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京都を愛してます④座禅で煩悩丸出し(3)

どもmoaiです。

同日入山の相棒37歳(通称ビジ男)が3日目の昼の自由時間に途中下山した。

ビジ男の正座話を聞いているうちに、正座を苦にしてなかった自分まで痛くなってしまったのが、前回の話。

3日目の夕食からは孤独な戦いを挑むことになった。周りを見渡せば、みんな涼しい顔で正座している。なぜだ、なぜ自分だけが正座に苦しむのだ。

またこのシリーズは座禅と謳っておきながら、正座話が多いのは、座禅時はクッションの上に座って調整が可能だからだ。

この茶色のクッションがちょうどよい高さとなり、不思議と座禅は我慢できるのだ。問題は正座。生足が直に接するのは分かっていたが、こんなに痛かったっけ?原因を想像するに、成人して体重が増えて、全体重が両足にかかってるからだと。ダイエットしたとしても、当時は82キロはあった。

なんだかんだ考えてるうちに夜の座禅が終わり、消灯前の休憩時間になった。この3日間の隙間時間のほとんどをビジ男との会話に費やしていたため、話相手がいなくなってしまった。

よって先に長期入山していた40歳後半の男性会社員Aさんと話込む。初手からいきなり切り込んだ。

「正座痛くないですか?」

すると、1か月入山をあと数日で終えようとしていた Aさんは簡単に言い放った。「最初は嫌で嫌で仕方なくって。自分も最初の一週間は油汗たらたらだったけど、もう慣れましたね」

え、正座って慣れなの? 拍子抜け。この3日間の痛みは何だったの? それにしても、痛みを感じなくなる目安一週間まで、合宿には居られない。自分は明日の朝で全日程終了だ。明日の読経、朝食の正座地獄を乗り越えて、座禅合宿は終わる。最後の辛抱だ。【続く】

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