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フランス人と国際結婚 -婚姻手続き完全版2022-

はじめに

ちょっと前にフランス人と国際結婚をした私。

記憶の新しいうちに、必要だった手続きをわかりやすくまとめてみるよ。

似たような記事はたくさんネット上にあるんだけど、「じゃあその書類を取得するのに必要なその書類はどうやって取得すりゃいいの?!」っていうことが多かったから、痒い所に手が届く完全版として、入籍を控える日仏カップルの参考になりますように!



まずフランス人と結婚をする場合、方法は2通り。

  1. まず日本で入籍をして、フランスで報告的入籍をする

  2. まずフランスで入籍をして、日本で報告的入籍をする

    どちらの国で先に入籍をするかの違いで、自分達が住んでいる国でまず婚姻手続きを行うのがスムーズ。

    私達は、お互い日本に住んでいるから、日本で婚姻手続きを先にしたよ。だからこの記事は1の方法について。2を探してらごめんね!

    必要な手続きを調べようと思った時にちょっと注意なのが、フランス大使館のホームページ。日仏どちらの言語でも見られるのだけど、日本語に翻訳されてる項目が限られていて、フランス語でしか探せないページがある!

    結婚に必要な手順もその一部で、私フランス語できないもんだから、Google翻訳のExtentionを使って、画面全体を英語に上書きして必要な情報を探したよ。特にこのページは、手順が詳しく書いてあって参考になる。

    ま、フランス人と結婚するんだから、フランス人が読んでくれりゃいいんだけどね(笑)




【1. 婚姻要件具備証明書をゲット】

まず最初に取り掛かるのが、婚姻要件具備証明書(Certificat de Capacité à Mariage)の取得。これは簡単に言うと、フランス側で発行してもらう「この人はちゃんと独身で、結婚できる人ですよ」という証明。この証明書がないと、日本の役所で婚姻届の提出ができないよ。

以下必要な書類を大使館に送って、準備が出来次第自宅に送られてくる。1~2ヶ月かかるって書いてあったけど、私達は郵送してからぴったり4週間で届いたよ。クリスマスの日の朝に届いて、なんかプレゼントみたいで嬉しかったなぁ。

必要な期間はフランス人側が日本在住かそうでないかでかかる期間も変わってくるみたい。ビザを保有しているかとかが関係するのかな。

必要な書類は下記の通り。

フランス人側の必要書類

  • フランスの市役所発行の出生証明書(発行後3か月以内)

  • パスポートのコピー

  • 在留カード(日本在住の場合)又は住民票

  • 質問票(大使館ホームページよりダウンロード

    *出生証明は、インターネットで取得する方法もあるみたいだけど、フランスの携帯電話番号が必要だったり登録がややこしくて、うちは、夫のママンに地元の役所で取得してもらってフランスから郵送してもらったよ。郵送は、1週間程度で届くはずだったんだけど、結局20日くらいかかったかな。

    *質問票は、大使館ホームページからプリントアウトして、必要事項を記入。各人用質問票はそれぞれ1枚づつ、共通質問票は2人で1枚、計3枚提出するよ。

日本人側の必要書類

  • パスポートのコピー

  • アポスティーユ付きの戸籍謄本(発行後3か月以内)

  • 戸籍謄本のフランス語訳文 ※大使館指定の翻訳会社で翻訳してもらう

  • 質問票(大使館ホームページよりダウンロード

    *戸籍謄本は、自分の本籍を登録している場所でしか取得できないのだけど、マイナンバーカードを持っていれば、コンビニで出力可能。ただ、事前にネット上で登録が必要で、承認に数日かかったよ。でもわざわざ地元帰らなくていいのは本当に楽だった!

    *戸籍謄本をゲットしたら、外務省に送って、アポスティーユをつけてもらうよ。手順は意外と簡単外務省ウェブサイト・アポスティーユ申請手続きガイドの「郵送での申請」項目を読んでみてね。郵送先の住所はここに記載があるよ。1週間くらいで戻ってくる。

    *アポスティーユをゲットしたら、原本を翻訳会社に送って、フランス語訳してもらうよ。大使館指定の翻訳会社一覧は、ここから確認できるよ。(これも日本語で大使館ウェブサイト見てると見つからないんだよね。)


郵送手順とその後

上記の書類が揃ったら、封筒に入れてフランス大使館に郵送。私はA4の封筒に入れて、郵便局から特定記録付きで送ったけど、特に指定はないんじゃないかな。封筒には、自分の住所を宛先として記入したレターパックもお忘れなく!

郵送したはいいものの、ちゃんと受け付けましたよっていうお知らせも、進捗状況を確認する方法もないものだから、うまくできるのか不安になるよね。

一度夫が問い合わせをしてくれたんだけど特に追跡してくれたりはせず、「当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます」的な(笑)

まあ、書類に不備があれば連絡くるはずだから、こちらも「便りの無いのは良い便り」マインドセットで待ってみる(笑)



【2. 婚姻届提出!】

婚姻要件具備証明書が届いたら、いよいよ役所に婚姻届を提出。

これらの書類が必要だよ。

必要書類

  • 婚姻届

  • 婚姻要件具備証明書

  • 婚姻要件具備証明書の日本語訳

  • 戸籍謄本(日本人側 - 本籍地以外に婚姻届を提出する場合)

  • パスポート(フランス人側)

  • 身分証明書(免許証等)

    *婚姻届の本籍欄、フランス人側は「フランス」とだけ書けば大丈夫。私は、このサイトの記入例を参考にしたよ。ちなみに、外国籍の人でも証人としてサインしてもらえるみたい。だから、外国人の友達とかにサインをお願いすることがもできるね。

    *婚約要件具備証明書の翻訳は、専門家に頼む必要はなくて、自分でやって大丈夫。ワードのドキュメント等で、日本語バージョンを作成するだけ。もし周りに入籍済みの日仏カップルがいたら、テンプレート共有してもらえないか聞いてみたらいいかも!

    *日本人同士の入籍だと、どちらか片方が書類を提出することもできるけど、フランス人との結婚の場合、フランス人側が必ず役所に足を運ぶ必要があるそう。日本人側だけで提出できたという話も聞いたけど、送られてきた婚約要件具備証明書と一緒に、そのように注意書きがあったよ。

    *その他、何か必要なものがないか事前に提出先の役所に問い合わせてみるのがベスト!

苗字を変えるなら

もし、日本人側が入籍によって苗字を変える場合、婚姻届の提出とともに手続きが可能。申請書を用意してもらえるから、それに必要な事項を記入するだけで、以外にあっさりと簡単に変更完了。

ちなみに、国際結婚の場合、女性側が苗字を変える必要はないよ!私はいろいろ考えて変えることに。それに関してはまた別の記事で書きたいな。

変える場合は、同時に新しい苗字の記載された住民票をもらっておこう。免許証等の名前を変更する時に必要になるよ。マイナンバーも。

一回免許書を更新してしまえば、その他の手続きに免許書が使えるから楽ちん。って、クレジットカードに銀行口座に会社での申請に、それぞれ本当にめんどくさくて、それは全然楽ちんじゃないんだけどね。



【3. フランスでの登録】

日本での入籍を終えた後は、フランスに報告して向こうでも婚姻関係を登録してもらう必要があるよ。

婚姻要件具備証明書と一緒で、必要な書類をフランス大使館に送ると、自宅に婚姻証明書(copie integrale d’acte de mariage)と家族手帳(Livret de Famille)が送られてくる。らしい。。。まだ届いてない(笑)

何はともあれ必要な書類はこちら!

必要書類

  • フランスの戸籍登録申請書 

  • アポスティーユ付きの婚姻届記載事項証明書

  • 婚姻届記載事項証明書のフランス語訳文 ※大使館指定の翻訳会社で翻訳してもらう

    *フランスでの戸籍登録申請書は、婚姻届記載事項証明書と一緒に送ってくれたけど、大使館のウェブサイトからもダウンロード可能。

    *婚姻届記載事項証明書は、婚姻届の提出時に発行をリクエストできるよ。どんな書類なのかと思いきや、婚姻届のコピーとか、夫のパスポートのコピーとか、入籍に必要となった書類すべてのコピーをホッチキスで止めて、市のスタンプが押されたものだった。発行に数百円かかるけど、1部で十分だよ。

    *翻訳依頼の前に外務省にアポスティーユを貰ってね。大使館指定の翻訳会社での「法的翻訳」は、アポスティーユが付いている書類である必要があるそうで、私はここの順番を間違えて失敗しちゃった。大使館指定の会社一覧が確認できるリンクは上に貼ったよ。



さいごに

以上、私なりの完全版、参考になったら嬉しいです!

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