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現実に戻るまでの3時間、故郷に対して思うこと。

東京から3時間。

すごく遠いわけでも近いわけでもない私のふるさと。

大学の時から、周りからは「ほんとしょっちゅう帰るよねー」と言われていた。次いつ帰省するかなんてことばかり考えてるくせに、でもそこで暮らす事を選ばなかった。

そこで暮らしていた20代前半は、刺激がない、やりたい仕事がないだの言ってぶーたれてたっけ。東京にさえ行けば、よりよい人生が送れると信じてた。

それから東京に再上京して4年。わたしは前より幸せになれたんだろうか。もうクラブで踊ったり、barに行ったりもしないし、シェアハウス暮らしも卒業した。休みには公園に行ったり山に登ったり、刺激よりも自然を欲するようになった。

別人のようにライフスタイルが変わったいま、私は以前の自分の生活がちょっと恋しい。休日は車でドライブ、たまに日帰り温泉に行って、誰もいない海にいく。家族や友人が近くにいて、どこにいっても自分の居場所と思えるそんな感覚。

手放してからでないとそれがいかに大切だったか気付かないのが人間なんだろうな。

そんな重度のホームシックにかかった私だけど、地元が離れているからこそ、故郷と強く絆を感じられる瞬間もある。同郷の人と会った時に地元トークで盛り上がったり、スーパーで県産の果物を見て思わず買ってしまったり、普段感じられないふるさとを東京で発見したときにはとても喜びを感じる。だから間違いなく住んでいた時よりも今の方が地元が好きだと思う。

そう考えると3時間のこの距離も悪くないのかもしれない。

次はいつ帰ろうかな。





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