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BL/ゲイ映画32作をオススメ紹介する・前編

男の子同士の恋愛じゃないと萌えない。


と、SNSで親しくしている方に言われました。たしかに、男の子同士の恋愛映画は、観ていて心がキュンキュン、展開にニヤニヤ、美しい映像にゾワゾワしてしまう映画ばかりですので、魅力に気づいてしまうとそういうふうになってしまうのもわかります。

ということで、私が鑑賞した32本のBL/ゲイ(と、トランスジェンダー)の映画作品について、作品の紹介とオススメできるポイントを書き残しておこうと思います。男の子同士がイイ!って方も、たまのアクセントで鑑賞される方も、観たことがある映画の振り返り、または作品選びの参考にしていただければ幸いです。

本記事では映画ごとにどんな登場人物のどこがイイのか、どんな恋愛をするのか(しないのか)を中心に、あらすじ100字、オススメポイント200字のだいたい300字で簡潔に紹介しようと思います。

なお、オチをはっきり提示するわけではありませんが、展開や設定のネタバレは含んでしまいますので、嫌な方は鑑賞前に見ないほうがいいと思います。加えて、執筆者の趣味によりアジア系(日本、中国、韓国)作品の映画は紹介できないことをご了承ください

なので、この記事は
①男性同士の恋愛映画に興味があって
②登場人物やキュンキュンするポイントから映画を選んでみたくて
③洋画好きで
④ある程度のネタバレ大丈夫な方、

に、向いています

また以下の点で5点満点指標を示したいと思います。評価は私の主観です。
いちゃいちゃ度(登場人物たちがいちゃいちゃするか)
セクシー度(R18ないちゃいちゃがどれくらいあるか)
美しい度(映像や音楽の美しさは際立っているか)
お手軽度(気軽に観られる映画かどうか)

32本×300字って多いので、前編・中編・後編に分けようと思います。紹介タイトルは以下の通りです(紹介順)。

【前編】君の名前で僕を呼んで/彼の見つめる先に/フィリップ、きみを愛してる! / LOVEサイモン17歳の告白/ウォールフラワー/BOYS/さよなら僕のモンスター/僕たちのヴァージン白書 

【中編】

永遠に僕のもの/モーリス/ベニスに死す/トム・アットザファーム/キル・ユア・ダーリン/追憶と、踊りながら/スケルトン・ツインズ/シングルマン/英国スキャンダル/J・エドガー/チョコレートドーナツ/タンジェリン

【後編】

ある少年の告白/ストーンウォール/ムーンライト/彼が愛したケーキ職人/BPM/マイ・プライベート・アイダホ/ブロークバック・マウンテン/ハートストーン/最初で最後のキス/ゴッズ・オウン・カントリー/ウィークエンド/僕を葬る

なお、執筆者は映画評論家でもなければジェンダー論に通じているわけでもないので、その点だけご容赦ください。趣味で映画を見ている人の感想備忘録と思っていただければと思います。

それではさっそく、紹介に移ります。

【絶対オススメベスト3な作品】

まずは、どなたにもオススメしたいオススメ度ベスト3な作品です。

君の名前で僕を呼んで

もはや聖典、映像も音楽もキャストも美しい絶対観るべきな映画

いちゃいちゃ度★★★★ セクシー度★★★★
美しい度★★★★★  お手軽度★★★★ 

あらすじ
北イタリアの田舎町、学者の父を持つ17歳の少年エリオの家に、24歳のアメリカ人大学院生オリヴァーがやって来て、ひと夏一緒に暮らすことになる。エリオはどうしてもオリヴァーのことが気になって、少しずつアプローチする。

私が男の子恋愛映画にハマったきっかけの映画になります。エリオ役のティモシー・シャラメが年上に甘える恋愛が見られる映画です。シャラメは顔立ち、お身体、髪の毛、どこをとっても美少年。そして、演技がめちゃくちゃ上手い。嬉しそうな顔、泣きそうな顔、全てが心臓にきます。年上のオリヴァーに甘える仕草と言葉の一挙一動がとにかく可愛いくて、まんまとキュンキュンしてしまいます。セクシーなシーンも下品になりすぎず、かといって薄味すぎない、絶妙な感じで良いです。音楽と自然いっぱいの映像も美しいです。


彼の見つめる先に


登場人物も視聴者も幸せになれすぎる映画
いちゃいちゃ度★★★★ セクシー度★★ 
美しい度★★★  お手軽度★★★★★ 

あらすじ
キスや恋愛に憧れを抱くお年頃の主人公・レオは盲目で、ガールフレンドのジョバンナや過保護ぎみな両親に助けられて生活している。ある日、転校生のガブリエルがやってきて、レオの友達になる。

ゲイの映画でハッピーエンドって珍しいのですが、本作は最高にハッピーエンドです。主人公・レオが盲目という設定なので、ガブリエルが歩行の補助や、身体に日焼け止めを塗ってあげるなど、お手伝い型スキンシップが多いところがキュンキュンポイントです。そういうスキンシップを進んでできる優しいガブリエルと、戸惑うレオがとってもカワイイです。二人が初めて映画を観に行って、小声で視覚的な解説をして笑いあうシーンが印象的でした。あと個人的に、いじめっ子・ファビオの顔が良すぎ&キャラが際立ちすぎだと思います。憎めません。


フィリップ、きみを愛してる!


ジム・キャリーで何度でも笑える、
ユアン・マクレガーに何度でも萌えれる映画
いちゃいちゃ度★★★★ セクシー度★★★
美しい度★★★  お手軽度★★★★★ 

あらすじ
恋人に尽くす性格がゆえに、詐欺癖が抜けない主人公・ラッセルのドタバタ人生譚。恋人に貢ぎまくった末に詐欺行為を働いて逮捕されたラッセルは、刑務所で金髪碧眼のフィリップに一目惚れする。

テンポがよく、セリフや顔芸を楽しく観ているとあっという間に終わってしまう、コメディ映画としてもオススメできる映画です。主演のジム・キャリーはコメディに徹しているかと言えばそうではなく、ロマンスのシーンはきちんと男前な雰囲気になります。また、恋人役のユアン・マクレガーはめちゃくちゃ乙女で、ときめき顔も怒った顔も可愛くて素晴らしいです。恋人が好きすぎてから回るジム・キャリーと、彼氏に怒りを感じつつも愛し続ける健気なユアン・マクレガーが最高でオススメできます。牢屋の中で、二人で手を取り合って踊るシーンは何回観ても飽きません。

【青春!な映画】

続いて、学生が主役の青春映画を紹介します。

Loveサイモン 17歳の告白


アメリカの学校でゲイでいることってこんな感じか?な映画
いちゃいちゃ度★ セクシー度 
美しい度★★  お手軽度★★★★★ 

あらすじ
主人公のサイモンは高校生で、ゲイであることは自覚しているが、恋愛の話題で夢中な親友たちや、家族にカミングアウトできず悩んでいる。そんな中、匿名の同性愛者・ブルーとメールを交わすが、ブルーとは誰なのかがわからず、更に悩んでしまう。

なぜゲイだけカミングウトしなきゃいけないの?カミングアウトしたら人生変わるの?というティーンの悩みが込められた映画です。メール文通する匿名の相手・ブルーが誰なのかを探り、ラストでブルー本人と出会えるのか…!?な映画なので、いちゃいちゃ度は低いですが、カミングアウトに関するゲイの葛藤がわかりやすく描かれています。王道青春ロマンス映画って感じなので、幸せ度数は高めです。セクシー系のシーン少なめなのでギリギリ誰かと観ても気まずくなったなりません。ちなみに主人公のサイモン役は、「ジュラシック・ワールド」でお兄ちゃんを演じたニック・ロビンソンくんです。顔が良いです。


BOYS


主人公くんに彼氏くんも視聴者も振り回される映画
いちゃいちゃ度★★★ セクシー度★ 
美しい度★★★  お手軽度★★★ 

あらすじ
主人公・シーヘルは15歳で、陸上部に所属している。川遊び中に、リレーの選抜メンバー仲間であるマークとキスし、両想い関係になる。しかし同時にガールフレンドもできそうになって、マークへの感情が整理できずに戸惑う。

はじめてのことで葛藤しているのはわかるが、とにかく何をしたいのか読めないシーヘルを見守るお話です。川や部室でいちゃいちゃ、と思ったら急に喧嘩したり。しかし悩んだり、お互いを求めたりする様10代らしくて可愛いくて良いと思います。そして、恋人のマークはめちゃくちゃグイグイくる性格。マークのシーヘル大好きっぷりと、それに応える健気で良い子なシーヘルがとっても可愛い映画です。リレーメンバーの一人である、彼女大好きな巻き毛と何か発展しそうでしないもどかしさも独特です。


さよなら僕のモンスター


そりゃー好きになっちゃうわ…な映画
いちゃいちゃ度★★★ セクシー度★★★★
美しい度★★★  お手軽度★★★ 

あらすじ
主人公のオスカーは、短気な父や、離れて暮らす母、恋仲に踏み切れないガールフレンドとの関係に悩みながらメイクアップアーティストを目指し日々努力している。そんな中、バイト先で出会った飄々とした青年・ワイルダーに一目惚れしてしまう。

ワイルダーがイケメンなんだよう。ワイルダーが容姿、ファッションはもちろん、見た目チャラいのに性格が甘々のジェントルマンすぎて、そりゃあ好きになっちゃうでしょうね、って感じです。主人公のオスカーは純朴で、過去にトラウマも持っているので、心に直接語り掛けてくるハムスター(!?)だけが友達。そんなオスカーの心をこねくり回しつつも、性的指向はストレートなワイルダーがいじらしい、そんな映画です。顔の上からの水の口移し、圧巻です。


ウォールフラワー


とにもかくにもハグ&キスな映画
いちゃいちゃ度★ セクシー度★ 美しい度★★★  お手軽度★★★

あらすじ
小説家が夢の主人公・チャーリーは高校に入学したての16歳。友達も作れずに学校生活送る中、陽キャすぎる演劇部の兄妹、パトリックとサムと出会い、青春らしい恋愛や人間関係に放り込まれる。

ウォールフラワーは、パーティーでお相手がいない人のこと。つまり日本でいう陰キャみたいな意味合いだと思いますが、この映画は陰キャが陽キャの輪に放り込まれるお話です。性別問わずハグとキスがとにもかくにも多いので、見た後人肌恋しくなります。ゲイ要素は少なく、陽キャ兄のパトリックがゲイ(もしくはトランスジェンダー?)であり、優男の主人公チャーリーと1回キスをするだけです。しかしそのキスが強引でいいんだ。パトリックや、彼氏選びが下手なサム(エマ・ワトソン!)など個性的な登場人物たちはそれぞれ悩みや欠点を持ち、それぞれの思いが交差する、何回も見ることで面白みが増すスルメ映画だと思います。


僕たちのヴァージン白書


バカすぎる登場人物たちが愛しいコメディ映画
いちゃいちゃ度★ セクシー度★ 美しい度★★ お手軽度★★★★★

あらすじ
高校生でバンドマンの主人公・マイケルは、幼なじみで大親友のマティーにゲイであることをカミングアウトされ、動揺する。マティーのためにゲイバーに恋人を探しに行ってやったりするが、次第に自分の恋愛と、マティーとの友情について思い悩むようになる。

主人公のマイケルが、マティーくんと付き合うわけではないので注意。マティーくんは自らの恋人を見つけ、それをマイケルが応援するお話です。全体的におバカでコメディタッチですが、マイケルとマティーの友情、ゲイのマティーの恋愛、ストレートのマイケルの恋愛がスッキリ描かれています。マイケルとマティーの親友としての相思相愛ぶりがよいです。泡パーティークラブで楽しむシーンは、シチュエーション的にもグッドです。また、アウティング(他人の性的指向を勝手に口外すること)のダメさもよくわかる映画です。


前編は以上です。
中編、後編へと続きます。

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