人の話を聴けば 思い出せない記憶が蠢く
人の話を聴けば、思い出せない記憶が蠢く（うごめく）
自分にとって都合の悪いことは、キレイさっぱり忘れ去っている。
過去も今もまるで何も無かったかのように
誰に何を聞かれても
いつも同じで普通だと
条件反射の返事を繰り返し
なにも悪いことなんか無いふりをして
ぼんやりとやり過ごしている
私を虐待した親が、私を虐待したことをキレイさっぱり忘れ去ったまま、死んで行ったように
仲間の話に、私の中の思い出せない何かが
地殻変動でも起こったかのように
揺さぶられ
地底から
記憶のマグマが突き上がる
いつの間にか
思い出せない何かを話してくれる仲間の話を
せっせとたんす貯金している
いつか、失われた記憶が戻った時
ハッとする何かに出会った時
自分を表現したいチャンスに出会えた時に
サッと引き出してみよう
そしたら、なんだかとても
スッキリさっぱり
真夏の青空のような
そして今日も
思い出せない記憶の蠢きを求めて
ぐったり疲れていても、つい、
取り憑かれたかのように
ミーティングに向かってしまう
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