『スタンド・バイ・ミー−恐怖の四季秋冬編』(スティーブン・キング)読書感想
タイトル:『スタンド・バイ・ミー−恐怖の四季秋冬編』
著者:スティーブン・キング
訳:山田順子
出版社:新潮文庫
過去に観た映画の有名なジュブナイル冒険物語である『スタンド・バイ・ミー』がいかにも面白かったので、図書館から原作の本を借りて読むことにした。
★感想
この小説は図書館で“スタンド・バイ・ミー”があったので、借りて読んだ。
書店だったら本を購入することで、金の無駄になるから、図書館で在庫があって借りれるとしたら、節約になれるのではないかと思ったからである。
二部作があるとは驚いた。
つまり、秋が“スタンド・バイ・ミー”で冬が“マンハッタンの奇譚”。
先ずは“スタンド・バイ・ミー ”を読んだ。
いかにも青春ドラマであるが、ところどころホラー的な感じも交じっていた。
リヴァー・フェニックスの映画通りであるが、原作ではチコの話とかパイの話あったのかなぁ(覚えていない)
映画を観たのはだいぶ昔だからそこまで覚えていない。
でもそのシーンは無かったような気もする。
12歳 の少年の冒険物語って、“グーニーズ”や“IT”と共通している。
宝探し系が“グーニーズ”でホラー系が“IT”どっちかってとスティーブン・スピルバーグの“グーニーズ”の方が 近いなと思う。
同じスティーブン・キングの作品だったら“スタンド・バイ・ミー”にホラーをつけたら“IT”になると感じる。
この作品はわりと結構面白かった。
12歳の少年が死体を探しに冒険にでかけ、不良少年と対決し、危険から乗り越えて、死体を発見するといった話なのである。
60年代の時代設定なので50,60年代のミュージシャンがこの本書に記されている。
例えばビートルズとか。
舞台設定に関してはとあるメイン州にあるキャッスル・ロック(キングの架空都市)。
そのキャッスル・ロックは 実は闇深い 町( 海外ドラマ“キャッスル・ロック” でいろいろな作品がヒントとして出ているのでスタンドバイミーの死体の謎が判明)
謎の事件ばかりを起きている ので街が呪われているのではないかと思った。
もうひとつのキングの架空都市はデリーである。
デリーも ある意味呪われた町である。
デリーを舞台となった作品は“IT”や“ドリームキャッチャー”などの作品を取り上げている。
この本作の“スタンド・バイ・ミー”では キャッスル・ロックの所の線路の上に歩き、死体を探すといった、宝探し“グーニーズ”要素はあった。
一緒に冒険してきた子供達が進路によってバラバラになり、やがて大人となる。
あの頃の自分には戻れないが、次第に一緒に冒険してきた仲間達がいなくなって、孤独感が感じることがあるけれども 、20年前の少年時代ので冒険してきた経験を良い思い出になったと感じられる。
まだあるのかい❗️(゜o゜)\(-_-)
次に第2部作の感想“マンハッタン奇譚クラブ”
最初大人気なロマンチックだったけど(「 ブーブー」(笑))、 次のシーンは戦争の話となり、なぜかミス・スタンフォードの出産の流れになる。
主人公は“わたし”(「ブーブー」の人)から“わし”であるマッキャロンに変わる。
つまり、主人公立ち位置が変わり、バトンタッチしたのだ。
マッキャロンは医者である。
ミス・スタンフォードの出産の場面で読者である私は色々な場面で突っ込んだ。
妊婦さんの出産のサイクルに関することで、妊娠することでエンジンが起動することや出産する時の分娩のところで 機関車陣痛とか(笑)
いや妊婦さんにとっては痛すぎて汽車ぽっぽーになるわけがないじゃん(笑)
ミス・スタンフォードはなぜか生きているが、血まみれで首がもげているという事故で、マッキャロンの悪夢から正夢に変わったというところが、ある意味ホラーじゃないかなぁと思った。
★オススメだと思うところ
ジュブナイル系が好きな方、スティーブン・キングの作品が好きな方、短編集小説なので、ゆっくり読みたい方にはオススメです。
★おわりに
この本書を読んでみて、他の短編作品もあるので、結構面白かった!
まだ読んでいない方、『スタンド・バイ・ミー』の映画が好きな方にもオススメします!
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