千と千尋の神隠し ヲタクのひとりごと
千と千尋の神隠しでバカ泣きして劇場で一人だけ浮いてたヲタクです。いやあんだけ大きなスクリーンに綺麗な概念投影されてたら泣いちゃいますって。カタルシスここに極まれりって感じでした。五体投地サンキューですよ。
千と千尋の神隠しは観るだけで教養が身に付くすごい映画で、この作品の世界観もメッセージ性もとても好きなんですけど、今回ここではハクと千尋について恐れ多くも語らせていただきたく存じます。
ハクと千尋に結婚してくれとか思っているわけでもないし、あの2人の間に恋愛感情があると仮定しながら鑑賞したこともないんですけれど、お互いがお互いをすごく大切に感じている「ハクと千尋」っていう関係がとっても好きなんです。
そんなわけで最初から最後まで気が触れたように「最高!!!!!!!!!!!」と叫び散らかしていますがご容赦ください。
※ネタバレしかしない上に終始感情がドバドバ溢れているのでご注意ください。
「ここへ来てはいけない!早く戻れ!」
ここでもう泣き始めました。
ハクは自分の本当の名前を湯婆婆に取られたせいで自分が何者であったのかも帰り道も忘れてしまっているんですね。しかしどうしてか千尋のことだけは覚えていたんですよ。なんで千尋を覚えているのかもわからないままずっと、記憶に残っていたんですよ…。
しかもそれは千尋の味方であれという記憶なんですね。あの世界にいた人たちは人間を嫌がっているのにハクはずっと千尋の味方でいたんですから。
『千尋、ハクの細胞やないかい…。』
もうそんなん会いたいんだ今すぐこの角から(以下略)だし見つけた瞬間「千尋!!!私だ!!!」ってガンダしちゃってもおかしくないけれど、もしも油屋に来れば辛い目にあってしまう…。あのシーンにはそんな葛藤があったことでしょう。千尋を見たときのハクの心情しんどすぎて涙止まらんよ…。引き留めたいはずなのに突っ返すなんて千尋のことめちゃくちゃ大事じゃん…。自分よりも相手のためを想って行動するの、ただの真実の愛でしかないが!?!?!?
記憶に残り続けている女の子来ちゃったわけだからあそこで絶対「千尋」って声をかけたかったはずだよね?ヲタクなら突然目の前に推し来たら「エッどうしよう推し来たヤバイいい匂いする死ぬ無理、エッ声かける?どうする?プライベートっぽいから迷惑になるかな、いやでも今逃したらもう会えないかもしれないどうしようてか顔良」みたいな感じで少なくとも7秒くらい固まるじゃん?それに対してハク様あのシーン見る感じほぼ反射で「ここへ来てはいけない!」って言ってない?
ッスゥゥゥゥ…『千尋、神経に刻まれとるやないかい…』
条件反射で千尋優先ですよ。そういうとこやぞ。
「ハクは私を助けてくれたの。私、ハクを助けたい。」
それを聞くために私はこの映画を見に来たんじゃ!!!!!!!!
推しカプの概念すぎてビチャビチャに泣いてしまう…。私「魔法使いとプリンセス」の関係性(これはまたいつか詳しく書きます)、簡単に言えばギブアンドギブの関係ですね、これが大好きなんですけどまさにそれすぎませんか?
ギブアンドテイクって御恩と奉公であるわけで、ここでいうテイクはしてもらったことに対する「支払い」のような義務感からくる行動だと思うしこれは損得勘定からできている関係性だけど、ギブアンドギブはお互いに「大切な人に何かしてあげたい」って想っているからこそ成り立つ関係性なわけじゃないですか。
千尋は辛い状況の中ハクにたくさん助けてもらって、ハクのおかげで油屋でも頑張れたと思うんですね。だから千尋にとってハクは紛れもなく「大切な人」なんですよ。お互いがお互いのことを真に想い合っていたからこそ出たセリフ…。
釜爺とワシ『愛だ、愛』
「さあ行きな。振り向かないで。」
qawせdrftgyふじこlp(号泣)
わたしはそのとき、泣いていました。
振り向かないで、ってやばくないですか?
振り向いたら多分帰れなくなってしまうんだろうな、よくある「見るなのタブー」だと思います。
何度も言うけれどハクって一貫して千尋のためを想って行動しているんですよ。最初千尋を見つけた時から最後千尋と別れる時まで、ずっと自分の想いより千尋を優先しているんです。ハクの願いは「千尋が安心できること」なんでしょうね。何それ尊すぎない?
だってあんだけクソデカ感情抱いてたやつが千尋と離ればなれになりたいはずないじゃんよ〜!!!
それからあの2人の手がアップになるシーンですよ。繋がれていた手が解かれて、ハクの手だけ名残惜しそうに残っている…。あの手はクソデカ感情の具象ですか?手だけで安堵と切なさともどかしさと愛しさがビンビンに伝わってくるのだが??
今まで自分の感情ほとんど出さず徹底して千尋のために動いていたハクが最後に見せたありったけの想いですよ、あの手…。
叫びたいほど愛おしいのは一つの命帰り着く場所 私の指に消えない夏の日…
まさにその通りすぎて後ろの音楽は歌詞つきで再生されてたし余計泣いた。
あのシーンを的確に言い表すほどの語彙力は持ち合わせてないし正気を失っているヲタク「しんどい」しか言えなくなるんで谷川俊太郎さんの詩をお借りしました。
てかハクの手めっちゃ綺麗だよね
エンディング
ジブリ映画、「おわり」の文字と静止画でエンディングを迎えることがあるんですね。そして千と千尋の神隠しもその終わり方をするんですけれど、使われているのが川に千尋の靴が流れている絵なんですよ…
千尋が琥珀川に靴を落として溺れなければ、この物語は始まらないんです。
つまり一番最後に「はじまり」が持ってこられてるんですよ…
『宮崎駿〜!!!!!!!!!!!!!最高だな!!!!!!!!!!!』
何かの終わりは同時に何かの始まりでもある(ヲタクこれ大好き)ということは、この世界は終わりと始まりを繰り返しながらずっと続いていくわけですよ。
ジブリの概念、循環!!!!サークルオブライフ(ジャンル)!!!
ってことはハクと千尋の別れもきっとまた何か新しい物語のはじまりになるって思うんです。あわよくば元の世界で再会しないかなとか願ってしまいますけれども、2人が直接目を合わせられる時間はこの物語の中だけでもいいのかなとも考えちまいますね。
きっと離れていても、名前を思い出せなくても、「大切なひと」としてお互いの心の中にずっと居続けて、辛い時に助けてくれる存在になるんだろうなあ…。
なんせ「一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけで。」ですからね!!千尋がトンネル抜けた途端あの世界での出来事を思い出せなくなっているように見えますけれども、大丈夫だと言い切ることができますよ。千尋があの世界で時間を過ごしていた以上、こなした仕事も、出会った人も、もちろんハクのことも千尋の細胞に刻まれていると思うし!!!!!
ハクなんて、名前忘れても千尋覚えてたし!!!!!!!!!!!!
だからきっと大丈夫です。
いつも何度でも思い出そうと思えば思い出すことができますよ。
めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、とにかく言えることは宮崎駿と久石譲がいる世界に生まれてこれてヨカッタ〜!ということですね。
千と千尋の神隠し最高!!!!!!!!!!ありがとう!!!!!!!!!!
長いことお付き合いいただき、ありがとうございました。
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