くよくよ孤独のグルメ:注文の仕方が難しい
二郎系の店は注文が難しいと耳にしますね。
ちゃんとした二郎は単純に怖いので、チェーン店のこちらに行ってしまいます。敷居が段ボールの厚み程度低い気がする。
ここなら注文の仕方が卓上に書いてあるし。
ここでも噂に聞くナゾの呪いのような注文をするお客がいますが、卓上のサジェストどおりに「ニンニク少し野菜少なめ」
と言いますと(がんばっていつもより少し声を張っている)、
嬉しいことにちゃんとそれどおりのものが出てきます。
以来いつも行くたびに「ニンニク少し野菜少なめ」と繰り返します。
本当は野菜やニンニクを普通の量食べたい時あるし、他の客がショーガと言ってるのを聞いて、卓上の説明にはないが生姜も頼めるのか、と知って注文したくなりますけれども、
店員に「は?」なんて言い返されたらその日の午後ずっとクヨクヨしなきゃいけないので「ニンニク少し野菜少なめ」としか言わない、言えない自分。
スターバックスも注文が難しいと言う人いますが、あそこは「コーヒー」とだけ言えばいいので、甘い飲み物が苦手で良かったです。
あとこじゃれたパスタ屋とかで「粗挽きミートのボロネーゼと森の妖精キノコの舞踏会風」とかいうネーミング、そのまま注文しなきゃいけないんでしょうか。
頑張ってメニュー名を正確に読み上げたのに、
店員が奥の厨房に「ボロネーゼひとつぅ」とか注文通してるの聞いたら、
勇気を出して恥ずかしさと戦った自分はなんなんだろうと!舞踏会はもう終わったのか?
がんばったんだよ、声をあげなければ世界は変わらない、そう信じて自分のなかの弱い心と戦ったんだ、そう、俺は逃げなかった。
かつてアイドルグループの総監督さんは「努力は必ず報われる」と言いました。
その言葉を信じてアイドルを目指した少女たちのその先をご存知でしょうか。
あと焼鳥で「正肉」ってありますね。
あれが「しょうにく」と読むのか「せいにく」なのか「まさにく」なのか分からず、
間違えると恥ずかしいのでいつもネギマを頼んでしまいます。
そうやってみんな生きているんだ。
岸田首相、この庶民の声が聞こえていますか。
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