歴書」2022.1.31>
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☆モチーフとは動機、理由、主題という意味のフランス語の単語です。
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長く絶版になっていたわたしのデビュー作「蝶番」と2012年の渾身作「誰かJuneを知らないか」がこの度、幻冬舎から電子出版されました!わたしの文章面白いなと思ってくれた方はぜひそちらを読んでいただけたら嬉しいの極みでございます!