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「10冊読むまで帰れま10」回顧録【11月後編】

moaiです。

今月苦戦したのは、4冊目に読んだ本に挫折してしまい長引いてしまったから。11月26日ぐらいから慌てて「半沢直樹1」を読んでから猛スピードでまくった。後半の6冊目からは以下の通り。

11月30日の回顧録
https://note.mu/moaimoaimoai/n/nd181d769dd3d

と多少かぶるのはご勘弁いただきたい。

⑥「熔ける」井川意高

評価【★★☆☆☆】

大王製紙元会長がバカラにドハマリして、グループ企業から100億以上借りて、使い込んじゃう話。バカラにハマっていく狂気性をもっと書き込んでほしかった。ギャンブルの話より逆に、井川氏の仕事論の方が興味深かったりする。

当然ながら創業家3代目なので生まれ持ってのボンボン。市井の人々の生活水準と比較すると、考えられないぐらいのお金持ち。章の途中に出てくる芸能人との交遊録は、面白かった。さすがに沢尻エリカとの絡みはなかった。

⑦「哀しい予感」吉本ばなな

【評価★★★☆☆】

女性が読む小説というのは頭になく、家にあった短めの本という理由でチョイス。吉本氏の文体に馴染めず、最初はペースがつかめず。慣れた途中からは、サクサクと読めた。あまりにもサクっと読みすぎて、この本のキラーフレーズを読み落とす。吉本氏と事実婚状態(のちに解消)だった石原正康氏(角川書店→幻冬社)が解説を書いており、この物語を補完している。そこで引用されていた言葉が

「ああ、ほんとうに、わからないままでいいことなんてひとつもないのだ」

恋愛の場面での言葉。こんな38歳に、妙に突き刺さった。悩ましい。

⑦「パークライフ」吉田修一

【評価★★☆☆】

この本も短いから選んだ。表題の「パークライフ」は芥川賞受賞作品ということで期待していたのだが、いかんせんストーリーに起伏がなく、あっさりと終わってしまった。この手の「行間を読め」的なストーリーは苦手だ。もう一つ収録されている「flowers」もピンと来ず消化不良に終わる。自伝的小説「横道世之介」が面白かっただけに残念。でも吉田修一氏の著書は読み続けると思う。

⑧「弱くても勝てます」高橋秀実

【評価★★★☆☆】

数年前の夏、都16強まで進出した都内最高進学校、開成野球部のルポ。グラウンドを使える練習が週一のため、そのほとんどを打撃練習に充てるという。
守備は9割以上できるというのが前提となってるわけだが、非常に効率良い考え方だ。

17年春の選抜甲子園では、 同じ思考のチームが出場している。部員10人の不来方(こずかた)は守備練習が人数的に厳しいからという理由で、打撃練習10割の攻撃偏重のチームで聖地に乗り込んできた。満遍なく鍛えるよりは、一点豪華主義でストロングポイントを明確にするという意味で、開成野球部と同じ思考だ。

最初は面白いのだが、後半は運動能力的に劣っている開成野球部員の言葉がただ羅列されており、退屈になってくる。ほとんどは感心しないのだが、一つだけ目を引いた一節があった。

左ページの頭からが該当部分。「は」と「が」の違いについて書いてある。ようは当事者意識の問題に思う。「自分は〜」と「自分が〜」で与える雰囲気が変わり、前者は客観的、後者は主体的ととらえることができる。章の名前通り、

「は」ではなく「が」の勝負

なのだ。

⑩「うんこ座りでオトコの悩みの大半は解決する」しみけん

【評価★★★★☆】

この本を一冊に加えるのが邪道だとは、重々承知している。ただ、○起に対して、ここまで研究してるのは、敬服の一言。生活様式から筋トレ食生活まで、横断的に○起に対して真剣に悩み、取り組んでいるのが分かる。
この本にあるうんこ座りスクワットは、効果テキメンであった。11月、騙されたと思って、毎日30回実施すると突き上げ力は著しく変わった。
この本を読むと、老後までオトコでいられるのではないかと、錯覚できる革命的な一冊。

まずは手に取って読むことをすすめる。

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